スペイン語の動詞 hacer「する、作る、(天候が)~である」をマスターする

2018年10月18日

スペイン語の動詞 hacer は日本語で「する、作る、(天候が)~である」という意味になり、意味の幅はとても広い動詞です。意味の幅が広い分 hacer の後に続く単語などで使い方や意味がかわってきます

例えば
Hago un video.
「私はビデオ(動画)を作ります」という意味になりますが、状況によっては「ビデオ(動画)を撮影する」と訳せます。

前に経験した話ですが、メキシコシティにある日本人宿に滞在していた時の話で、ほかの日本人宿泊者と談笑していた時にその宿に出入りしていたメキシコ人が話しかけてきて(この時いた面子はスペイン語話せる人が結構いました。某協力隊でスペイン語圏に従事していた人とか)ちょっと話した後に「Quiero hacer un video」と言ってきました。

ほとんどの人が「ビデオを作りたい」と思って、それが直前の会話との間に関係性のズレを感じて数秒間キョトンとしていて、「今録画したいみたいっすよ」と言ったら、みなさん「あぁ~」といって話が進んだことがありました。

ほかにも ¿Qué haces? と言われて戸惑った経験とかないでしょうか?

動詞 hacer の意味を掘り下げて書いていこうと思います。

hacer の活用

動詞 hacer は直接法現在形一人称単数、直接法点過去形、未来形、可能法、命令法、接続法現在・過去で語幹母音変化や不規則変化します。

現在分詞:haciendo
過去分詞:hecho

直接法現在形
hago, haces, hace, hacemos, hacéis, hacen

直接法点過去形
hice, hiciste, hizo, hicimos, hicisteis, hicieron

直接法線過去形
hacía, hacías, hacía, hacíamos, hacíais, hacían

直接法未来形
haré, harás, hará, haremos, haréis, harán

可能法
haría, harías, haría, haríamos, haríais, harían

命令法
(肯定)-, haz, haga, hagamos, haced, hagan
(否定)-, no hagas, no haga, no hagamos, no hagáis, no hagan

接続法現在形
haga, hagas, haga, hagamos, hagáis, hagan

接続法過去形(ra形)
hiciera, hicieras, hiciera, hiciéramos, hicierais, hicieran

動詞 hacer の意味

〇〇を作る

hacer の基本的な意味の「作る」ですが、続く単語によっては「料理する」「編む」「録画・編集する」などと日本語に訳せます。

hacer un arroz chaufa.
「チャーハンを作る(調理する)」
hacer una bufanda.
「マフラーをつくる(編む)」
hacer una casa moderna.
「モダンなデザインの家を作る(建てる)」
hacer un video.
「ビデオ(動画)をつくる(撮影または編集をする)」

〇〇をする、行う

これも hacer の基本的な意味の「する、行う」ですが、続く単語によって色んな日本語に置き換えれます。

hacer español.
「スペイン語の勉強をする」
hacer un trabajo.
「仕事をする」
hacer fiesta.
「パーティーをする(開く)」
¿Qué película hacen hoy?
「今日は何の映画を上映しますか?」

「¿Qué haces? と言われて戸惑った経験」とはどういうこと?

冒頭に「ほかにも ¿Qué haces? と言われて戸惑った経験とかないでしょうか?」と書きましたが、「どういうこと?」と思われたか人もいると思います。

¿Qué haces?「何をしますか?(何してるの?)」という意味になるのですが、状況が変わると違う意味になります。

例えば、バスに乗り隣の席の人とは初対面。あいさつから話が弾みこう聞いてきました ¿Qué haces?

この状況では職業を聞いてきてます。でも「何をしますか?」とだけで覚えていると「えっ!バス乗ってるし既に行先も言ってるし…何が聞きたいんだろう」となるわけです。

(音などを)生じさせる

El gallo hace quiquiriquí.
「雄鶏がコケコッコーと鳴く」
El tren hizo chacachaca.
「れ社がガタゴトいった」

(+目的格補語)~~を〇〇にする

Yo la haré feliz.
「私は彼女を幸せにする」
El les hizo ministros.
「彼は彼らを大臣に任命した」
Este traje me hace más delgado.
「この服を着ると私はよりやせて見える(この服は私をよりやせさせる)」

Le hizo médico a su hijo.
Hizo de su hijo un médico.

「彼は息子を医者にした」

Auella experiencia me hizo un hombre.
Auella experiencia hizo de mí un hombre.

「あの経験で私は大人になった(あの経験が私を大人にした)」

~~が〇〇にいる(である)と思う

Yo te hacía en París.
「君はパリにいると私は思っていた」

¿Sólo tienes 30 años? Yo te hacía mayor.
「君は30歳なの?年上だと思っていた。」

(+数詞、計算して)〇〇になる、

¿Cuántos litros hace este barril?
「この樽は何リットル入りますか?」
Éste hace cien.
「これで100になる」
Hoy hago veinte.
「今日で私は20歳なった」

掃除する、準備する

hacer la habitación.
「部屋を掃除する」
hacer la cama.
「ベッドメイクする」
hacer la maleta.
「旅行の準備をする」

(+不定詞、+que+接続法)〇〇させる

Yo los hice callar.
「私は彼らを黙らせた」
Tu jefe me hizo venir acá.
「君の上司は私をここへ来させた」

Messi hará que Argentina gane el Mundial.
「メッシがアルゼンチンをワールドカップ優勝させるだろう(メッシがいるのでアルゼンチンがワールドカップ優勝するだろう)」

天気

Hace buen tiempo.
「良い天気です。」
Hacía una mañana maravillosa.
「素晴らしい朝だった」

時間(+que+直接法)~~してから〇〇になる、〇〇前から~~している

Hace cinco años que vivo en Bogotá.
「私は5年前からボゴタに住んでいる(ボゴタに住んでから5年になる)」
Hace mucho tiempo que no llueve.
「長い間、雨が降っていない」

その気がある、適合(関連)する

Si te hace, salimos ahora mismo.
「よければ今出かけよう」
Este corcho no hace a la botella.
「このコルクは瓶に合わない」

作られる(再起動詞)

El pan se hace de trigo.
「パンは小麦から作られる」

〇〇になる(再起動詞)

Se ha hecho abogada.
「彼女は弁護士になった」
Se hizo muy famoso.
「彼はとても有名になった」

(+定冠詞+形容詞)〇〇のふりをする(再起動詞)

Se hizo el sordo
「彼は耳が聞こえないふりをした」

(+a+人)にとって〇〇のように思える(再起動詞)

Ese problema se me hizo fácil.
「その問題は私にとって簡単のように思えた」
Se me hace que quiere volver contigo.
「彼は君と一緒に帰りたいようだ」

(+a)に慣れる(再起動詞)

Nunca me hago al frío.
「決して寒さに慣れない」
No me he hecho a vivir en Japón todavía.
「まだ日本の生活に慣れていない」

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