スペイン語の動詞 pegar の活用と意味!「くっつく」と「殴る」の違い

動詞の活用と意味
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ラテンアメリカのスペイン語が中心です。現在、全記事のリライト作業をしています。ご理解くださいませ。(※アイキャッチ画像がない記事はリライト前の記事です)
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はじめに

スペイン語の動詞 pegar は、辞書を引くと「くっつける」という意味が最初に出てきますが、実際の日常会話では「殴る」「(病気や訛りを)うつす」といった意味でも非常によく使われる多義語です。

グアテマラのアンティグアにある語学学校「アタバル」でスペイン語を学んでいた頃、ホストファミリーが「あの夫は妻にpegarした」と話しているのを聞きました。当時の私はpegarを「接着する」としか覚えていなかったので、「糊(pegamento)でくっつけたの!?」と勘違いしてひどく混乱した経験があります。

この記事では、pegar のすべての活用と、一見バラバラに見える意味を繋ぐ「コアイメージ」、そして現代のラテンアメリカで実際に使われているリアルな用法を解説します。

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スペイン語 pegar の活用

pegar の活用は基本的には ar 動詞の規則変化ですが、直説法点過去の1人称単数(yo)、命令法、接続法現在形で、発音を保つために語末の綴りが gue に変化(正書法上の規則)します。

分詞(現在分詞・過去分詞)

種類
現在分詞pegando
過去分詞pegado

直説法

現在形

主語活用
yopego
tú(vos)tú: pegas
vos: pegás
él / ella / ustedpega
nosotros / nosotraspegamos
vosotros / vosotraspegáis
ellos / ellas / ustedespegan

点過去形

主語活用
yopegué
pegaste
él / ella / ustedpegó
nosotros / nosotraspegamos
vosotros / vosotraspegasteis
ellos / ellas / ustedespegaron

線過去形

主語活用
yopegaba
pegabas
él / ella / ustedpegaba
nosotros / nosotraspegábamos
vosotros / vosotraspegabais
ellos / ellas / ustedespegaban

未来形

主語活用
yopegaré
pegarás
él / ella / ustedpegará
nosotros / nosotraspegaremos
vosotros / vosotraspegaréis
ellos / ellas / ustedespegarán

可能法(過去未来)

主語活用
yopegaría
pegarías
él / ella / ustedpegaría
nosotros / nosotraspegaríamos
vosotros / vosotraspegaríais
ellos / ellas / ustedespegarían

命令法

肯定命令

主語活用
tú(vos)tú: pega
vos: pegá
él / ella / ustedpegue
nosotros / nosotraspeguemos
vosotros / vosotraspegad
ellos / ellas / ustedespeguen

否定命令

主語活用
tú(vos)tú: no pegues
vos: no pegués
él / ella / ustedno pegue
nosotros / nosotrasno peguemos
vosotros / vosotrasno peguéis
ellos / ellas / ustedesno peguen

接続法

現在形

主語活用
yopegue
tú(vos)tú: pegues
vos: pegués
él / ella / ustedpegue
nosotros / nosotraspeguemos
vosotros / vosotraspeguéis
ellos / ellas / ustedespeguen

過去形(ra形)

主語活用
yopegara
pegaras
él / ella / ustedpegara
nosotros / nosotraspegáramos
vosotros / vosotraspegarais
ellos / ellas / ustedespegaran
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pegar のコアイメージ(学習のヒント)

「くっつける」と「殴る」。全く違う意味に見えますが、これらを丸暗記する前に、直感的に理解するための核となるコアイメージを持っておきましょう。

pegar のコアイメージは対象物に勢いよく(ピッタリと)接触させるです。

ヨシオ
ヨシオ

つまり、勢いよく接触させる対象が『物』なら接着、『拳』なら殴る、『病原菌』なら感染になるんだ!

チキータ
チキータ

でもヨシオ、このイメージだけで全部の日本語訳をカバーできるわけじゃないわ。あくまで文脈ごとの使い分けを丸暗記しないための補助線として使ってね。

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pegar の基本的な意味や使い方

くっつける、貼り付ける

接着剤やテープで物理的に物をくっつける、基本的な用法です。

Pego un sello en un sobre.
直訳:私は封筒の上に切手をつける。
意訳:私は封筒に切手を貼ります。

El niño pega una calcomanía en su cuaderno.
直訳:その少年は彼のノートの中にシールをくっつける。
意訳:少年はノートにシールを貼ります。

殴る、ぶつ

ラテンアメリカの日常会話で非常に頻出する用法の一つです。「拳を勢いよく接触させる」イメージです。

Ella me pegó en la cara.
直訳:彼女は顔において私へ打撃を与えた。
意訳:彼女は私の顔を殴りました。

¿Por qué le pegas a tu hermano?
直訳:なぜ君は君の兄弟へ打撃を与えるのか。
意訳:なんで弟を殴るの?

¡No me pegues!
直訳:私へ打つな!
意訳:殴らないで! / 叩かないで!

(病気や訛りを)うつす

病原菌や、人の癖などが「接触してくっつく」イメージから派生しています。

Me pegaste el resfriado.
直訳:君は私へ風邪をくっつけた。
意訳:君が私に風邪をうつしたんだ。

Te ha pegado el acento argentino.
直訳:アルゼンチン訛りが君へくっついた。
意訳:アルゼンチン訛りが君にうつりましたね。

(服などが)ふさわしい、調和する

色や服の組み合わせが「ピッタリ合っている」イメージです。

Esa corbata no pega con el traje.
直訳:そのネクタイはスーツと一緒にくっつかない。
意訳:そのネクタイはそのスーツに合いません。

Esos zapatos no pegan con tu vestido.
直訳:それらの靴は君のドレスと一緒にくっつかない。
意訳:その靴は君のドレスには合わないよ。

(音楽などが)流行する

人々の心に「ピッタリ張り付く」、あるいは勢いよく浸透するイメージです。

Esta canción está pegando.
直訳:この歌は(人々に)くっつきつつある。
意訳:この曲は今流行っています。

(太陽が)強く照りつける

日差しが肌に「強く当たる(打つ)」イメージです。

El sol pega fuerte.
直訳:太陽が強く打つ。
意訳:日差しが強いです。

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再帰動詞 pegarse での意味の変化

再帰動詞(se が付く形)になると、「自らが〜にくっつく」「自分自身を打つ」というニュアンスに変わります。

焦げつく

鍋の底に食材が「ピッタリくっついてしまう」状態を表します。

Se me ha pegado el arroz.
直訳:米が私に対してくっついてしまった。
意訳:私はご飯を焦がしてしまいました。

¡Cuidado! Se va a pegar la sopa.
直訳:注意しろ!スープが自らくっつこうとしている。
意訳:気をつけて!スープが焦げ付いちゃうよ。

ぶつける

体の一部を物に勢いよく当ててしまう(自らを打つ)表現です。

Me pegué con la silla en el pie.
直訳:私は足において椅子と一緒に自らを打った。
意訳:私は椅子に足をぶつけました。

Me pegué en la cabeza con la puerta.
直訳:私は頭においてドアと一緒に自らを打った。
意訳:ドアで頭をぶつけちゃいました。

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pegar と golpear の違い

「殴る・打つ」という意味で類義語の golpear がありますが、ニュアンスが異なります。

  • golpear:物理的な打撃そのものに焦点を当てた表現です。
  • pegar:日常的な会話で頻出します。子供を叩く、スポーツでボールを打つ場合などに適しています。
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pegar を使った熟語・慣用句

no pegar (un) ojo

まぶたがくっつかない、つまり「一睡もできない」という意味の定型表現です。

No pegué un ojo anoche.
直訳:昨夜、私は目をくっつけなかった。
意訳:昨夜は一睡もできませんでした。

pegar un grito

ラテンアメリカ(特に中米エリアなど)でよく使われる表現です。pegar を使って「大声を上げる」という動作を表します。

Él pegó un grito de alegría.
直訳:彼は喜びの叫びを打った。
意訳:彼は喜びのあまり大声を上げました。

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まとめ

スペイン語の動詞 pegar の活用は、発音を保つために一部の語末の綴りが gue に変化(正書法上の変更)します。

「対象物に勢いよく接触させる」というコアイメージを持っておくと、一見バラバラに見える以下の意味をスムーズに理解できます。

  • くっつける、貼り付ける
  • 殴る、ぶつ
  • (病気や訛りを)うつす
  • (服などが)ふさわしい、調和する
  • (音楽などが)流行する
  • (太陽が)強く照りつける
  • 焦げつく【再帰動詞 pegarse】
  • ぶつける【再帰動詞 pegarse】

特にラテンアメリカでは「殴る」や「うつす」の意味で日常的に使われるため、文脈に合わせて正しく解釈できるようにしておきましょう。

当ブログで扱っている動詞(アルファベット)

現在、459個のスペイン語動詞について意味と活用を解説しています。目的の単語を探しやすいよう、頭文字のアルファベットでタグ付けを行っています。

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小樽在住。2008年にスペイン語ゼロで中南米の旅へ。グアテマラ・アンティグアの語学学校「アタバル」で2008〜2017年の間に何度も訪れ、計14ヶ月スペイン語を学習しました。当ブログは自身の忘備録として2016年に開設。その後10年近く放置していましたが、2025年よりAIを相棒に過去の記録をより正確な知識へと全面リライト中。現地で四苦八苦している独学者のヒントになれば嬉しいです。▶詳しいプロフィールはこちら

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