いろいろスペイン語

内藤哲也選手が言っている「トランキーロ」などのスペイン語の意味

内藤哲也選手が言っている「トランキーロ」などのスペイン語の意味

新日本プロレスの内藤哲也選手がインタビューやマイクパフォーマンスで使っている「トランキーロ」などのスペイン語の意味などを紹介しています。

トランキーロ!あっせんなよ!

といった感じで、内藤哲也選手はスペイン語を言った後にその日本語訳を続けて言ってくれることもあるので、もしかしたら、今日本でいちばんスペイン語を身近な言語にしてくれているの人かもしれません。

カラベラ

2018年末にはNHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」で内藤哲也選手が取り扱われたので、プロレスファンじゃない人も内藤選手に興味を持つ人が増えてそう

日本のプロレスラーがメキシコのプロレス「Lucha libre(ルチャ・リブレ)」に遠征や武者修行をしに行くことが多く、内藤選手も何度かメキシコに出向きそこでスペイン語を覚えたようです。

内藤選手はルー大柴さんのように日本語のしゃべりにスペイン語の単語を織り交ぜて話しているので使うスペイン語の単語はだいたい決まっています。

また、内藤選手が日本で組んでいるユニット名「Los ingobernables de Japón(ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン)」やフィニッシュ・ホールドの「Destino(デスティーノ)」などもスペイン語なので、内藤選手に関係しているスペイン語をまとめていきます。

2019年4月7日追記

2019年3月29日に内藤選手はメキシコシティのアレーナ・メヒコで行われたCMLL(La Mejor Lucha Libre del Mundo)の興行に参戦しました。

その時の試合の模様や試合後のインタビューがCMLLの公式Youtubeチャンネルでご覧にいただけます

本記事下部(本記事の趣旨である「内藤哲也選手が言っている「トランキーロ」などのスペイン語の意味」などを紹介した後)にその2つの動画(3月29日のアレーナ・メヒコでの試合とインタビュー)を貼っていますのであわせてご覧ください。

内藤哲也選手のユニット「Los ingobernables de Japón(ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン)」の意味

内藤哲也選手のユニット「Los ingobernables de Japón(ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン)」の意味

ingobernable は「統治され得ない、手に負えない」という意味の形容詞です。

スペイン語は in または im から始まる単語は後につづく語句に「不・無」がついて否定の形になることがあります。

posible「可能」⇔ imposible「不可能」

ingobernable もそのパターンに入る単語で gobernable「統治(支配)され得る」の否定の形の意味になります。

 

ingobernable は形容詞ですが、定冠詞をつけることで名詞化することができ los ingobernables で「手に負えない者たち」になります。

新日本プロレスでは los ingobernables を「制御不能な奴ら」と訳しています。

 

元々メキシコのプロレス団体「CMLL」に Los ingobernables というユニットがあり、そのメンバーに内藤選手が加入。

のれんわけのような形で Los ingobernables の名に de Japón をつけ Los ingobernables de Japón(日本の制御不能な奴ら)を結成したようです。

2015年、ラ・ソンブラ選手から内藤選手が本家メキシコの Los ingobernables のメンバーになったことを紹介されたときの模様です。

ちなみに内藤選手はこう言っています。

Naito está de regreso en México.
内藤はメキシコに戻ってきました。

Y ahora soy un japonés ingobernable.
そして、今俺はロス・インゴベルナブレスのメンバーになった日本人です。

直訳だと「そして、今俺は制御不能な日本人です」なんだけど「ロス・インゴベルナブレスのメンバーになった日本人」でいいのかなぁと思います。

内藤哲也選手が使っているスペイン語の意味

トランキーロ

Tranquilo
穏やかな、落ち着いた

内藤選手は「トランキーロ」といったあとにスペイン語を知らない人でもわかるように「焦んなよ!」と意味を言ってくれるので優しいですよね。

Tranquilo は形容詞なので「焦っている人が女性の場合」は Tranquila(トランキーラ)になります。

 

内藤選手は「焦んなよ!」と訳していますが、「落ち着く」のイメージが強いです。

焦っている状況じゃなくても、たとえば、むかついてるような怒りの感情を抱えているとき、悲しみで取り乱しているとき、緊張しててガチガチのとき、などの相手に対しても tranquilo(a) と言ったりします。

 

また、「落ち着く」という動詞 tranqulizarse があるので ¡Tranquilízate!(トランキリサテ)と言っても「落ち着いて!焦んなよ!」といった意味になります。

 

Tranquilo は動詞じゃないので「焦んなよ!」って意味にならないと思う方もいるかもしれませんが

¡Tranquilo! や ¡Tranquila! と間投詞(ビックリマークが付く)の場合は「焦んなよ!」「落ち着いて!」といった意味になります。

内藤選手がメキシコでの生活やメキシコのプロレスラーとの会話などから覚えていった言葉なんだろうなぁと想像します。

カブロン

Cabrón
くそったれな、畜生な、この野郎、クソ野郎

Cabrón は汚い言葉ですが、「雄ヤギ」という意味もあります。

内藤選手はインタビューなどで相手(敵)選手のことに触れたあとで「カブロン」と〆ることが多いので「このクソ野郎が」などと訳すのが一番あっているかと思います。

 

Cabrón はスペイン語圏どこでも通じる汚い言葉ですが、メキシコは Cabrón をよく使う国の印象があります。

「メキシコ万歳!」っていうときにこう言います。

¡Viva México cabrones!
ビバ メヒコ カブロネス!
※cabrones は cabrónの複数形

このときは「クソ野郎」というよりは「最高な奴ら」と訳した方がいいかなぁと思いますが 100%スラングなので使い方には注意してください。

同じスペイン語の国でもペルーだと「ペルー万歳!」はこう言います。

¡Viva  Perú carajo!
ビバ ペルー カラホ!

carajo も「くそったれ」といった意味の汚い言葉ですが、国が変わるとどの汚い言葉が使われるのかが変わってきます。

ブエナスタルデス、ブエナスノチェス

Buenas tardes
こんにちわ

Buenas noches
こんばんわ

tardes は「午後」、noches は「夜」を表していて、buenas は「良い」という意味です。

なので直訳では「良い午後」「良い夜」になります。

ちなみに「おはよう」は Buenos días(ブエノス ディアス)。

ポイント

なぜ、こんにちわ、こんばんわは buenas で、おはようは buenos なの?

スペイン語には男性名詞・女性名詞があり、その名詞の性に合わせて形容詞も変化するというルールがあるからです。

【参考】スペイン語のあいさつ:やぁ、おはよう、こんにちは、こんばんは、元気ですか?

オクパード

Ocupado
忙しい

ちゃんと言うときは 動詞estar のあとに ocupado と言います。女性の場合は ocupada(オクパーダ)

Estoy ocupado(a).
エストイ オクパド(ダ)
私は忙しい

 

また、「使用中」という意味もあるので、トイレに入っていてノックされた時に「オクパード」と言えば「入っています」って意味になります。

※この時の ocupado は「トイレが使用中」という意味なので女性が言うときも「オクパード」と言います。

カンサード

Cansado
疲れた

Cansado も Ocupado と同じでちゃんと言うときは 動詞estar のあとに cansado と言います。

女性の場合は cansada(カンサーダ)になります。

Estoy cansado(a).
エストイ カンサード(ダ)
私は疲れてる

 

【参考】スペイン語で体調や気分の基本的な伝え方(コモエスタスの返事のときとかに)

パレハ

Pareja
パートナー、カップル

内藤選手は「仲間」という意味で使っているようですが、恋人とかカップルとかの意味の方が強い印象です。

ただ、本家ロス・インゴベルナブレスのラ・ソンブラ選手やルシュ選手もパレハって言っています。

ルチャリブレはタッグ戦も多いので「タッグパートナー」という意味かなとも思いましたが、仲間や相棒といった意味の socio(ソシオ)は「仕事上の」って意味も含まれるみたいなので「それ以上の深い絆で結ばれている相棒」って意味かなとも思っています。

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これはメキシコ人に聞かないとわかんないね

【番外】エンセリオ

En serio
マジで、本当に

内藤選手ではなく、Los ingobernables de Japón のBUSHI選手がよく言っているフレーズです。

BUSHI選手は本人の発言のあとに「(今の発言は)マジだからな!」みたいな意味で〆の言葉で使っていることが多いと思います。

このような使い方以外にも「マジで?」「ホントなの?」と驚きなどを表すときにも ¿En serio? って言います。

私の場合はスペイン語を教えてくれた先生の影響で ¿De veras?(デ ベラス)と言ってしまいますが同じ意味です。

内藤哲也選手のスペイン語の技の名前の意味

デスティーノ

Destino
運命、目的地

運命という意味から目的地、用途、任務といった意味があります。

グロリア

Gloria
栄光

プルマブランカ

Pluma blanca
白い羽根

Pluma「羽、羽根」、blanca「白い」

Pluma を「翼」と訳しているのを見かけるけど「翼」は ala(アラ)って単語のイメージが強いです。

ポルボデエストレージャ

Polvo de estrella
星くず

polvo(ポルボ)は「ほこり、ちり」という意味。

estrella(エストレージャ)が「星」という意味。

技の名前ではないけど「スペル エストレージャ」は Súper estrella と書いて「スーパースター」という意味です。

関係ないけど星つながりで lluvia de estrellas(ジュビア デ エストレージャス)は直訳「星の雨」から「流れ星、流星群」って意味になります。

内藤哲也選手が試合後にスペイン語でインタビューをしている部分を文字おこしてみた

このインタビューはおそらく2018年8月31日にメキシコシティのアレナ・メヒコで行われた試合後のものだと思います。

前半はスペイン語で話しているので文字おこしと訳してみます。

お元気です。

Todo bien, todo bien. Tranquilo. Aquí mí casa. Tal vez regreso México.
元気元気。落ち着いてるよ。ここは俺の家みたいなところだからね。たぶんメキシコにはまた戻って来るよ。

Yo, Bushi, Evil, Sanada, y Hiromu los ingobernables de japón regreso arena méxico.
Bushi、Evil、Sanada、ヒロムそして俺、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンのメンバー全員でアレーナメヒコに戻って来るよ。

Tal vez este año o próximo año. Tranquilo, tranquilo.
たぶん、今年か来年。焦んなさんな。

Rush選手の髪賭けマッチについて聞かれる

No problema. Él en mexico en world tal vez número 1 o 2. Yo número 1. Yo y Rush tal vez mismo número 1. Cabellera no problema
問題ないね。彼はメキシコいや世界でナンバー1か2。俺がナンバー1だ。俺とルシュたぶん同じレベルでナンバー1だ。髪賭けマッチ?問題ないね。

内藤選手とRush選手が世界で一番だってことを言いたいのか?と聞かれる

Sí ¡Sí! Todos, sí. De japon tal vez venir arena mexico.
そうそう、「全世界で」ってことさ。また日本からアレーナメヒコに来るよ。

 

 

2019年3月29日に内藤選手が参戦したCMLLの試合の動画(2019年4月7日追記)

内藤選手は2019年3月29日にメキシコシティにあるアレーナ・メヒコで行われたCMLL(La Mejor Lucha Libre del Mundo)の興行に参戦しました。

CMLLのYoutubeの公式チャンネルでその日の試合(おそらく全試合)の動画がアップされています。

内藤選手は本家 Los ingobernables の RUSH 選手、EL TERRIBLE 選手と組んで Los Ingobernables Internacionales として、CARÍSTICO 選手、VOLADOR JR 選手、VALIENTE 選手と戦いました。

試合はその日の最終戦(メインイベント?)でしたが、↓の動画は内藤選手たちの入場シーンから始まるように時間をあわせています。

試合後のインタビューの様子はこちら。内藤選手はほとんど日本語で話しています。

内藤哲也選手のことを知ったのは「有田と週刊プロレスと」のおかげ

内藤哲也選手のことを知ったのは「有田と週刊プロレスと」のおかげ

昔はよくプロレスを見ていましたが最近は見ていませんでした。

なので、最近のプロレス事情を知らなかったのですが Amazonプライム・ビデオで独占配信されている番組「有田と週刊プロレスと」を見て内藤選手やロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンのことを知りました。

メモ

「有田と週刊プロレスと」とは?

アトランダムに渡された1冊の週刊プロレスに書かれている記事を題材にそのエピソードなどをくりぃむしちゅーの有田さんが熱く語っていくといった番組です。

「有田と週刊プロレスと」を知ったのも最近でほんの2018年9月とかの話です。

見始めた頃は私がよくプロレスを見ていた時代のことを中心に昔のことを思い出しつつ「そんな裏があったんだ!」と見て番組を楽しんでいました。

スペイン語が好きな私にとってロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンって有田さんが口にした時に「スペイン語じゃん!スペイン語をユニット名にしてる日本人がいるんだ!」とそれだけで内藤選手に興味を持ちました。

そしてシーズン1の第11回有田もギョロリ!?不遇の天才・内藤哲也の「ロス・インゴ」旋風!」で内藤選手が取り扱われます。

不遇の時代を乗り越えてIWGPのベルトを手にするまでのはなしを有田さんがうまく話していて内藤選手に惹かれました。

「有田と週刊プロレスと」は Amazonプライム・ビデオで独占配信されていて、Amazonプライム会員だと無料で見ることができます。

2019年2月現在、「有田と週刊プロレスと」はシーズン3まで放送されました。

シーズン1(全25話)、シーズン2(全25話)、シーズン3(全25話)、Amazonプライム・ビデオですべて視聴が可能です。

Amazonプライム会員は「30日間の無料体験」があるので無料体験期間を利用すればタダで「有田と週刊プロレスと」を見ることもできます。

Amazonプライム会員についてもっと詳しく知る

 

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実は、Netflix, hulu, U-NEXT などの有名な動画配信サービスに対応しているほかに

新日本プロレスの過去の放送が無料で見れる Abema TV などにも対応しています。

 

せっかくならスマホの小さい画面ではなく、お持ちのテレビでネット配信の映画や番組を楽しんでみてはいかがでしょうか?

 


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LINE スタンプ作りました

LINEスタンプ(チャスカ日本語とスペイン語)

スペイン語と日本語のセリフを入れた LINE スタンプです。

初めて作った LINE スタンプです。

ネコキャラで名前はチャスカ。チャスカはケチュア語(ペルーなどの先住民族の言葉)で「明けの明星」という意味です。

スタンプの数は32個です。

LINEスタンプの詳細はLINEスタンプ販売ページでご確認ください。

LINE ストアチャスカ(スペイン語と日本語)

 

LINEスタンプ(普段使えるバージョン)

2作目のスタンプ

スペイン語の表示はありませんが、よく使いそうなリアクションや表情をまとめたスタンプです。

いくつかのスタンプには日本語のセリフが入っています。

今作では目の表情などに力を入れてみました。

スタンプの数は40個です。

LINEスタンプの詳細はLINEスタンプ販売ページでご確認ください。

LINE ストアチャスカ(普段使えるリアクション)

  • この記事を書いた人

ヨシ

旅行して好きなった国々の言語がスペイン語だったのでスペイン語を勉強しています。ラテンアメリカばかりを旅行していたので私のスペイン語はラテンアメリカのスペイン語になります。現在は北海道の片田舎に住んでます。

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