【スペイン語】時間の言い方・聞き方を完全ガイド!「〜分前」のラテンアメリカ流表現も解説

【スペイン語】時間の言い方・聞き方 会話で使えるスペイン語
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どちらかというとラテンアメリカのスペイン語です。初級者による記録のため誤解があるかもしれません。ご理解くださいませ。

旅行中、バスの出発時刻を確認したり、友達と待ち合わせをしたりと、「時間」にまつわる会話は避けて通れません。

この記事では、スペイン語の時間の言い方・聞き方を、基本の教科書的な表現から、ラテンアメリカ(中南米)で実際によく使われるリアルな表現まで掘り下げて紹介します。

特に、「10分前」と言いたい時にスペインとラテンアメリカで言い方が異なる点などは、現地で戸惑わないために必見です!

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まずは基本!「今、何時ですか?」と聞くフレーズ

時間を聞くときの定番フレーズです。地域によって「単数形」か「複数形」かの好みが分かれますが、どちらも通じます。

基本の ¿Qué hora es? と複数形 ¿Qué horas son?

最も一般的な聞き方は単数扱いの es を使ったものです。

¿Qué hora es?
直訳:何の時間が存在しますか?
意訳:今、何時ですか?

一方で、コロンビア、メキシコ、中米諸国(グアテマラ等)を含むラテンアメリカの多くの地域では、時間を「積み重なるもの(複数)」として捉え、複数形で聞くことが非常に多いです。

¿Qué horas son?
直訳:何の(複数の)時間ですか?
意訳:今、何時ですか?

知らない人に聞く丁寧な表現(tenerを使う)

通りすがりの人にいきなり「何時?」と聞くと少しぶっきらぼうに聞こえることがあります。クッション言葉を入れたり、動詞 tener(持っている)を使って「時計を持っていますか?=時間わかりますか?」と聞くと非常に自然で丁寧です。

Disculpe, ¿tiene hora?
直訳:すみません、時間は持っていますか?
意訳:すみません、今何時かわかりますか?

また、中南米では相手の時計が指している時間を尋ねるニュアンスで、以下のように聞かれることもよくあります。

¿Qué horas tiene?
直訳:何時間を(あなたは)持っていますか?
意訳:(あなたの時計では)今何時になっていますか?

スペイン語の時間の言い方(基本編)

答える時の基本ルールは以下の2つです。

  • 動詞は Ser を使う。
  • 時間は女性名詞(la hora)なので、定冠詞 la / las を使う。

「〜時ちょうど」の作り方

「1時」だけは単数形(Es la)、それ以外の時間はすべて複数形(Son las)を使います。

Es la una (en punto).
直訳:それは1時です。
意訳:1時(ちょうど)です。

Son las dos.
意訳:2時です。

Son las diez.
意訳:10時です。

「〜時〜分」数字を足すだけ(y + 分)

分を付け足す場合は、接続詞の y(そして)を使います。

Son las nueve y diez.
直訳:9時、そして10。
意訳:9時10分です。

Son las cuatro y cinco.
意訳:4時5分です。

ちなみに、先ほど紹介した「tener(持っている)」を使って、自分の時計を見ながらこう答えることもできます。

Yo tengo las cinco y cinco.
直訳:私は5時5分を持っています。
意訳:私の時計だと5時5分だよ。

重要単語:15分(cuarto)と30分(media)

15分と30分は、数字(quince, treinta)でも通じますが、ネイティブは専用の単語を好んで使います。

  • 15分:cuarto(クアルト) ※4分の1の意味
  • 30分:media(メディア) ※半分の意味

Es la una y media.
直訳:1時と半分です。
意訳:1時半です。

Son las dos y cuarto.
直訳:2時と4分の1です。
意訳:2時15分です。

ここがポイント!「〜分前」の言い方(地域差あり)

時計の針が半分(30分)を過ぎたあたりから、「〜時〜分前」という言い方が増えてきます。ここでスペインとラテンアメリカで好まれる表現が異なります。

教科書的な「menos」(スペイン・一般)

日本の教科書やスペインのスペイン語で一般的なのは、次の時間から分を引き算する menos(マイナス) を使う表現です。

Son las diez menos diez.
直訳:10時マイナス10です。
意訳:10時10分前(9時50分)です。

Son las cinco menos cuarto.
直訳:5時マイナス15分(4分の1)です。
意訳:5時15分前(4時45分)です。

ラテンアメリカで主流の「Faltan / Para」(足し算)

ラテンアメリカ(メキシコ、グアテマラ、コロンビア等)では、menos よりも Faltan(不足している) や前置詞 para(〜のために/〜に向かって) を使った表現が圧倒的に好まれます。

「次の時間になるまで、あと〇分足りない」という発想です。

Faltan diez para las diez.
直訳:10時に向かって、10(分)が不足しています。
意訳:10時まであと10分です。(=9時50分)

Un cuarto para las tres.
直訳:3時に向かって、4分の1。
意訳:3時15分前です。(=2時45分)

日常会話では動詞(Faltan)を省略して「Veinte para las cinco(5時20分前)」のように言うこともよくあります。現地で「Para」が聞こえたら時間の話をしている可能性が高いですよ!

「午前・午後」だけじゃない!時間帯の表し方

日本語では「午前・午後」や「朝・昼・晩」と言いますが、スペイン語にも時間帯による使い分けがあります。

基本の3区分

  • de la mañana(午前・朝):日の出〜昼食(12時-13時頃)まで
  • de la tarde(午後・昼):昼食後〜日が沈む(19時-20時頃)まで
  • de la noche(夜):日が沈んでから寝るまで

Son las ocho de la mañana.
朝の8時です。

Son las diez de la noche.
夜の10時です。

深夜・早朝を表す「Madrugada」

もう一つ覚えておきたいのが、深夜から明け方を指す Madrugada(マドゥルガーダ) です。「夜(noche)」よりも遅い時間、あるいは「朝(mañana)」と言うには早すぎる時間を指します。

深夜バスのチケットや、早朝フライトの予約などで頻出します。

Son las dos de la madrugada.
直訳:深夜(早朝)の2時です。
意訳:深夜2時です。

旅行で使える!「何時に?何時から?」の応用フレーズ

最後に、時間を聞くだけでなく、待ち合わせやスケジュールの確認に使えるフレーズを紹介します。

「何時に〜しますか?」 (¿A qué hora…?)

時間をピンポイントで尋ねる時は前置詞 A を使います。

¿A qué hora sale el autobús?
直訳:何時にバスは出ますか?
意訳:バスは何時に出発しますか?

¿A qué hora nos vemos?
直訳:何時に私たちは会いますか?
意訳:何時に待ち合わせする?

「何時から?何時まで?」 (Desde / Hasta)

開始や終了の時間を聞く表現です。

¿Desde qué hora está abierto?
直訳:何時から開いていますか?
意訳:開店は何時ですか?

¿Hasta qué hora funciona el metro?
直訳:何時まで地下鉄は機能しますか?
意訳:地下鉄の終電は何時ですか?

まとめ

スペイン語の時間の表現、いかがでしたか?

まずは基本の Es la una / Son las… を覚えれば数字を並べるだけで通じます。 そして、ラテンアメリカへ行かれる方は、ぜひ Faltan (数字) para las (時間) という「〜分前」の表現を使ってみてください。

「その言い方、ネイティブっぽいね!」と会話が弾むきっかけになるかもしれません。

数字の数え方に不安がある方は、以下の記事もあわせて復習してみてくださいね。

スペイン語の数字0から1兆までの数え方とスペル

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