durar は「続く・持つ」を表す動詞
durar は、出来事や状態がどのくらい続くか、物や効果がどのくらい持つかを表す動詞です。日本語では、対象や文脈によって「続く」「持つ」「長持ちする」「残る」などと訳します。
- 会議や映画などの「どのくらい続くか」を表せます。
- バッテリーや靴などが「どのくらい持つか」を表す場合にも使います。
- 日本語の「~かかる」だけで覚えると、tardar と混同することがあるため、文の組み立てにも注目する必要があります。
durar は基本的に自動詞として使います。まずは活用を確認し、そのあとで具体的な意味と使い方を見ていきます。
durar の活用
durar は規則活用の-ar動詞です。語幹や綴りに特別な変化はなく、現在分詞と過去分詞も規則的です。
なお、nosotros / nosotras の duramos は、直説法現在形と点過去形で同じ形になります。どちらの時制なのかは、前後の文脈や時間表現から判断します。
活用表では、グアテマラで使われる vos の形も併記しています。一般的な例文ではtúを使用します。
分詞
| 種類 | 活用 |
|---|---|
| 現在分詞 | durando |
| 過去分詞 | durado |
直説法
現在形
| 主語 | 活用 |
|---|---|
| yo | duro |
| tú(vos) | tú: duras vos: durás |
| él / ella / usted | dura |
| nosotros / nosotras | duramos |
| vosotros / vosotras | duráis |
| ellos / ellas / ustedes | duran |
点過去形
| 主語 | 活用 |
|---|---|
| yo | duré |
| tú | duraste |
| él / ella / usted | duró |
| nosotros / nosotras | duramos |
| vosotros / vosotras | durasteis |
| ellos / ellas / ustedes | duraron |
線過去形
| 主語 | 活用 |
|---|---|
| yo | duraba |
| tú | durabas |
| él / ella / usted | duraba |
| nosotros / nosotras | durábamos |
| vosotros / vosotras | durabais |
| ellos / ellas / ustedes | duraban |
未来形
| 主語 | 活用 |
|---|---|
| yo | duraré |
| tú | durarás |
| él / ella / usted | durará |
| nosotros / nosotras | duraremos |
| vosotros / vosotras | duraréis |
| ellos / ellas / ustedes | durarán |
可能法(過去未来)
| 主語 | 活用 |
|---|---|
| yo | duraría |
| tú | durarías |
| él / ella / usted | duraría |
| nosotros / nosotras | duraríamos |
| vosotros / vosotras | duraríais |
| ellos / ellas / ustedes | durarían |
命令法
肯定命令
| 主語 | 活用 |
|---|---|
| tú(vos) | tú: dura vos: durá |
| usted | dure |
| nosotros / nosotras | duremos |
| vosotros / vosotras | durad |
| ustedes | duren |
否定命令
| 主語 | 活用 |
|---|---|
| tú(vos) | tú: no dures vos: no durés |
| usted | no dure |
| nosotros / nosotras | no duremos |
| vosotros / vosotras | no duréis |
| ustedes | no duren |
接続法
現在形
| 主語 | 活用 |
|---|---|
| yo | dure |
| tú(vos) | tú: dures vos: durés |
| él / ella / usted | dure |
| nosotros / nosotras | duremos |
| vosotros / vosotras | duréis |
| ellos / ellas / ustedes | duren |
過去形(ra形)
| 主語 | 活用 |
|---|---|
| yo | durara |
| tú | duraras |
| él / ella / usted | durara |
| nosotros / nosotras | duráramos |
| vosotros / vosotras | durarais |
| ellos / ellas / ustedes | duraran |
durar のコアイメージと使い方の手がかり
durarの主要な使い方は、「あるものが、ある時間のあいだ終わらずに続いている」という感覚で関連づけることができます。
会議や映画であれば、その出来事が始まってから終わるまで続いています。バッテリーであれば、使える状態が保たれています。においであれば、そのにおいが存在する状態が続いています。
このように考えると、「続く」と「持つ」はまったく別の意味というより、何が時間の中で保たれているのかによって日本語訳が変わっていることが分かります。

durar は「続く」と覚えておけば、どの文でも「続く」と訳せるの?

そういうわけではありません。「あるものが時間の中で続いている」という感覚は使い分けを考えるための手がかりです。実際の日本語では、文脈によって「続く」「持つ」「長持ちする」「残る」などと訳し分けます。
コアイメージは意味を関連づける道しるべとして使い、日本語訳そのものとして機械的に当てはめないことが重要です。
durar の基本的な意味と使い方
出来事や状態が「~時間続く・~の長さがある」
durar の基本的な使い方の一つが、会議、映画、雨などの出来事や状態がどのくらい続くかを表す用法です。
基本的な文の形は、次のようになります。
主語 + durar + 時間量
durar は自動詞として使われ、時間の長さを表す語句は通常、前置詞を付けずに置くことができます。終わる時点を示す場合は、durar + hasta + 時点の形で「いつまで続くか」を表せます。
La reunión dura una hora.
直訳:その会議は1時間続きます。
意訳:会議は1時間です。
この例では、la reuniónが主語で、una hora が会議の続く時間を表しています。
どのくらい続くのかを質問するときは、¿Cuánto dura…? という形もよく使います。
¿Cuánto dura la película?
直訳:どのくらい続きますか、その映画は?
意訳:その映画はどのくらいの長さですか?
cuánto は、ここでは時間の量について「どのくらい」と尋ねています。映画だけでなく、会議や授業などの時間を尋ねる場合にも同じ組み立てで考えることができます。
時間は数字だけでなく、toda la noche のような表現でも示せます。
La lluvia duró toda la noche.
直訳:その雨は一晩中続きました。
意訳:雨は一晩中降り続きました。
ここでは、雨という現象が一晩を通して続いたことを表しています。意訳では日本語として自然になるように「降り続きました」としていますが、durar そのものは「雨が続いた」という関係を表しています。
物や効果が「持つ・長持ちする・残る」
durar は、出来事だけでなく、物が使える状態や、効果・感覚などが残っている状態についても使います。
この場合、日本語では「続く」よりも、対象に応じて「持つ」「長持ちする」「残る」と訳したほうが自然なことがあります。
バッテリーについては、次のように表せます。
Esta batería me dura todo el día.
直訳:このバッテリーは、私には一日中もちます。
意訳:このバッテリーは一日もちます。
この文の me は「私を」という直接目的語ではありません。「私の場合には」「私の使用では」というように、その持続と関わる人を示しています。

Esta batería me dura…の me は、「私を」という意味ではないの?

ここでは違います。バッテリーが「私を持つ」という意味ではなく、「私にとって、そのバッテリーがどのくらい持つか」という関わりを表しています。
同じような形は、靴などの耐久性についても使えます。
Estas botas me duraron cuatro años.
直訳:このブーツは、私には4年間もちました。
意訳:このブーツは4年もちました。
日本語では「ブーツが4年間続いた」よりも、「4年もった」とするほうが自然です。スペイン語では、使える状態が4年間続いたことを durar で表しています。
物だけでなく、においや感覚などが残る場合にも使えます。
El olor a pintura duró varios días.
直訳:ペンキのにおいは数日間続きました。
意訳:ペンキのにおいは数日残りました。
ここでも、「においが存在する状態が数日続いた」と考えると、これまでの用法とのつながりが分かりやすくなります。
補足として、人が仕事や役職などにどのくらいとどまったかを表す場合にもdurarを使うことがあります。
Mi primo duró solo seis meses en ese trabajo.
直訳:私のいとこは、その仕事に6か月だけ続きました。
意訳:いとこはその仕事に半年しかいませんでした。
この文では、en ese trabajo が「どの仕事にとどまっていたのか」を示しています。en は durar に常に必要な前置詞ではなく、この文で仕事という範囲を示すために使われています。
durar と関連する語として、duraciónとduradero / duradera もあります。duración は「持続すること」や「開始から終了までの時間」、duradero / duradera は「長く続く」「長持ちする」といった意味を表します。
durar と tardar の違い
durar と tardar は、どちらも日本語で「~時間かかる」と訳せる場合があるため、混同しやすい動詞です。ただし、同じ時間について話していても、注目している時間の捉え方と文の組み立てが異なります。
- durar:出来事や状態そのものが、どのくらいの時間続くかを表します。
- tardar:主語が、ある行為を行ったり完了したりするまでにどのくらい時間を使うかを表します。
durar では、出来事そのものを主語にして、その持続時間を表せます。
El viaje dura dos horas.
直訳:その移動は2時間続きます。
意訳:移動時間は2時間です。
この文では、el viaje という「移動そのもの」に2時間の長さがあることを表しています。
一方、tardar では、主語がある行為を行うのに必要な時間を表せます。
Tardo dos horas en llegar.
直訳:私は2時間かかります、到着するのに。
意訳:到着するまで2時間かかります。
この文では、話し手が llegar「到着する」という行為をするのに2時間を使うことを表しています。

日本語では、どちらも「2時間かかる」と訳せることがあるんだね。

そうですね。日本語訳だけを見るより、「何が2時間続くのか」ならdurar、「何をするのに2時間使うのか」ならtardar、というように文の組み立てを見ると区別しやすくなります。
ただし、tardar には「遅れる」「時間をかけすぎる」という意味で使われる場合もあります。「tardar は常に遅すぎることを表す」と考えず、文脈から判断する必要があります。
tardar そのものの詳しい意味や活用については、別記事の「tardar の意味・使い方」も参考にしてください。
durar の意味と使い方のまとめ
- durar は基本的に自動詞で、出来事や状態が「続く」、物が「持つ・長持ちする」、効果や感覚が「残る」といった意味で使います。
- 主語 + durar + 時間量の形で、どのくらい続くかを表せます。
- ¿Cuánto dura…? で、「どのくらい続きますか」「どのくらいの長さですか」と尋ねられます。
- me dura などの me は、「私にとって」「私の場合には」という関わりを表しています。
- 「あるものが、ある時間のあいだ終わらずに続いている」という感覚を手がかりにすると、「続く」「持つ」「残る」という用法を関連づけて理解できます。
- durar は出来事や状態そのものの持続時間に注目し、tardar はある行為に使う時間に注目する、という違いを見ると使い分けやすくなります。

