スペイン語動詞 quejarse「不平を言う」の活用と意味・reclamarとの違い

アンティグアのアルコ・デ・サンタ・カタリーナの前で不満そうな顔をしている女性のイラスト 動詞の活用と意味
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どちらかというとラテンアメリカのスペイン語です。初級者による記録のため誤解があるかもしれません。ご理解くださいませ。

スペイン語の動詞 quejarse は「不平を言う」「嘆く」という意味で、日常会話で頻繁に使用される重要な動詞です。

この動詞は文法上、再帰代名詞を伴う再帰動詞として機能します。辞書には quejar(苦しめる)という形も掲載されていますが、現代スペイン語においては「不平を言う」「うめく」という意味の quejarse として使われるケースが圧倒的です。

この記事では、quejarse のすべての活用形に加え、学習者が迷いやすい「reclamar(抗議する)」との違いや、ラテンアメリカでよく使われる前置詞の使い分けについて解説します。

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動詞 quejar の活用表

quejar は規則変化をする -ar 動詞です。

【重要】実際の会話での使い方
以下の表は動詞単体の活用を示していますが、実際に文を作るときは必ず再帰代名詞(me, te, se, nos, os, se)を主語に合わせてセットで使用します。
(例:Yo me quejo, Tú te quejas…)

分詞(現在分詞・過去分詞)

主語活用
現在分詞quejando
過去分詞quejado

直説法(現在・点過去・線過去・未来)

直説法現在形

現在の不満や習慣的な文句を表す際によく使われます。

主語活用
yoquejo
tú / vosquejas / quejás
él / ella / ustedqueja
nosotros / nosotrasquejamos
vosotros / vosotrasquejáis
ellos / ellas / ustedesquejan

直説法点過去形

主語活用
yoquejé
quejaste
él / ella / ustedquejó
nosotros / nosotrasquejamos
vosotros / vosotrasquejasteis
ellos / ellas / ustedesquejaron

直説法線過去形

主語活用
yoquejaba
quejabas
él / ella / ustedquejaba
nosotros / nosotrasquejábamos
vosotros / vosotrasquejabais
ellos / ellas / ustedesquejaban

直説法未来形

主語活用
yoquejaré
quejarás
él / ella / ustedquejará
nosotros / nosotrasquejaremos
vosotros / vosotrasquejaréis
ellos / ellas / ustedesquejarán

可能法(過去未来)

「文句を言うだろうに(言わない)」といった仮定の話などで使用します。

主語活用
yoquejaría
quejarías
él / ella / ustedquejaría
nosotros / nosotrasquejaríamos
vosotros / vosotrasquejaríais
ellos / ellas / ustedesquejarían

命令法(肯定・否定)

命令法では、肯定命令の場合、再帰代名詞が動詞の後ろに結合します(例:¡Quéjate!)。否定命令の場合は動詞の前に置かれます(例:¡No te quejes!)。

主語肯定命令否定命令
quejano quejes
vosquejáno quejes
ustedquejeno queje
nosotrosquejemosno quejemos
vosotrosquejadno quejéis
ustedesquejenno quejen

接続法(現在・過去)

接続法現在形

主語活用
yoqueje
tú / vosquejes / quejes
él / ella / ustedqueje
nosotros / nosotrasquejemos
vosotros / vosotrasquejéis
ellos / ellas / ustedesquejen

接続法過去形(-ra形)

主語活用
yoquejara
quejaras
él / ella / ustedquejara
nosotros / nosotrasquejáramos
vosotros / vosotrasquejarais
ellos / ellas / ustedesquejaran
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quejarse の具体的な意味と使い方

ここからは例文を用いて、quejarse の正しい使い方を解説します。特に「誰に」「何について」言うかによって、前置詞を正しく使い分ける必要があります。

1. ~について不満を言う(quejarse de …)

不満の原因や対象を表すときは、前置詞 de を使います。

Juan siempre se queja de su trabajo.
直訳:フアンはいつも自分の仕事について不満を言っている。
意訳:フアンはいつも仕事の愚痴ばかりこぼしている。

No tengo nada de qué quejarme.
直訳:私は不平を言うべき何かを持っていない。
意訳:不満は何もありません。

Se quejaron de la mala atención en el restaurante.
直訳:彼らはレストランでの悪い接客について不満を言った。
意訳:彼らはレストランの接客の悪さに文句を言った。

2. ~に(人)不満を言う(quejarse a / con …)

「誰に対して」文句を言うかを表す場合、地域によって好まれる前置詞が異なります。

  • a + 人: スペインや一般的な文法で使われます。
  • con + 人: メキシコやコロンビアなど、ラテンアメリカの多くの地域で好んで使われます。

Voy a quejarme con el gerente.
直訳:私はマネージャーと一緒に(に対して)文句を言いに行くつもりだ。
意訳:店長に文句を言ってやる。(ラテンアメリカ的な表現)

Ella se quejó al profesor sobre la nota.
直訳:彼女は成績について先生に不満を言った。
意訳:彼女は成績のことで先生に文句を言った。

3. 痛みや苦しみで「うめく」

不平不満だけでなく、身体的な苦痛によって声を漏らす、うめく際にも使われます。

El paciente se quejaba de un fuerte dolor en el pecho.
直訳:患者は胸の強い痛みについてうめいていた。
意訳:患者は胸の激痛を訴えてうめいていた。

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間違いやすい類義語:quejarse と reclamar の違い

学習者が最も混同しやすいのが reclamar との使い分けです。日本語ではどちらも「クレームを言う」「文句を言う」と訳せますが、ニュアンスは明確に異なります。

  • quejarse(感情的な不満):
    「嫌だ」「辛い」「気に入らない」といった感情を吐き出す行為。解決を求めているとは限らず、単なる愚痴であることも多いです。
  • reclamar(正当な権利の主張):
    契約違反や間違いに対して、正当な権利として是正や補償を求める行為。「請求する」「異議を申し立てる」に近いです。

以下の例文で違いを確認しましょう。

Deja de quejarte y haz tu tarea.
直訳:文句を言うのをやめて、宿題をやりなさい。
意訳:ブツブツ言わずに宿題をしなさい。
(※ここで reclamar は使いません。宿題をするのは義務であり、子供に拒否する正当な権利はないためです)

Tengo que reclamar la factura porque el monto es incorrecto.
直訳:金額が間違っているので、請求書について異議を申し立てなければならない。
意訳:金額が間違ってるから問い合わせ(クレーム)しなきゃ。
(※これは単なる愚痴ではなく、訂正を求める正当な行為なので reclamar が適切です)

関連表現・派生語

quejarse に関連する名詞や形容詞も覚えておくと表現の幅が広がります。

  • una queja(名詞):不平、苦情、クレーム
    buzón de quejas(ご意見箱、苦情箱)
  • quejumbroso / quejumbrosa(形容詞):不平屋な、泣き言の多い
    No seas tan quejumbroso.(そんなに愚痴ばかり言うなよ)

まとめ

quejarse は、単に活用を覚えるだけでなく、「前置詞(de / con)」や「reclamar との違い」を理解することで、より自然なスペイン語になります。

  • 必ず再帰代名詞(me, te, se…)を伴う。
  • 原因は de、相手は con(ラテンアメリカ)または a(スペイン)。
  • 正当な権利主張(reclamar)と、感情的な不満(quejarse)を区別する。

日々の会話で不満を感じたとき、それが単なる「愚痴」なのか、正すべき「請求」なのかを意識して使い分けてみてください。

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