Vamos(バモス)は、スペイン語圏を旅行していると必ず耳にする非常に便利な言葉です。
基本的な意味は「私たちは行きます」ですが、文脈によって「行こう!」「~しよう!」という勧誘や、「頑張れ!」という応援など、様々なシーンで使われます。
この記事では、スペイン語の動詞 ir の活用から、日常会話ですぐに使える Vamos の3つの主要な意味、そしてラテンアメリカのサッカー観戦などで耳にする特有の表現について解説します。
Vamos(バモス)の基本:動詞 ir の活用
スペイン語の Vamos は、不規則動詞 ir(行く)の1人称複数形(nosotros / nosotras)における、直説法現在形の活用です。
まずは基本となる動詞 ir の現在活用を確認しましょう。
| 主語 | ir の活用 | |
|---|---|---|
| yo | 私は | voy |
| tú (vos) | 君は | vas (vas) |
| él / ella / usted | 彼は / 彼女は / あなたは | va |
| nosotros / nosotras | 私たちは | vamos |
| vosotros / vosotras | 君たちは | vais |
| ellos / ellas / ustedes | 彼らは / 彼女らは / あなた方は | van |
※中南米の多くの地域(アルゼンチン、コロンビア、中米など)では、親しい相手(君)に対して tú ではなく vos を使う地域がありますが、ir の現在形活用は tú と同じ vas となります。
動詞 ir のより詳しい活用や例文については、以下の記事も参考にしてください。
参考:スペイン語の動詞 ir「行く」の活用と意味【例文あり】
シーン別!Vamos の3つの使い方
Vamos には大きく分けて3つの使い方があります。文脈によって意味が変わるため、それぞれのパターンを例文とともに見ていきましょう。
1. 「私たちは行きます」(移動)
もっとも基本的な使い方は、単純に「(場所へ)移動する」という事実を伝える場合です。
Vamos al cine.
直訳:私たちは映画館へ行きます。
意訳:私たちは映画館へ行きます。
2. 「~するつもりです」(近い未来)
「ir + a + 動詞の原形(不定詞)」の形をとることで、「(これから)~するつもりだ」「~する予定だ」という、近い未来の行動を表します。
Vamos a viajar a España el próximo mes.
直訳:私たちは来月、スペインへ旅行することに向かいます。
意訳:来月、私たちはスペインに旅行するつもりです。
3. 「~しよう!」「行こう!」(勧誘・号令)
相手を誘う時や、行動を促す時の「Let’s ~」にあたる表現としても非常によく使われます。この場合、「Vamos a + 動詞の原形」の形を使うこともあれば、単独で「Vamos!」と言うこともあります。
¡Vamos a jugar al fútbol!
直訳:私たちはサッカーをしに向かいます!
意訳:サッカーしようぜ!
¡Vamos!
直訳:行きます!
意訳:さあ、行こう!(出発しよう!)
スポーツ観戦での ¡Vamos!(頑張れ!)
スポーツの試合、特にサッカー観戦などで ¡Vamos! と叫んでいるシーンをよく見かけます。
この場合、「どこかへ行く」という意味ではなく、選手やチームに対して気合いを入れるための「行け!」「頑張れ!」「いいぞ!」といった意味になります。
日本語でもスポーツ応援で「行けー!」と叫ぶことがありますが、それと同じ感覚で捉えると分かりやすいでしょう。
ラテンアメリカでの発音「バモ」
ラテンアメリカ、特にアルゼンチンやカリブ海沿岸地域(コロンビアの海岸部など)などのスペイン語では、単語の語末にある「s」の発音が弱くなる、あるいは聞こえなくなる傾向があります。
そのため、応援などで連呼する際は「Vamos Vamos(バモス バモス)」ではなく、「Vamo’ Vamo’(バモ バモ)」と発音されることが多々あります。
アルゼンチン代表の有名な応援歌の一節でも、以下のように歌われています。
Vamos, vamos Argentina.(バモ バモ アルヘンティーナ)
直訳:行こう、行こう、アルゼンチン。
意訳:行け!行け!アルゼンチン!(頑張れアルゼンチン!)
実際のサポーターの熱気や発音のニュアンスは、こちらの動画で確認できます。
まとめ
今回はスペイン語の Vamos について解説しました。
- 基本は動詞 ir(行く)の1人称複数形。
- 「行きます(移動)」「~するつもり(未来)」「~しよう(勧誘)」の3つの意味を持つ。
- スポーツなどの場面では「頑張れ!」「行け!」という応援の意味になる。
- 地域によっては語末の s が脱落して「バモ」と聞こえることがある。
非常に短く、かつポジティブな意味を持つ言葉ですので、旅行中や現地の友人と出かける際にぜひ使ってみてください。

