スペイン語で「いくらですか?」と聞く基本表現
スペイン語で値段を尋ねるときは、場面によっていくつかの表現を使い分けます。
- 商品の値段を聞く:¿Cuánto cuesta…?
- 値段を尋ねる別の表現:¿Cuánto vale…?
- 価格を直接尋ねる:¿Qué precio tiene…?
- 合計金額を聞く:¿Cuánto es?
- 相手がいくら請求するか聞く:¿Cuánto me cobra…?
- 会計をお願いする:La cuenta, por favor. / ¿Me cobra, por favor?
買い物で商品の値段を聞くなら、まずは ¿Cuánto cuesta…? を使えるようにすると便利です。ただし、複数の商品では cuesta ではなく cuestan になる点に注意してください。
¿Cuánto cuesta…? ― 商品の値段を聞く基本表現
¿Cuánto cuesta…? は、「~はいくらですか?」と商品の値段を尋ねる基本的な表現です。
costar は、この用法では値段を持つ「物」が主語になります。そのため、値段を尋ねる物が単数なら cuesta、複数なら cuestan を使います。
- 単数:¿Cuánto cuesta esta camisa?
- 複数:¿Cuánto cuestan estos zapatos?
¿Cuánto cuesta esta camisa?
直訳:このシャツはいくらしますか?
意訳:このシャツはいくらですか?
¿Cuánto cuesta un café?
直訳:コーヒー1杯はいくらしますか?
意訳:コーヒー1杯はいくらですか?
¿Cuánto cuestan estos zapatos?
直訳:この靴はいくらしますか?
意訳:この靴はいくらですか?

「いくら?」なら全部 cuesta で聞いてもいいの?

値段を聞く物が複数なら cuestan です。単数の cuesta と複数の cuestan は、初めから分けて覚えた方が使いやすいです。
¿Cuánto vale…? ― 値段を尋ねる別の表現
valer には「価値がある」という意味がありますが、「~の値段である」という意味でも使われます。
そのため、¿Cuánto vale…? も商品の値段を尋ねることができます。
¿Cuánto vale esta artesanía?
直訳:この工芸品はいくらの値段ですか?
意訳:この工芸品はいくらですか?
¿Cuánto vale esta mochila?
直訳:このリュックはいくらの値段ですか?
意訳:このリュックはいくらですか?
¿Cuánto valen estas pulseras?
直訳:これらのブレスレットはいくらの値段ですか?
意訳:このブレスレットはいくらですか?
valer も、値段を尋ねる物に合わせて vale / valen と変化します。
¿Qué precio tiene…? ― 価格を直接尋ねる表現
precio は「価格・値段」という意味です。
¿Qué precio tiene…? は、直訳すると「~はどんな価格を持っていますか?」となり、「~はいくらですか?」と値段を尋ねることができます。
¿Qué precio tiene esta chaqueta?
直訳:このジャケットはどんな価格を持っていますか?
意訳:このジャケットはいくらですか?
¿Qué precio tiene este teléfono?
直訳:この電話はどんな価格を持っていますか?
意訳:この携帯電話はいくらですか?
日常の買い物では ¿Cuánto cuesta…? のような表現も使えるため、初級者はまずそちらを使えるようにしておくと分かりやすいでしょう。
¿A cuánto…? / ¿A cómo…? ― 値段を尋ねる別の形
スペイン語では、商品などの価格を尋ねるときに ¿A cuánto…? という形も使われます。
¿A cuánto está el kilo de tomates?
直訳:トマト1キロはいくらになっていますか?
意訳:トマトは1キロいくらですか?
また、ラテンアメリカを含む一部の地域では、価格について ¿A cómo…? という形も見られます。グアテマラの用例も確認されている表現ですが、スペイン語圏全体で同じように使われると考える必要はありません。
¿A cómo las naranjas?
直訳:オレンジは、いくらで?
意訳:オレンジはいくらですか?
旅行や買い物で自分から使う表現としては、まず ¿Cuánto cuesta…? を覚え、¿A cuánto…? や ¿A cómo…? は相手の言い方を理解するための表現として知っておくとよいでしょう。
合計金額を聞くときの ¿Cuánto es?
¿Cuánto es? も「いくらですか?」という意味で使えますが、商品の値札を一つずつ尋ねる ¿Cuánto cuesta…? とは使いやすい場面が少し異なります。
買う物が決まったあとや、複数の商品をまとめて買うときなど、支払う合計金額を尋ねる場面で使いやすい表現です。
Me llevo estos tres. ¿Cuánto es?
直訳:私はこの3つを持っていきます。いくらですか?
意訳:この3つを買います。全部でいくらですか?
Un café y un sándwich, por favor. ¿Cuánto es?
直訳:コーヒー1杯とサンドイッチ1つをお願いします。いくらですか?
意訳:コーヒーとサンドイッチをお願いします。全部でいくらですか?
¿Cuánto es en total?
直訳:合計ではいくらですか?
意訳:全部でいくらですか?
このように、商品そのものの価格なら ¿Cuánto cuesta…?、会計時の合計金額なら ¿Cuánto es? と考えると使い分けやすくなります。
タクシーや移動で料金を聞く
タクシーなどで相手が自分にいくら請求するか尋ねる場合は、cobrar を使った表現が便利です。
cobrar は「代金を受け取る・請求する」という意味で使われます。一方、利用者側が「支払う」と言う場合は pagar を使います。
¿Cuánto me cobra hasta…? ― 「~までいくらですか?」
¿Cuánto me cobra hasta…? は、直訳すると「あなたは私に~までいくら請求しますか?」という構造です。
¿Cuánto me cobra hasta el centro?
直訳:あなたは私に中心街までいくら請求しますか?
意訳:中心街までいくらですか?
¿Cuánto me cobra hasta el aeropuerto?
直訳:あなたは私に空港までいくら請求しますか?
意訳:空港までいくらですか?
¿Cuánto me cobra por llevarme al hotel?
直訳:私をホテルへ連れていくことで、あなたは私にいくら請求しますか?
意訳:ホテルまでいくらですか?
地域や交通サービスによっては、乗車前に料金を確認したり、あらかじめ金額を決めたりすることがあります。そのような場面で使える表現です。

cuesta と cobra は、どちらも「いくら?」だけど何が違うの?

cuesta は物やサービスそのものの値段、cobra は「相手が自分にいくら請求するか」に注目した形です。
レストランや店で会計をお願いする表現
レストランなどで食事が終わり、会計をお願いしたい場合は、商品の値段を尋ねる表現とは別の言い方を使えます。
La cuenta, por favor. ― 「お会計をお願いします」
cuenta は、この場面では「勘定・会計」という意味です。
La cuenta, por favor.
直訳:会計を、お願いします。
意訳:お会計をお願いします。
¿Me trae la cuenta, por favor?
直訳:私に勘定書きを持ってきてくれますか、お願いします?
意訳:お会計を持ってきてもらえますか?
ここでの la cuenta は、支払う金額を確認するための勘定・会計を指しています。支払い後にもらうレシートと常に同じものとして覚えるより、「会計をお願いする表現」として理解すると分かりやすいです。
¿Me cobra, por favor? ― 会計してもらう
¿Me cobra, por favor? も、店員などに支払いをお願いするときに使える表現です。
¿Me cobra, por favor?
直訳:私から代金を受け取ってもらえますか、お願いします?
意訳:お会計をお願いします。
Disculpe, ¿me cobra, por favor?
直訳:すみません、私から代金を受け取ってもらえますか、お願いします?
意訳:すみません、お会計をお願いできますか?
¿Cuánto me cobra…? は「いくら請求しますか?」と金額を尋ねる表現ですが、¿Me cobra, por favor? は「会計してください」と支払いをお願いする表現です。
値段を聞き取るために知っておきたい数字と通貨
値段を質問できても、返ってきた金額を聞き取れなければ買い物では困ってしまいます。そのため、基本的な数字と現地の通貨単位も確認しておくと便利です。
例えばグアテマラの通貨は quetzal(ケツァル) です。複数では quetzales となります。
- 1 quetzal
- 10 quetzales
- 20 quetzales
1 quetzal は100 centavos に分かれます。
Cuesta veinte quetzales.
直訳:それは20ケツァルします。
意訳:20ケツァルです。
Son once quetzales con veinte centavos.
直訳:11ケツァルと20センターボです。
意訳:11ケツァル20センターボです。
通貨が会話の流れから明らかな場合には、通貨名を毎回言わず金額だけで伝えることもあります。ただし、省略の仕方や金額の言い方には地域や場面による違いがあるため、学習段階では通貨単位まで含めた形を理解しておくと分かりやすいです。
まとめ
スペイン語で「いくらですか?」と尋ねる表現は一つだけではありません。何について金額を聞くのかによって使い分けると理解しやすくなります。
- ¿Cuánto cuesta…?:商品などの値段を聞く基本表現
- ¿Cuánto vale…?:商品などの値段を尋ねる別の表現
- ¿Qué precio tiene…?:価格を直接尋ねる表現
- ¿A cuánto…? / ¿A cómo…?:価格を尋ねる別の形
- ¿Cuánto es?:合計・支払額を聞く
- ¿Cuánto me cobra…?:相手がいくら請求するか聞く
- La cuenta, por favor.:会計をお願いする
- ¿Me cobra, por favor?:支払いをお願いする
まず買い物では ¿Cuánto cuesta…?、会計の合計なら ¿Cuánto es?、タクシーなどでは ¿Cuánto me cobra…? という違いを押さえておくと、場面に応じて使いやすくなります。

