どちらかというとラテンアメリカのスペイン語です。日本語訳は直訳寄りです。文法や単語の意味を理解するため、自然な日本語とは異なる場合があります。初級者による記録のため誤解があるかもしれません。ご理解くださいませ。
スペイン語の間接目的語と間接目的格人称代名詞について書いていきます。
直接目的語と直接目的格人称代名詞についてはこちらに書いていますので参考にしてください。
間接目的語は前置詞 a とセットになるので、日本語で「~に」になる人や物などがスペイン語での間接目的語です。
スペイン語の間接目的語
間接目的語は「誰に?」「何のために?」といった質問の答えにあたる人や物を指します。
Yo escribo a mi novia.
私は恋人に手紙を書く
誰に手紙を書く?⇒ 恋人に
Yo regalo un anillo a María.
私はマリアに指輪をプレゼントする
誰にプレゼントする?⇒ マリアに
このように a mi novia, a María が間接目的語になります。
スペイン語の間接目的格人称代名詞
間接目的語を人称代名詞に変えることができます。
「私はマリアに指輪をプレゼントする」と言った後に「マリアに」を「彼女に」と置き換えて、「私は彼女に指輪をプレゼントする」と言うことができます。
※「指輪を」は直接目的語で「それを」と置き換えることもできます。
以下が間接目的格人称代名詞です。
私に | me |
君に | te |
彼に、彼女に あなたに それに | le |
私たちに | nos |
君たちに | os |
彼らに、彼女らに あなたらに それらに | les |
me, te, nos, os は直接目的格人称代名詞と同じです。
Natalia les habla en inglés.
ナタリアは彼らには英語で話す
Yo te digo la verdad.
私に君に真実を言う
Miranda nos enseña español.
ミランダは私たちにスペイン語を教える
Natalia les habla en inglés. の les は「彼らに」と訳していますが、「彼女らに、あなたたちに」となることもあります。
会話でこの les が明確になっていない場合(話して聞き手が共通の認識をもっていない、いなさそう)は
Natalia les habla a ellos en inglés.
a ellos と直接目的語を併記しても問題ありません。
Yo te digo la verdad. の la verdad は直接目的語なので直接目的格人称代名詞 la に置き換えれます。
直接目的格人称代名詞と間接目的格人称代名詞を併記するときのルール
両代名詞を併記する場合は間接目的格人称代名詞⇒直接目的格人称代名詞の順
Yo te digo la verdad.
私に君に真実を言う
↓
Yo te la digo.
私は君にそれを言う
Yo regalo un anillo a María.
私はマリアに指輪をプレゼントする
a María ⇒ 間接目的語・3人称単数 ⇒ le
un anillo ⇒ 直接目的語・3人称単数・男性形 ⇒ lo
Yo le lo regalo. となるのですが、これは間違いです。
間接目的語、直接目的語がともに3人称の場合、間接目的格人称代名詞 le / les が se になります。
Yo se lo regalo.
私は彼女にそれをプレゼントした
こんな表現もアリです。
Yo se lo regalo a María.
私はマリアにそれをプレゼントした
不定詞や現在分詞などの語尾に付けることができる
¿Podría enseñarme?
私に教えていただけますか?
¿Puedes comprarmelo?
私(のため)にそれを買ってくれる?
¿Me podría enseñar?, ¿Me lo puedes comprar? と言っても問題ありません。
肯定命令形では活用した動詞の語尾に付きます(直接目的格人称代名詞も)
Pásamelo.
私にそれを渡しなさい
否定命令形では活用した動詞の語尾に付きません。
No me lo pases.
私にそれをよこさないでくれ