スペイン語で「いくらですか?」買い物・レストラン・タクシーで使える表現

スペイン語で「いくらですか?」 会話で使えるスペイン語
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どちらかというとラテンアメリカのスペイン語です。初級者による記録のため誤解があるかもしれません。ご理解くださいませ。

スペイン語圏への旅行や生活で、最も頻繁に使うフレーズの一つが「いくらですか?」という値段を尋ねる表現です。

買い物はもちろん、レストランでのお会計、タクシーやバスの運賃交渉など、シチュエーションによって適切な言い回しがいくつか存在します。基本のフレーズ ¿Cuánto cuesta? 以外にも、ネイティブが自然に使う表現を覚えておくと、現地でのコミュニケーションが格段にスムーズになります。

この記事では、基本の表現から、中南米(ラテンアメリカ)でよく耳にする実用的なフレーズ、そして会計時の注意点までを解説します。

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スペイン語で「いくらですか?」基本のフレーズ

まずは、どの国でも通じる最も標準的な表現から見ていきましょう。

最も一般的な ¿Cuánto cuesta?

教科書でも必ず出てくる、最も基本となるフレーズです。

¿Cuánto cuesta?
いくらですか?

  • 直訳:どれくらいの費用がかかりますか?

ここでの cuesta は、「(費用・時間が)かかる」という意味の動詞 costar の3人称単数形です。主語は「品物」になるため、聞きたい対象が単数であれば cuesta、複数であれば cuestan となりますが、旅行会話ではとりあえず cuesta と覚えておけば通じます。

短くて便利な ¿Cuánto es?

こちらも非常によく使われる、シンプルで覚えやすい表現です。

¿Cuánto es?
いくらですか?(全部でいくら?)

  • 直訳:量はどれくらいですか?

市場で野菜をまとめ買いした際や、食堂で「合計でいくら?」と聞くような場面で頻繁に使われます。

「価値」を尋ねる ¿Cuánto vale?

「価値がある」という意味の動詞 valer を使った表現です。

¿Cuánto vale?
いくらですか?

スペインやラテンアメリカの一部地域でよく耳にします。意味は「いくらですか?」と同じですが、ニュアンスとしては「その品物にはどれくらいの価値(価格)がありますか?」と尋ねています。

地元の市場などでよく聞く ¿Qué precio tiene?

グアテマラやメキシコなど、ラテンアメリカの市場(メルカド)で地元の人々がよく使う表現です。

¿Qué precio tiene?
いくらですか?

  • 直訳:どんな価格を持っていますか?

乗り物・移動で使う「いくら?」と値段交渉

ラテンアメリカでは、タクシーにメーターがない場合や、乗車前に料金交渉が必要な場面が多々あります。ここでは動詞 cobrar を使った表現が役立ちます。

cobrar は日本語学習者が間違えやすい動詞の一つです。「支払う(pagar)」ではなく、お店や運転手側が代金を「請求する・回収する・受け取る」という意味です。

タクシーでの値段交渉

¿Cuánto me cobra hasta (目的地)?
(目的地)までいくらですか?

  • 直訳:(目的地)まで、あなたは私にいくら請求しますか?

未来形の ¿Cuánto me cobrará?(いくら請求しますか?)という言い方もありますが、日常会話では現在形でも十分通じます。

バスでの支払い

ペルーやグアテマラなどのローカルバスには、運転手とは別に「コブラドール(cobrador)」や「アジュダンテ(ayudante)」と呼ばれる運賃回収係が乗っていることがあります。

降りる際にお金を渡しながら使う、非常に現地っぽい表現がこちらです。

Cóbrese.
お勘定を。(ここから取ってください)

これは「(渡したお金から運賃分を)回収してください」というニュアンスの命令法(ustedに対して)です。手渡しで現金を支払うバスや、露店などで使える表現ですが、高級レストランなどで使う言葉ではありませんので注意しましょう。

レストランやバルでの「お会計」

食事が終わり、お会計をお願いするときの定番フレーズです。

レストランの場合

伝票(レシート)を持ってきてもらう形式のお店では、以下のように言います。

La cuenta, por favor.
お会計をお願いします。

  • 直訳:勘定書きを、お願いします。

離れた場所にいるウェイターに対しては、空中でペンで文字を書くようなジェスチャーをして合図することもおなじみです。

小さな食堂やバルの場合

伝票などがなく、その場で口頭でやり取りする場合は、前述の表現が使えます。

¿Cuánto es?
いくらですか?

また、カウンターなどで店員さんに直接聞く場合は以下も使われます。

¿Me cobra?
お会計してもらえますか?

  • 直訳:私に請求しますか?

スペイン語の値段の読み方と通貨

値段を聞き取れたとしても、数字や通貨単位が分からないと支払いができません。ここではラテンアメリカを旅する際に知っておくと便利な通貨の読み方を解説します。

基本的な数字の数え方に不安がある方は、まずはこちらの記事を参考にしてください。
スペイン語の数字0から1兆までの数え方とスペル(読み方付き)

補助通貨(セント)の読み方

ラテンアメリカの多くの国では、アメリカドルの「セント」にあたる補助通貨単位として「centavo」や「céntimo」が使われています。

  • centavo:メキシコ、アルゼンチン、グアテマラなど多数
  • céntimo:ペルーなど

通貨単位は、1以外は複数形(例:1 peso, 2 pesos)になるのが基本です。また、日常会話では「通貨単位」や接続詞の「con」を省略して言うことが頻繁にあります。

丁寧な言い方Once pesos con veinte centavos
少し省略Once con veinte
かなり省略Once veinte

現地の買い物では、一番下の「Once veinte」のように数字だけを並べて言うパターンを非常によく耳にします。

中南米(ラテンアメリカ)の主な通貨単位一覧

旅行前に、その国の通貨単位を確認しておきましょう。

アルゼンチンpeso / pesos
ボリビアboliviano / bolivianos
チリpeso / pesos
コロンビアpeso / pesos
コスタリカcolon / colones
キューバpeso / pesos
エクアドルdólar / dólares(米ドル)
エルサルバドルdólar / dólares(米ドル)
グアテマラquetzal / quetzales
ホンジュラスlempira / lempiras
メキシコpeso / pesos
ニカラグアcórdoba / córdobas
パナマbalboa / balboas(米ドルも流通)
パラグアイguaraní / guaraníes
ペルーsol / soles
ウルグアイpeso / pesos

まとめ

スペイン語で値段を聞く表現は ¿Cuánto cuesta? が基本ですが、シチュエーションによって使い分けることで、より自然な会話ができます。

  • 基本・買い物: ¿Cuánto cuesta? / ¿Cuánto es?
  • タクシー交渉: ¿Cuánto me cobra?
  • レストラン会計: La cuenta, por favor.

特に cobrar(請求する)という動詞は、日本人が「支払う」と混同しやすい単語ですが、ラテンアメリカの生活では頻出します。「相手(店員・運転手)が主語になる」という感覚を掴んでおくと、会計時のやり取りがスムーズになります。

ぜひ、実際の旅行や生活で使ってみてください。

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