スペイン語の動詞 tolerar の意味と活用!aguantar との違いを解説

動詞の活用と意味
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ラテンアメリカのスペイン語が中心です。現在、全記事のリライト作業をしています。ご理解くださいませ。(※アイキャッチ画像がない記事はリライト前の記事です)
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tolerar(トレラール)は「一定の基準やルールの範囲内で、不快なことや他人の言動を許容する、大目に見る」

スペイン語で「我慢する」や「耐える」を表現したいとき、どの動詞を選べばよいか迷うことはありませんか?辞書を引くと、tolerar、aguantar、soportarといった複数の動詞が並んでいます。

本記事で扱う動詞 tolerar は、単に苦痛をじっと耐えるという意味ではなく、「一定の基準やルールの範囲内で、不快なことや他人の言動を許容する、大目に見る」という客観的なニュアンスを持つ動詞です。

かつてグアテマラのアンティグアにある語学学校「アタバル」に滞在していた頃、現地の強い日差しや暑さに対して、つい「No tolero este calor(この暑さには耐えられない)」と言ってしまい、先生から不自然な顔をされた経験があります。

身体的な暑さや痛みに対しても tolerar は使用可能ですが、日常会話では aguantar のほうが「肉体的に耐える」というニュアンスが強く、より口語的に使われる傾向があるとその時に学びました。

この記事では、言語学的な裏付けに基づき、意味の核心(コアイメージ)から各時制の活用、そして類義語との使い分けまでを論理的に整理します。

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スペイン語の動詞 tolerar の活用

tolerarはar動詞の規則変化です。

辞書的な役割を持たせるため、主要な10の活用をすべて2列のテーブルで網羅します。なお、ラテンアメリカの一部地域(中米や南米の一部地域など)で使われる2人称単数形vos(voseo)の活用については、混乱を避けるため直説法現在形、接続法現在形、および命令法の活用表内でのみ参考として記載し、例文では一切使用しません。また、動詞の公平な記述のためにvosotrosの活用も掲載します。

分詞(現在分詞・過去分詞)

現在分詞、過去分詞ともに、ar動詞の標準的な規則変化の形をとります。

主語活用
現在分詞tolerando
過去分詞tolerado

直説法

現在形

語幹の不規則変化はありません。túの欄にはラテンアメリカ等で使われるvosの活用(語尾にアクセント)を併記します。

主語活用
yotolero
tú(vos)tú: toleras
vos: tolerás
él / ella / ustedtolera
nosotros / nosotrastoleramos
vosotros / vosotrastoleráis
ellos / ellas / ustedestoleran

点過去形

過去のある一時点に完了した行為を表す点過去(完了過去)の活用です。

主語活用
yotoleré
toleraste
él / ella / ustedtoleró
nosotros / nosotrastoleramos
vosotros / vosotrastolerasteis
ellos / ellas / ustedestoleraron

線過去形

過去における習慣や継続的な状態を表す線過去(不完了過去)の活用です。語尾は-abaの形で規則変化します。

主語活用
yotoleraba
tolerabas
él / ella / ustedtoleraba
nosotros / nosotrastolerábamos
vosotros / vosotrastolerabais
ellos / ellas / ustedestoleraban

未来形

動詞の原形(不定詞)の後ろに規則的な未来語尾を結合させます。

主語活用
yotoleraré
tolerarás
él / ella / ustedtolerará
nosotros / nosotrastoleraremos
vosotros / vosotrastoleraréis
ellos / ellas / ustedestolerarán

可能法(過去未来)

条件付きの行為や、過去から見た未来、あるいは丁寧な表現を可能にする形です。

主語活用
yotoleraría
tolerarías
él / ella / ustedtoleraría
nosotros / nosotrastoleraríamos
vosotros / vosotrastoleraríais
ellos / ellas / ustedestolerarían

命令法

命令法には1人称単数(yo)の活用が存在しないため、túから始まる構成となります。規則変化動詞であるため、肯定命令と否定命令で活用形が異なります。それぞれ独立した表で提示します。

肯定命令

主語活用
tú(vos)tú: tolera
vos: tolerá
él / ella / ustedtolere
nosotros / nosotrastoleremos
vosotros / vosotrastolerad
ellos / ellas / ustedestoleren

否定命令

否定命令の活用形は、対応する接続法現在形と同一の形状になります。

主語活用
tú(vos)tú: no toleres
vos: no toleres
él / ella / ustedno tolere
nosotros / nosotrasno toleremos
vosotros / vosotrasno toleréis
ellos / ellas / ustedesno toleren

接続法

現在形

ar動詞の接続法現在形であるため、母音が「e」の系統に変化します。túの欄にはラテンアメリカ等で用いられるvosの接続法活用を記載します。

主語活用
yotolere
tú(vos)tú: toleres
vos: tolerés
él / ella / ustedtolere
nosotros / nosotrastoleremos
vosotros / vosotrastoleréis
ellos / ellas / ustedestoleren

過去形(ra形)

接続法過去の代表的な形である「ra形」の活用表です。点過去の3人称複数形(toleraron)の語尾から-ronを取り除き、各人称の語尾を結合させます。

主語活用
yotolerara
toleraras
él / ella / ustedtolerara
nosotros / nosotrastoleráramos
vosotros / vosotrastolerarais
ellos / ellas / ustedestoleraran
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tolerar のコアイメージ(学習のヒント)

辞書に載っているたくさんの訳語を個別に暗記する前に、この動詞の核となる1つの実用的なイメージを把握しましょう。tolerarの概念を日常的なスケールで捉えるための手がかりを提供します。

【コアイメージ】:自分の中に特定の基準(境界線)を設け、その範囲内であれば不快なことや異質なものを「中に入り込ませることを許す(受け入れる)」

ヨシオ
ヨシオ

tolerar のコアイメージは『自分の中に引いた基準のラインを超えない限りは、外からの不快な要素も許容する・受け入れる』という道しるべとして覚えておくといいよ。

チキータ
チキータ

なるほど、境界線の内側ならオッケーにするっていうイメージですね!このイメージさえあれば、どんな文章でも全部『許容する』って直訳するだけで完璧ですか?

ヨシオ
ヨシオ

コアイメージはあくまで文脈を理解するための手がかりであって、実際の会話では『大目に見る』『受け付ける』『黙認する』といった自然な日本語に使い分けることが多いよ。

唯一のルールとして思い込むのではなく、柔軟に文脈に当てはめる姿勢が大切!

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tolerar の基本的な意味や使い方

コアイメージである「基準の範囲内で受け入れる」という概念が、実際の文脈においてどのように具現化されるかを、3つの意味合いに分類して解説します。すべての例文の2人称にはtúを使用しています。

1. (不快な状況や他人の言動を)許容する、大目に見る

社会的なルール、組織の規範、個人の許容限度の内側にあるため、不快であっても排除せずにそのままにしておく状況を表します。

Toleré el primer error del nuevo empleado.
直訳:私は新しい従業員の最初のミスを許容した。
意訳:私は新入社員の初めてのミスを大目に見た。

El director no tolera la impuntualidad.
直訳:校長は時間を守らないことを許容しない。
意訳:校長は遅刻を大目に見ない。

¿Cómo puedes tolerar esa actitud tan grosera?
直訳:あなたはどのようにしてあんなに無礼な態度を許容することができるのか?
意訳:どうしてあんな失礼な態度を大目に見ることができるの?

Mi abuelo no tolera el desorden en la casa.
直訳:私の祖父は家の中の無秩序を許容しない。
意訳:祖父は家の中が散らかっているのを大目に見ない。

2. (体質が薬や食べ物を)受け付ける

医学・生物学的な文脈において、身体というシステムが外部からの物質(食品、成分、薬品)に対して拒絶反応を起こさず、受け入れる能力を指します。これも「身体の許容基準内にある」というコアイメージと合致する用法です。

Mi estómago no tolera la comida muy picante.
直訳:私の胃はとても辛い食べ物を許容しない。
意訳:私の胃は辛すぎる食べ物を受け付けない。

Algunas personas no toleran la lactosa.
直訳:一部の人々は乳糖を許容しない。
意訳:乳糖を受け付けない人もいる。

El paciente tolera bien el nuevo medicamento.
直訳:患者は新しい薬をよく許容している。
意訳:患者は新しい薬によく適合している(副作用を起こさず受け付けている)。

3. tolerar + que + 接続法(〜するのを許す、黙認する)

主節の主語が、従属節内の行為(他者の行動)を基準に照らし合わせて「容認する」という意味構造を作ります。「〜するのを許容する・容認する」という話者の評価・意志が含まれるため、que節では接続法が使われます。

No toleraré que me hables de esa manera.
直訳:私はあなたが私にそのような方法で話すことを許容しないだろう。
意訳:私に対してそのような話し方をすることは許容しない。

El gobierno tolera que la gente proteste pacíficamente.
直訳:政府は人々が平和的に抗議することを許容している。
意訳:政府は人々が平和的に抗議することを黙認している。

No podemos tolerar que sigan contaminando el río.
直訳:私たちは彼らが川を汚染し続けることを許容することができない。
意訳:彼らが川を汚染し続けるのを大目に見るわけにはいかない。

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類義語との使い分け・ニュアンス

日本語の「我慢する」に対応するスペイン語の動詞は複数存在します。状況に応じて適切な単語を選択できるよう、論理的な差異を明確にします。

tolerar

客観的、あるいは規則や基準に照らし合わせて「許容する」「大目に見る」という意味です。権限や意志を持って「排除することもできるが、あえてそのまま認める」というニュアンスが含まれる傾向があります。

aguantar

日常会話でよく使われる「我慢する」です。重量、暑さ、痛み、空腹、あるいは他人の不平不満といった物理的・直接的な負荷に対して、「自らの肉体や精神の力でじっと耐え忍ぶ」というニュアンスを持ちます。グアテマラをはじめとするラテンアメリカの日常会話で、単に「暑くて我慢できない!」などと言う場合は、多くの場合この動詞が使われます。

soportar

構造的に重いものを「下から支える」という原義から派生し、「精神的な重圧、深刻な不幸、極度の不快感などの重荷を長期にわたって耐え抜く」という響きを持つ表現です。aguantar よりも「耐え忍ぶ」「うんざりしながら耐える」といった響きが強い場合が多いです。

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まとめ

スペイン語の動詞 tolerar は、ar動詞の規則変化をするため、活用の規則自体はシンプルです。

学習において重要なのはその用法であり、単なる身体的な「我慢」ではなく「自分の中の基準やルールの範囲内で、不快な要素や異質なものを許容・大目に見る」というニュアンスを理解することです。

物理的な耐性を表すaguantarや、重い精神的重圧に耐えるsoportarとの使い分けを意識することで、ラテンアメリカの日常会話でも誤解なく自然なスペイン語の運用が可能になります。

当ブログで扱っている動詞(アルファベット分類)

現在、467個のスペイン語動詞について意味と活用を解説しています。目的の単語を探しやすいよう、頭文字のアルファベットでタグ付けを行っています。

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小樽在住。2008年にスペイン語ゼロで中南米の旅へ。グアテマラ・アンティグアの語学学校「アタバル」で2008〜2017年の間に何度も訪れ、計14ヶ月スペイン語を学習しました。当ブログは自身の忘備録として2016年に開設。その後10年近く放置していましたが、2025年よりAIを相棒に過去の記録をより正確な知識へと全面リライト中。現地で四苦八苦している独学者のヒントになれば嬉しいです。▶詳しいプロフィールはこちら

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