スペイン語の動詞 saber「知っている」の活用と意味・使い分け

グアナファトのカフェで新たな知識を得た瞬間の女性のイラスト 動詞の活用と意味
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どちらかというとラテンアメリカのスペイン語です。初級者による記録のため誤解があるかもしれません。ご理解くださいませ。

スペイン語の動詞 saber は、「知っている」「わかる」という意味を持つ基本動詞です。日常会話で頻繁に使用されますが、活用が不規則であり、文脈によって意味が変化するため注意が必要です。

saber の活用は直説法現在形、直説法点過去形、直説法未来形、可能法(過去未来)、命令法、接続法現在形、接続法過去形で不規則変化をします。

この記事では、saber の全活用表に加え、類似動詞 conocer との違い、過去形で意味が変わる重要なニュアンス、そしてネイティブがよく使う熟語表現まで網羅して解説します。

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スペイン語の動詞 saber の活用

saber は不規則変化が多い動詞です。特に現在形(1人称単数)、点過去形、未来形などは頻出ですので、優先して覚える必要があります。

saber の分詞(現在分詞・過去分詞)

現在分詞、過去分詞ともに規則変化です。

種類活用
現在分詞sabiendo
過去分詞sabido

saber の直説法現在形の活用

1人称単数(yo)のみ不規則変化をします。「Sabo」とはならず「」となる点に注意してください。アクセント記号がつきます。

主語活用
yo
tú / vossabes / sabés
él / ella / ustedsabe
nosotros / nosotrassabemos
vosotros / vosotrassabéis
ellos / ellas / ustedessaben

saber の直説法点過去形の活用

語幹が sup- に変化する完全不規則活用です。アクセント記号はつきません。

主語活用
yosupe
supiste
él / ella / ustedsupo
nosotros / nosotrassupimos
vosotros / vosotrassupisteis
ellos / ellas / ustedessupieron

saber の直説法線過去形の活用

er動詞の規則活用です。

主語活用
yosabía
sabías
él / ella / ustedsabía
nosotros / nosotrassabíamos
vosotros / vosotrassabíais
ellos / ellas / ustedessabían

saber の直説法未来形の活用

語根が sabr- となり、e が脱落する不規則活用です。

主語活用
yosabré
sabrás
él / ella / ustedsabrá
nosotros / nosotrassabremos
vosotros / vosotrassabréis
ellos / ellas / ustedessabrán

saber の可能法(過去未来)の活用

未来形と同様に、語根が sabr- となる不規則活用です。

主語活用
yosabría
sabrías
él / ella / ustedsabría
nosotros / nosotrassabríamos
vosotros / vosotrassabríais
ellos / ellas / ustedessabrían

saber の命令法の活用

肯定命令の tú、vos、vosotros 以外は、接続法現在形の活用を流用します。

主語肯定命令否定命令
sabeno sepas
vossabéno sepás
ustedsepano sepa
nosotrossepamosno sepamos
vosotrossabedno sepáis
ustedessepanno sepan

saber の接続法現在形の活用

語幹が sep- に変化する不規則活用です。

主語活用
yosepa
tú / vossepas / sepás
él / ella / ustedsepa
nosotros / nosotrassepamos
vosotros / vosotrassepáis
ellos / ellas / ustedessepan

saber の接続法過去形(ra形)の活用

直説法点過去形(supieron)をベースにした不規則活用です。

主語活用
yosupiera
supieras
él / ella / ustedsupiera
nosotros / nosotrassupiéramos
vosotros / vosotrassupierais
ellos / ellas / ustedessupieran
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saber の基本的な意味と使い方

知識や情報として「知っている」(vs conocer)

saber の「知っている」は、学習や伝聞によって得た「知識・情報・事実」を指します。一方、conocer は人や場所に対する「面識・体験」を指します。

動詞対象ニュアンス
saber事実、情報、知識、技能知識として頭に入っている
conocer人、場所、作品会ったことがある、行ったことがある

例文:

¿Sabes la dirección de la oficina?
直訳:オフィスの住所を知っていますか?
意訳:オフィスの住所を知ってる?(情報の有無)

Sé que a ella le gustan las rosas.
直訳:彼女がバラを好むということを私は知っています。
意訳:彼女がバラ好きなのは知ってるよ。(事実の認識)

※以下のように、人や場所に対して saber を使うことはできません。
× Sé a María. (マリアという情報を知っている、とは言わない)
○ Conozco a María. (マリアと知り合いだ)

技能として「~できる」(+不定詞)

saber + 不定詞(動詞の原形)で、「~するやり方を知っている」すなわち「(学習・習得して)~できる」という意味になります。

単なる可能性を表す poder(〜しうる)とは異なり、スキルや能力を持っていることを強調します。

Ellos saben tocar la guitarra.
直訳:彼らはギターを弾く方法を知っている。
意訳:彼らはギターが弾ける。

No sé nadar.
直訳:私は泳ぐ方法を知らない。
意訳:私は泳げない(泳ぎ方を習得していない)。

「~の味がする」(saber a ~)

saber + 前置詞 a で「〜の味がする」という意味になります。

Este chocolate sabe a fresa.
直訳:このチョコレートはイチゴの味がする。
意訳:このチョコ、イチゴ味だね。

¿A qué sabe esto?
直訳:これは何の味がしますか?
意訳:これどんな味?

【重要】過去形における意味の変化(Sabía vs Supe)

saber は過去形において、点過去(supe)か線過去(sabía)かによって日本語訳のニュアンスが大きく異なります。学習者が最もつまずきやすいポイントですので、明確に区別してください。

線過去 Sabía「(すでに)知っていた」

線過去(sabía)は、過去のある時点において「すでに知識として持っていた(継続的な状態)」を表します。

Yo ya sabía la verdad.
直訳:私はすでに真実を知っていた。
意訳:本当のことはもう知っていたよ。(以前から知っていた)

点過去 Supe「(その時)知った/わかった」

点過去(supe)は、過去のある一瞬に「知識を得た(行為の完了)」を表します。つまり、「知るようになった」=「わかった」「判明した」「知った」と訳すのが適切です。

Ayer supe la verdad.
直訳:昨日、私は真実を知った。
意訳:昨日、本当のことがわかった。(その時初めて知った)

Al final nunca supe por qué se fue.
直訳:最後には、なぜ彼が行ってしまったのかを知ることは一度もなかった。
意訳:結局、彼が去った理由はわからずじまいだった。

ネイティブが使う saber の熟語・慣用句

ラテンアメリカやスペインの日常会話で頻出する、saber を使った表現を紹介します。

¡A saber! / ¡Quién sabe!

「さあね」「誰にもわからないよ」という意味で、答えがわからない時や、答えたくない時に使います。

― ¿Cuándo viene Juan?
― ¡A saber!

直訳:フアンはいつ来るの? ― 知るへきことだ!
意訳:― フアンいつ来るの? ― さあね!(誰にもわからんよ)

¡Sepa la bola!

主にメキシコで使われる表現で、「誰も知らない」「神のみぞ知る」という意味です。bola(集団・群衆)に責任を転嫁するニュアンスから来ており、「私の知ったことではない」という響きを含みます。

¡Sepa la bola!
直訳:その集団が知っているだろう!
意訳:知るかよ!/誰も知らないよ!

Un no sé qué

直訳すると「私が何を知らない(何か)」となり、言葉では表現しにくい魅力や特徴を指して「言葉にできない何か」「なんとも言えない魅力」という意味で使います。

Ella tiene un no sé qué que me encanta.
直訳:彼女は私が大好きになる「私が知らない何か」を持っている。
意訳:彼女には言葉にできない不思議な魅力がある。

まとめ

動詞 saber は単に「知っている」という意味だけでなく、時制や文脈によって「できる」「味がする」「(その時)わかった」など多様な意味を持ちます。

  • 活用:現在形の 、点過去の supe、未来形の sabré などの不規則変化を抑える。
  • Conocerとの違い:情報は Saber、体験・面識は Conocer。
  • 過去形の使い分け:「前から知っていた」なら Sabía、「その時わかった」なら Supe。

これらの違いを意識することで、より正確で自然なスペイン語表現が可能になります。

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