どちらかというとラテンアメリカのスペイン語です。日本語訳は直訳寄りです。文法や単語の意味を理解するため、自然な日本語とは異なる場合があります。初級者による記録のため誤解があるかもしれません。ご理解くださいませ。
スペイン語学習の基礎である直説法(modo indicativo)について詳しく解説します。
直説法は日常会話で最も多く使われる法で、事実や出来事をそのまま表現するときに欠かせません。スペイン語を学ぶ上で必ず通る部分ですので、活用ルールや使い方を例文とあわせて整理していきましょう。
スペイン語の直説法とは?
直説法は「実際に起こったこと」「客観的な事実」「確実性の高い未来」などを表す法です。接続法や命令法・可能法に比べて使用頻度が圧倒的に高く、学習初期にしっかり理解しておくと会話力の土台が作れます。
現在形 –Presente–
現在の出来事、習慣、確実性の高い未来、または過去から現在に続く動作を表します。
Estudio español.
私はスペイン語を勉強する/勉強している
Mañana estudio inglés.
明日、私は英語を勉強する(確実な予定)
Estudio español desde hace un año.
私は1年前からスペイン語を勉強している
直説法現在形の動詞の活用
動詞は語尾が -ar, -er, -ir の3グループに分かれ、それぞれ規則的な活用語尾があります。
直説法現在形の -ar 動詞の活用語尾
yo | -o | nosotros | -amos |
tú (vos) | -as (-ás) | vosotros | -áis |
él,ella usted | -a | ellos,ellas ustedes | -an |
直説法現在形の -er 動詞の活用語尾
yo | -o | nosotros | -emos |
tú (vos) | -es (-és) | vosotros | -éis |
él,ella usted | -e | ellos,ellas ustedes | -en |
直説法現在形の -ir 動詞の活用語尾
yo | -o | nosotros | -imos |
tú (vos) | -es (-ís) | vosotros | -ís |
él,ella usted | -e | ellos,ellas ustedes | -en |
現在形には語幹母音変化(例:pensar → pienso)や不規則変化(例:ser → soy)も多く存在します。
学習のコツ:まずは規則活用を押さえ、頻出の不規則動詞(ser, estar, tener, ir, hacer)を早めに覚えると会話にすぐ役立ちます。
現在完了 –Pretérito Perfecto–
「今日・今週」など現在にまだつながる時間で完了した動作や、これまでの経験を表します。
Hoy he limpiado el cuarto.
今日、部屋の掃除をした(今日という日はまだ終わっていない)
¿Has visto “Guernica” que es un cuadro de Pablo Picasso?
ピカソの絵「ゲルニカ」を見たことがある?
現在完了形の作り方
haber(直説法現在)+ 過去分詞 で作ります。
yo | he | nosotros | hemos |
tú (vos) | has | vosotros | habéis |
él,ella usted | ha | ellos,ellas ustedes | han |
過去分詞には不規則形(hacer → hecho、escribir → escrito など)があるので注意が必要です。
ラテンアメリカとスペインでの違い
現在完了の使い方は地域によって大きな違いがあります。
- ラテンアメリカ:同じ場面でも点過去(pretérito indefinido)を使うのが一般的です。
例:Hoy comí paella.(今日パエリアを食べた) - スペイン:今日・今週・今月など「まだ終わっていない時間」を表すときによく現在完了を使います。
例:Hoy he comido paella.(今日パエリアを食べた)
学習のコツとして、スペイン語の教材では現在完了を重視する傾向がありますが、ラテンアメリカでは日常的に点過去が多用されることを理解しておくと、どちらのスペイン語に触れても混乱せずに対応できます。
点過去 –Pretérito Indefinido–
過去の一度きりの出来事や、物語の中で主要な行為を表します。
Fui de compras.
私は買い物に行った
Yo viví un año en Buenos Aires.
私はブエノスアイレスに1年間住んだ
点過去の活用
-er 動詞と -ir 動詞は同じ語尾で活用します。
-ar 動詞の活用語尾
yo | -é | nosotros | -amos |
tú | -aste | vosotros | -asteis |
él,ella | -ó | ellos,ellas | -aron |
-er, -ir 動詞の活用語尾
yo | -í | nosotros | -imos |
tú | -iste | vosotros | -isteis |
él,ella | -ió | ellos,ellas | -ieron |
学習のコツ:英語の過去形に近いイメージですが、スペイン語では「点過去」と「線過去」の違いが非常に重要です。まずは頻出の不規則動詞(ir, ser, tener, estar, hacer, decir)を押さえましょう。
線過去 –Pretérito Imperfecto–
過去の状況や習慣を表す時制です。
Cuando llegué al centro, había mucha gente.
私が中心部に着いたとき、たくさんの人がいた(状況の説明)
Cuando era niño, siempre iba a la playa.
子供のころ、いつも海へ行っていた(習慣)
線過去の活用
-er 動詞と -ir 動詞は同じ語尾です。
-ar 動詞の活用語尾
yo | -aba | nosotros | -ábamos |
tú | -abas | vosotros | -abais |
él,ella | -aba | ellos,ellas | -aban |
-er, -ir 動詞の活用語尾
yo | -ía | nosotros | -íamos |
tú | -ías | vosotros | -íais |
él,ella | -ía | ellos,ellas | -ían |
学習のコツ:「背景描写=線過去」「動作の本筋=点過去」と覚えると整理しやすいです。まずは ir, ser, ver の不規則形を重点的に覚えましょう。
過去完了 –Pretérito Pluscuamperfecto–
過去のある時点より前にすでに完了していた出来事を表します。
Cuando llegué al aeropuerto, el avión ya había partido.
私が空港に着いたとき、飛行機はすでに出発していた
過去完了の作り方
haber(線過去形)+ 過去分詞 で作ります。
yo | había | nosotros | habíamos |
tú | habías | vosotros | habíais |
él,ella | había | ellos,ellas | habían |
学習のコツ:英語の過去完了(had + 過去分詞)と同じ発想なので理解しやすいです。点過去・線過去と組み合わせて「どちらが先に起こったか」を区別するのに使います。
未来 –Futuro–
未来の予定や意思を表すほか、推測を表すのにも使います。
Viajaré a España.
私はスペインへ旅行に行く予定だ
¿Quién será?
誰だろう?(推測)
未来形の活用
未来形は不定詞 + 活用語尾で作ります(語尾を取らない点が特徴)。-ar, -er, -ir 動詞すべて同じ語尾です。
yo | -é | nosotros | -emos |
tú | -ás | vosotros | -éis |
él,ella | -á | ellos,ellas | -án |
学習のコツ:未来を表すには「ir a + 不定詞」(voy a estudiar など)もよく使います。自然な会話ではこちらのほうが多いですが、未来形は推測の意味で特によく使われます。
未来完了 –Futuro Perfecto–
未来のある時点で完了している行為、または過去の出来事についての推測を表します。
El mes que viene habré vivido acá dos años.
ここに住んで来月で2年になる
Ya habrán llegado.
彼らはもう到着しているだろう(推測)
未来完了の作り方
haber(未来形)+ 過去分詞 で作ります。
yo | habré | nosotros | habremos |
tú | habrás | vosotros | habréis |
él,ella | habrá | ellos,ellas | habrán |
学習のコツ:会話ではあまり使いませんが、ニュース記事や作文でよく出ます。過去の推測を表すときは可能法完了(habría + 過去分詞)と並んで重要です。
まとめ
スペイン語の直説法(modo indicativo)は、会話や文章の基礎となる法です。現在形・点過去・線過去・完了形・未来形など、時制ごとに活用を覚えることで表現の幅が一気に広がります。
学習のポイント:
- まずは規則動詞の活用パターンを覚える
- よく使う不規則動詞を優先して暗記する
- 点過去と線過去の違いを意識する
- haber + 過去分詞の完了形をまとめて理解する
- ラテンアメリカとスペインでは現在完了などの使い方に違いがありますが、そこは寛容に。
この記事を参考に、直説法の活用を自分の言葉で練習してみてください。