スペイン語で「〜だと思う」は creo que!活用と否定文のルールを解説

スペイン語で「〜だと思う」は creo que 会話で使えるスペイン語
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どちらかというとラテンアメリカのスペイン語です。初級者による記録のため誤解があるかもしれません。ご理解くださいませ。

スペイン語で会話をしていると、「明日は晴れると思うよ」「それはいいアイデアだと思う」など、自分の意見や推測を伝えたい場面が頻繁にあります。

そんな時にもっともよく使われる便利な表現が「Creo que ~」です。

非常に基本的なフレーズですが、実は「否定文(~だとは思わない)」にする際には、スペイン語学習者にとっての難関である「接続法」が必要になるというルールがあります。

この記事では、creo que の基本的な使い方はもちろん、難しい接続法を回避して会話を続けるための「裏技的なテクニック」についても解説します。

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基本表現:creo que の意味と使い方

スペイン語で「私は~だと思う」と自分の意見や推測を述べる場合、creo que ~ という表現が一般的です。

creo は、動詞 creer(信じる、思う)の直説法現在形・1人称単数(yo)の活用形です。
日本語の「信じる」という言葉は少し重たく聞こえるかもしれませんが、スペイン語の creer は「神を信じる」という意味から、日常的な「〜だと思う」「〜という気がする」という軽いニュアンスまで幅広く使われます。

動詞 creer の直説法現在活用

まずは主語による活用の変化を確認しましょう。
中南米で使われる voseo(vos)も含めて記載します。

主語活用
yocreo
tú / voscrees / creés
él, ella, ustedcree
nosotroscreemos
vosotroscreéis
ellos, ellas, ustedescreen

動詞 creer の点過去形など、その他の時制や詳細な活用については以下の記事を参考にしてください。

動詞 creer「信じる、思う」の活用と意味【例文あり】

【例文】日常会話で使える creo que のフレーズ

日本語では「〜だろう」「〜かもしれない」といった可能性のニュアンスを、文末の助動詞などで表現しますが、スペイン語では「動詞の未来形」や「推量の未来」を使って表現することがあります。

しかし、すべての動詞の活用を瞬時に使いこなすのは、学習を始めたばかりの頃はハードルが高いものです。
そんな時こそ、creo que + 文(直説法) の形を使えば、難しい活用を避けつつ「たぶん〜だと思う」というニュアンスを簡単に伝えることができます。

以下に、頻出の例文を紹介します。

Creo que ella viene.
直訳:私は彼女が来ることを信じる。
意訳:彼女は来ると思います。

Creo que va a llover.
直訳:私は雨が降るだろうということを信じる。
意訳:雨が降ると思います。

Creo que sí.
直訳:私はその通りだと信じる。
意訳:そう思います。(同意など)

Creo que no.
直訳:私はそうではないと信じる。
意訳:違うと思います。(否定など)

Creo que estoy ocupado mañana.
直訳:私は明日忙しい状態であることを信じる。
意訳:明日は忙しいと思います。

Creo que hay una tienda dos cuadras más adelante.
直訳:私は2ブロック先に店があることを信じる。
意訳:2ブロック先にお店があると思います。

このように、「私は〜だと思う」と肯定する場合は、後ろに続く動詞は直説法(辞書に出てくる普通の活用)を使います。

【重要】「〜だと思わない(No creo que)」は接続法が必要

非常に便利な creer que の表現ですが、ひとつだけ注意すべき重要な文法ルールがあります。
それは、文頭に No をつけて「〜だとは思わない」と否定する場合です。

No creo que ~ の形になる場合、que 以下の動詞は接続法に変化させる必要があります。

No creo que ella venga.
直訳:私は彼女が来るとは信じない。
意訳:彼女が来るとは思いません。

No creo que llueva.
直訳:私は雨が降るとは信じない。
意訳:雨が降るとは思いません。

上記の例文では、venga(venirの接続法現在)や llueva(lloverの接続法現在)が使われています。
つまり、「そう思わない」と否定したいだけなのに、接続法の活用まで覚えていないといけないため、難易度が上がってしまいます。

接続法現在形の使い方については以下の記事を参考にしてください。

スペイン語の接続法現在形(subjuntivo presente)の使い方【例文・一覧】

なぜ否定文だと接続法になるのか?

スペイン語の「接続法」は、一般的に「願望」「疑念」「不確実性」などを表すときに使われます。

  • Creo que …(〜だと思う):話者の頭の中では「〜だ」という確信がある=直説法
  • No creo que …(〜だとは思わない):話者の頭の中で「〜である」という事実が疑わしい、または存在しない=接続法

このルールにより、否定文では不確実性が高まるため、接続法が要求されます。

では、次の文を見てみましょう。

Creo que el Boca Juniors va a ganar.
直訳:私はボカ・ジュニアーズが勝つだろうと信じている。
意訳:ボカ・ジュニアーズが勝つと思う。

サッカーの試合などで「勝ってほしい」という願望が含まれているように感じられるかもしれません。
しかし、スペイン語の文法において「creer(信じている)」という行為自体は、話者の中での「事実の肯定」とみなされるため、願望が含まれていても文法上は直説法を使います。

難しい文法を避けるための「逃げ道」テクニック

「〜だとは思いません」と言いたいけれど、とっさに接続法の活用が出てこない。
そんな時は、文法的に正しく、かつ直説法だけで乗り切れる「逃げ道」があります。

それは、「〜しない、と思う」と言い換える方法です。

「思う(Creo)」の部分は肯定のままにしておき、que の後ろの従属節を否定形にします。

Creo que ella no viene.
直訳:私は彼女が来ないということを信じる。
意訳:彼女は来ないと思います。

Creo que no va a llover.
直訳:私は雨が降らないということを信じる。
意訳:雨は降らないと思います。

この形であれば、文頭が肯定の Creo que… で始まっているため、後ろに続く動詞は直説法のままでOKです。
意味合いは「〜だとは思わない(No creo que…)」とほぼ同じですが、文法的な難易度がぐっと下がります。

まとめ

スペイン語で自分の意見を伝える creo que の使い方は整理できましたでしょうか。

  • 肯定の Creo que ~ に続く動詞は直説法
  • 否定の No creo que ~ に続く動詞は接続法
  • 接続法が難しい場合は、Creo que … no ~(〜しないと思う)と言い換えることで直説法を使える。

まずは Creo que を使って、自分の考えを伝えるところから始めてみてください。

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