スペイン語の再帰代名詞を使った受け身の表現

会話で使えるスペイン語

どちらかというとラテンアメリカのスペイン語です。日本語訳は直訳寄りです。文法や単語の意味を理解するため、自然な日本語とは異なる場合があります。初級者による記録のため誤解があるかもしれません。ご理解くださいませ。

スペイン語の受け身「されている」の表現には 動詞 ser + 過去分詞と再帰代名詞を使った2つの表現方法があります。

本記事では再帰代名詞を使った受け身の表現について書いています。

再帰代名詞を使った受け身の表現には人間を主語にすることはできないといったルールがあります。

再帰代名詞を使った受け身の表現

再帰代名詞とは再帰動詞で使う代名詞で以下のように主語となる人称にあわせて使い分けします。

me
te
彼、彼女、あなたse
私たちnos
君たちos
彼ら、彼女ら、あなたたちse

再帰代名詞を使った受け身の表現ではこの再帰代名詞を使っていきます。

再帰動詞についてはこちらを参考にしてください。

スペイン語で「起きる」と言う時に使う再帰動詞の表現

再帰代名詞を使った受け身の表現のルール

再帰代名詞を使って受け身の表現をするときに注意しなければいけないことが2つあります。

主語を人にすることができない

再帰代名詞を使った受け身の表現での主語はモノや事柄に限られ、人を主語にすることはできません

よって先ほど紹介した再帰代名詞は3人称単複の se しか使いません。

ここではスイカが売られている
Aquí se vende sandía.

スイカを複数形にするときは vender も併せて3人称複数形に活用になります。

Aquí se venden sandías.
ここではスイカが売られています

スペイン語のわけのわからないところのひとつなんですが、この表現では主語となるモノが動詞の後ろに置かれると冠詞(un, una, el, la など)が付かないこともあります

そういった場合はそのモノ(この場合だとスイカ)が特定されていない、どのスイカなのかは重要ではないからです。

「この部屋は貸し出されている」という場合は「この部屋」と特定されているので冠詞ではないですが esta habitación と指示形容詞の esta が付きます。

Esta habitación se alquila.
この部屋は貸し出されている

Esta bala es la que se disparó ayer.
この銃弾は昨日発砲されたものです

主語がモノになると言いましたが不定詞でも使えます。

Se prohíbe fumar.
たばこを吸うことが禁じられている(禁煙です)

行為者を表すことができない

誰がその行為をしたのかを伝えることはできません

「マルコがスイカを売っている」という文を受け身にすると「スイカはマルコに(よって)売られている」となりますが、再帰代名詞を使った受け身ではマルコが売ってること伝えることができません。

こういった受け身の文章を作るときには動詞 ser + 過去分詞で表現します。

なので、再帰代名詞を使った受け身の表現では行為者(その動作を行った人)は重要ではないということになります。

Se construyó esta torre hace más de cien años.
この塔は100年以上前に建てられた

⇒誰が建てたのかは不明またはこの会話では重要ではない

En Colombia se habla español.
コロンビアではスペイン語が話されている

⇒誰が話すかは重要ではないけど、En Colombia ということで「コロンビア人が」と思わせることはできる。

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