スペイン語動詞 llegar「着く・到着する」の活用と意味・使い方【完全ガイド】

llegar の活用と意味 動詞の活用と意味
記事内に広告が含まれています。
どちらかというとラテンアメリカのスペイン語です。初級者による記録のため誤解があるかもしれません。ご理解くださいませ。

スペイン語の動詞 llegar は、「着く・到着する」という意味を持つ基本動詞です。旅行中の移動はもちろん、時間的な到来や、目標の達成など、幅広い文脈で使用されます。

この動詞は基本的には規則活用に近い変化をしますが、発音のルールに基づいたスペル変化(g → gu)が発生する重要なポイントがあります。

この記事では、llegar の全活用パターンと、正確な意味、そしてラテンアメリカで実際に使われている自然な表現を解説します。

スポンサーリンク

llegar の基礎知識と発音ルール

活用の詳細に入る前に、llegar を正しく使いこなすための発音とスペルのルールを整理します。

地域による発音の違い

llegar の “ll” の発音は地域によって異なります。

  • スペインや多くの地域:イェガール(日本語のヤ行に近い音)
  • コロンビアや中米など:ジェガール(日本語のジャ行に近い音)
  • アルゼンチンやウルグアイ:シェガール(シャ行に近い音)

どの発音でも通じますが、自分が学習している地域の発音に合わせるとより自然です。

重要なスペル変化:g と gu の使い分け

スペイン語の “g” は、後ろに来る母音によって発音が変わるというルールがあります。

  • ga, go, gu:ガ、ゴ、グ(ガ行の音)
  • ge, gi:ヘ、ヒ(ハ行に近い喉の奥に当てる音)

llegar の語根は「lleg(ガ行の音)」です。活用語尾に “e” が来る場合、そのまま “ge” と書くと「ヘ」の音になってしまうため、ガ行の音を保つために “u” を挟んで “gue”(ゲ)と表記します

  • lleg + é → llegué

このルールさえ理解していれば、以下の活用表の不規則変化も論理的に納得できます。

スポンサーリンク

動詞 llegar の活用表(全時制・法)

以下は、辞書的な確認にも使える全活用表です。特に太字になっている箇所は、前述のスペル変化(g → gu)が起きている部分です。

分詞(現在分詞・過去分詞)

規則変化です。進行形や完了形で使用します。

主語活用
現在分詞llegando
過去分詞llegado

直説法(現在・点過去・線過去・未来)

直説法現在形

規則変化です。現在の習慣や確定した近い未来を表します。

主語活用
yollego
tú / vosllegas / llegás
él / ella / ustedllega
nosotros / nosotrasllegamos
vosotros / vosotrasllegáis
ellos / ellas / ustedesllegan

直説法点過去形

1人称単数(yo)のみ、発音を保つためにスペルが gue に変化します。過去の完了した動作を表します。

主語活用
yollegué
llegaste
él / ella / ustedllegó
nosotros / nosotrasllegamos
vosotros / vosotrasllegasteis
ellos / ellas / ustedesllegaron

直説法線過去形

規則変化です。過去の継続的な動作や背景描写を表します。

主語活用
yollegaba
llegabas
él / ella / ustedllegaba
nosotros / nosotrasllegábamos
vosotros / vosotrasllegabais
ellos / ellas / ustedesllegaban

直説法未来形

規則変化です。未来のことや、現在の推量を表します。

主語活用
yollegaré
llegarás
él / ella / ustedllegará
nosotros / nosotrasllegaremos
vosotros / vosotrasllegaréis
ellos / ellas / ustedesllegarán

可能法(過去未来)

規則変化です。条件付きの動作や、丁寧な表現で使用します。

主語活用
yollegaría
llegarías
él / ella / ustedllegaría
nosotros / nosotrasllegaríamos
vosotros / vosotrasllegaríais
ellos / ellas / ustedesllegarían

命令法(肯定・否定)

肯定命令の tú と vos 以外は、すべて接続法に由来するため、スペルが gue に変化します。

主語肯定命令否定命令
llegano llegues
vosllegáno llegues
ustedllegueno llegue
nosotroslleguemosno lleguemos
vosotrosllegadno lleguéis
ustedeslleguenno lleguen

接続法(現在・過去)

接続法現在形

語尾がすべて “e” の音になるため、全活用で gue へのスペル変化が起こります。

主語活用
yollegue
tú / vosllegues
él / ella / ustedllegue
nosotros / nosotraslleguemos
vosotros / vosotraslleguéis
ellos / ellas / ustedeslleguen

接続法過去形(ra形)

直説法点過去の3人称複数形(llegaron)を語源とするため、規則的な変化となります。

主語活用
yollegara
llegaras
él / ella / ustedllegara
nosotros / nosotrasllegáramos
vosotros / vosotrasllegarais
ellos / ellas / ustedesllegaran

llegar の主な意味と使い方

ここからは例文を通して、具体的な使い方を見ていきましょう。llegar は「ある地点・時点に達する」というイメージを持つと理解しやすくなります。

1. 着く、到着する(場所・時間)

最も基本的な意味です。目的地を表す前置詞 a を伴うのが一般的です。

El vuelo llega a Bogotá a las tres.
直訳:その便は3時にボゴタに着きます。
意訳:ボゴタ着は3時の予定です。

Perdón por llegar tarde, había mucho tráfico.
直訳:遅く着いてすみません、たくさんの交通量がありました。
意訳:渋滞していて、遅刻してすみません。

No llegaremos a tiempo para la reunión.
直訳:私たちは会議のために時間通りに到着しないでしょう。
意訳:会議の時間には間に合わないでしょう。

2. 来る、到来する(季節・時期)

人が移動してくるだけでなく、季節や時期、郵便物などが「やってくる」場合にも使います。

Ya llega el invierno.
直訳:もう冬が来ます。
意訳:もうすぐ冬ですね。

Por fin llegó la paz al país.
直訳:ついに国に平和が到来した。
意訳:ついにこの国に平和が訪れた。

¿Te ha llegado el paquete que te envié?
直訳:君に、私が送った小包は着きましたか?
意訳:送った荷物は届いた?

3. 到達する、届く(物理的・数値)

手が届く範囲や、数値がある基準に達することも表します。

Soy bajito y no llego al estante de arriba.
直訳:私は背が低くて、上の棚に届きません。
意訳:背が低いから上の棚には手が届かないんだ。

Su deuda llega a un millón de yenes.
直訳:彼の借金は100万円に達する。
意訳:彼の借金は100万円にものぼる。

4. ~することになる、~になる(llegar a + 不定詞)

プロセスを経て最終的にある状態になることを表します。「(努力して)~になる」「(ついに)~するに至る」というニュアンスが含まれます。

Quiero llegar a ser un buen traductor.
直訳:私は良い翻訳者になることに到達したい。
意訳:いつか立派な翻訳者になりたい。

María llegó a pensar que su jefe estaba mintiendo.
直訳:マリアは上司が嘘をついていると考えるに至った。
意訳:マリアは、上司が嘘をついているのではないかと考えるようになった。

ラテンアメリカでよく聞く llegar の日常表現

教科書にはあまり載っていないものの、ラテンアメリカでの生活や旅行で頻繁に耳にする表現を紹介します。

バスの車内放送:「Llegando a…」の感覚

メキシコシティのメトロブス(Metrobus)などの公共交通機関に乗っていると、次のようなアナウンスを耳にすることがあります。

Llegando a: Insurgentes
(インスルヘンテス駅に到着します)

一般的に「次の駅」は Próxima parada と言いますが、この Llegando a… はニュアンスが異なります。これは「今まさに到着しようとしている最中である」という、動作のプロセスを実況するような表現です。

「次は~」という静的な案内ではなく、「もうホームに滑り込んでいますよ、準備してください」という動的な臨場感があるのが特徴です。Google Mapsなどのナビアプリでも、目的地直前になるとこのフレーズが使われます。

帰宅時の定番挨拶:¡Ya llegué!

家に帰った時、日本語の「ただいま」に当たる表現として、中南米では以下のように言います。

¡Ya llegué!
直訳:もう着いたよ!
意訳:ただいま!

スペインでは Ya estoy aquí(もうここにいるよ)と言うことも多いですが、メキシコやグアテマラなどでは、点過去形を使った ¡Ya llegué! が非常に一般的です。

まとめ

動詞 llegar は日常会話で欠かせない重要単語です。最後にポイントを振り返りましょう。

  • 活用:基本は規則変化ですが、”e” の前では発音を保つために gu(gue)になる点に注意してください(点過去のyo、接続法現在、命令法など)。
  • 意味:「目的地への到達」がコアイメージです。「着く」「届く」「(時期が)来る」「(結果として)~になる」など、文脈に合わせて訳し分けましょう。
  • 前置詞:目的地を表すときは a を伴うのが基本です。

特に「Llegando a…」のような進行形の感覚や、「llegar a ser」のような達成の表現を覚えると、表現の幅がぐっと広がります。

タイトルとURLをコピーしました