Netflix(ネットフリックス)のことを書いたときにNetflixで見れるスペイン語のドラマで少し触れた「パブロ・エスコバル – 悪魔に守られた男」(原題は Pablo Escobar – El Patrón del Mal)を音声スペイン語・字幕スペイン語で見終わりました。
細かい話の内容などは半分くらいしか理解していないと思います。あまり辞書をひきながら見るってこともしなく、場面理解がほとんどです。
ただ、この「パブロ・エスコバル – 悪魔に守られた男」は全74話という長編なので同じ単語が繰り返されることも多く見てるだけでいくつかのスペイン語の単語は覚えれました。
パブロ・エスコバル – 悪魔に守られた男ってどんなドラマ?
2012年にコロンビアのカラコル・テレビ(Caracol Televisión)がコロンビアで放送した麻薬王として一時代を築いたパブロ・エスコバルの半生を描いたテレビドラマで製作もカラコル・テレビ。コロンビアで放送されたのは全113話。海外用は全74話。
おそらくNetflixの Narcos(ナルコス)が2015年に放送され、パブロ・エスコバルが全世界から注目され、このドラマ「パブロ・エスコバル – 悪魔に守られた男」も2015年にコロンビア以外で放送されるようになったっぽく、吹き替えは認めていないみたいです。
実は息抜きに Narcos(ナルコス)はパブロ・エスコバル分のシーズン2までを吹き替え(英語だけ日本語吹き替えでスペイン語はスペイン語だった)で見ていたのでナルコスとの違いもあったりしました。
パブロ・エスコバルって誰?
パブロ・エスコバル(Pablo Emilio Escobar Gaviria)は、コロンビア最大の麻薬密売組織(スペイン語で Norcos または Narcotraficantes)のメデジン・カルテルの最高幹部。最盛期のメデジン・カルテルは全世界のコカイン市場の8割を支配して、エスコバル自身は世界で7番目の大富豪としてフォーブス誌に取り上げられた。
コカインでぼろ儲けしてお金を使いきれずに飛行場や動物園そして施設の軍隊まで所有していた。
メデジン・カルテルが原因によって何千もの人間が殺されたと言われていて、その中には警官はもちろん現職の法務大臣Rodrigo Lara Bonilla氏、次期大統領候補Luis Carlos Galán氏、そしてパブロ・エスコバルを紙面から非難していたEl Espectadorという新聞の編集長Guillermo Cano Isaza氏なども含まれる。
そして、アビアンカ航空の飛行機を爆弾で墜落させたりもしている。
かなりの自己中でクソっぷりを発揮している。
そんなクソっぷりのなか家族を大切にしてる姿が・・・・って思うかもしれないけど
これは俺の考えだけど、ラテンアメリカの人たちはとても家族を大切にする。これはエスコバルだけの話ではなくて、エスコバルの命令によって殺された人たちもそうなのです。
ドラマの主人公だから家族とのシーンが多くて勘違いしそうだけど、このドラマ「パブロ・エスコバル – 悪魔に守られた男」ではそんな勘違いを起こさないよう、先に挙げた3氏などは家族や彼らを慕う人たちなどのシーンを多く取り扱っている。
ナルコスとの違い
登場人物の名前、特にメデジン・カルテルのメンバーの愛称がほとんど違います。ナルコスのほうが実際の名前・愛称を使ってるのが多いです。
登場人物が死ぬタイミング。前後の出来事が違ったり、史実がわからないのでどちらが正しいのかはわからないです。
ナルコスはアメリカのDEA(麻薬取締局)の捜査員が物語を引っ張ているのでアメリカの介入がはっきりとわかりますが、「パブロ・エスコバル – 悪魔に守られた男」ではあまりアメリカの介入を描写していません。
「パブロ・エスコバル – 悪魔に守られた男」はコロンビアのテレビ会社が製作した長編なので、エスコバルの指示のもと暗殺された人の中でもコロンビア国民に衝撃を与えた人物などに関しては時間を使っていて、経緯・歴史を知らなくても感情移入がしやすかったです。
パブロ・エスコバル – 悪魔に守られた男 のスペイン語
コロンビアのテレビ局制作なのでコロンビア弁のスペイン語になります。イントネーションとかも筆者の好きなコロンビアのイントネーションです。
一番びっくりしたのが、このドラマでは同じ人に対して vos または usted を使い分けています。状況によって使い分けしていると推測できるけど、例えば母親にも使い分けるし、部下に対しても使い分ける、部下もエスコバルに対して vos でいう時もあれば usted でいう時もある。とても興味深かったです。
記憶している中では tú は使われていません。vos については以前に記事を書いたのでそちらをご覧ください。
コロンビアに行く前には「コロンビアは usted しか使わない」って聞いたことがあったけど、実際行ってみると tú で話してくる人も usted で話してくる人もそして vos で話してくる人もいたので気にしてはいなかったんだけど、もしかしたら tú を使って俺に話した人たちは俺が外国人だったから気を使ってくれたのかもしれない。
「パブロ・エスコバル – 悪魔に守られた男」で印象に残ってるスペイン語のフレーズや単語
¿Qué hubo?
「ケ ウボ」じゃなくて「キウボ」と発音するので Quihubo と書く場合もあるみたい。意味は「調子はどう?」とか。たぶん ¿Cómo estás? などのくだけた表現。コロンビアの表現と書いてあるのを見かけるけどメキシコでも使われているらしい。現にNetflixの別のドラマ「エル・チャポ」はメキシコが舞台だけど ¿Qué hubo? を使っています。
Hágale. Hágale pues!
「どうぞ」「やろう」といった意味らしいけど、ドラマを見た感じだと「仰せの通りに」「急いで」「やってくれ」「了解」などの意味もあると思います。これってメキシコの Órale と同じ意味ですよね。
mijo
「あなた」「ねぇ」。これはアルゼンチンの che と同じ意味合いだと思います。
Hágame el favor
「お願いがあります。」Le pido un favor とかと同じ意味かと。
Ave María
コロンビア行くとよく聞くフレーズ。Dios mio と同じ意味かと、「なんてこったい」
bobo cagao
ちゃんとした意味がわかりませんが bobo「バカな、間抜けな、お人よしの」で cagao「臆病な、運が悪い」なので「臆病でバカな」って意味だと思います。これ言っていたシーンがどこだったかも忘れてしまったので日本語字幕だとどう書いてあるか今わかりません、ごめんなさい。
socio
会員、相棒
sicario
殺し屋
coronel
大佐
verraco
勇敢な、有能な
今度は辞書見たり、日本語字幕に変えたりしてきちんと内容を理解したいと思いますが、長いのでいつになることやら。
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