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アルゼンチンなどのスペイン語でTúの代わりに使うVos(ボス)

2018年3月23日

アルゼンチンやウルグアイ、あと中米などで使われているtúに代わる2人称単数の代名詞vos(ボス)についてまとめます。スペインのスペイン語を学んでる人やスペインにしか興味のない人は知る必要もないのですが、アルゼンチンなどへ行きたいと考えている人には知識として覚えておいても損はないと思います。

このブログの動詞の活用を紹介しているページにはtuとvosの活用がちがう場合はvosの活用も書いていたと思うので、ご参考までに。

Vosとは?

Voseo(ボセオ)は、スペイン語において二人称単数の代名詞túの代わりにvosを用いることをいいます。どこからこのVosが来たかというともちろんスペインから来ました。

Vosは4世紀ころからカスティーリャの言葉で使い始められたらしく、国王と話す際に使われていた最高敬語の代名詞だったようです。日本語だと陛下ですかね?

時がたつにつれ国王への最高敬語の代名詞だったVosは他の位の高い人へも使われるようになっていました。16世紀になるとUstedが登場して、VosとTúそしてUstedの3つの形により人々が混乱し始め、Ustedを敬称と定めたためVosが使われなくなるようになりました。

Vosをスペイン(イペリア半島)で使用しなくなり、そしてその当時スペイン総督府を置いていたメキシコやペルーなど本国スペインの意向があってVosの使用がなくなっていきました。ですが、新大陸に渡ったスペイン人の多くは自分の地位や尊厳を示したく、Vosの保持にこだわりました。侵略先の先住民族などにVoseo(ボセオ)を使うようにさせていたみたいです。

そういった経緯でVosがラテンアメリカで残ったようです。

上記の説はBBC Mundoの記事に書かれていたことです。
BBC Mundoの記事

南米ではスペイン語のことをespañolではなくcastellanoと言ったりしますが、おそらくスペインが新大陸を侵略していた時代イベリア半島の色んな地域から人は渡ってきたんだと思います。バスク語を話す人、ガリシア語を話す人などその中でカスティーリャの人たちは彼らの威厳を守るため「カステリャーノ」という単語に固執したのかもしれません。

これは俺の想像ですが上記のVoseoの説から見るとまんざら間違いでもないような気もします。

Vosが使われている国

Vosが使われているは国としてはアルゼンチンやウルグアイそしてパラグアイもそうらしいです。あとは一部の地域や人によって使いわけているみたいです。

コスタリカ、ボリビア、チリ、ペルー、エクアドール、コロンビア、ベネズエラ、パナマ、ニカラグア、ホンジュラス、エルサルバドール、グアテマラ、メキシコ、キューバなど

コスタリカに住んでいる日本人に会ったことがあるのですが「聞いたことがないなぁ」と言っていたので友達同士とか仲間内で使っているのかもしれません。

グアテマラは家族とか友達とか距離が近い人同士でvosを使います。

コロンビアのメデジンではよく食べに行っていた露店のお兄ちゃんとはvosで話してましたが、どうだろう?全員が使うというよりは使い分けてる人の方が多い印象があります。

ペルーのアレキパでは使わないって聞きました。ただ、アルゼンチンのドラマとか見るからVosわかるよ~とは言ってました。

エクアドルでもキトかクエンカでVosで話している人がいたような気がしますが、よく覚えていません。

一番驚いたのがメキシコの南部チアパス州でも使ってるみたいです。実は2017年にサン・クリストバル・デ・ラス・カサスに行ったときにこんなTシャツを見つけたんです。冒頭の画像なんですが、このTシャツ見てお店の人に「ここらへんもVos使うの?」って聞いたら「友達同士とかで使うよ」と言ってました。

旅行者ならVosを使う必要もないと思う

「アルゼンチンやウルグアイ、パラグアイで暮らす」ならVosを使いこなせた方がいいと思いますが、旅行者なら向こうがVosで話してもTúで返しても問題ないだろうし、仲が深まれば「Vos使えよ」と相手から言ってくると思うので。

また、アルゼンチンやウルグアイ、パラグアイ以外では人によってとらえ方が違うので蔑称と受け取る人もいると思うので、お気を付けください。向こうからVosで言ってきたら問題ないと思います。

ほとんど居ないと思うのですが、スペインのスペイン語を覚えてVoseoに直面してVosというものを知らず「まともなスペイン語をしゃべれないなんて学力低い」なんて馬鹿なことを言っていた日本人を過去に見たことがあるので、知識として知っていただければ幸いです。

Vosの動詞の活用

TúとVosで動詞の活用が違うのは直説法現在形、命令法そして接続法現在形だと思います。

Vosが王への敬称とされていた時代、VosとVosotrosが混同していたみたいなんです。Vosotrosは2人称複数形ですがその当時は2人称単数形としても使われていたみたいで、活用もその名残か、vosotrosを起因とします。

直説法現在形

Vosotrosの活用から「i」を取ります。ir動詞は「i」を取らない⇒vosotrosと同じになる

不定詞vosotrosvos
hablarhabláishablás
quererqueréisquerés
venirvenísvenís

命令法

Vosotrosの活用から「d」を取ります。

不定詞vosotrosvos
hablarhabladhabla
quererqueredquere
venirvenídvení

接続法現在形

Vosotrosの活用から「i」を取ります。

不定詞vosotrosvos
hablarhabléishablés
quererqueráisquerás
venirvengáisvengás

 



翻訳会社ディコはスペイン語の翻訳のほかに英語・フランス語・ドイツ語など50以上の言語の翻訳に対応しています。

創業者のひとりのエミリオ・ガジェゴ氏は過去にNHKテレビ・ラジオのスペイン語講座に出演経験があったり、「スペイン語動詞の決め技」の著者(共著)でもあります。

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  • この記事を書いた人

ヨシ

旅行して好きなった国々の言語がスペイン語だったのでスペイン語を勉強しています。ラテンアメリカばかりを旅行していたので私のスペイン語はラテンアメリカのスペイン語になります。現在は北海道の片田舎に住んでます。

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