スペイン語動詞 conocer の活用と意味|Saberとの違いや「人に会う」表現も解説

動詞の活用と意味
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どちらかというとラテンアメリカのスペイン語です。初級者による記録のため誤解があるかもしれません。ご理解くださいませ。

スペイン語の動詞 conocer は、「(人や場所を)知っている」という意味を持つ非常に重要な単語です。

日本語では同じ「知っている」と訳される動詞に saber がありますが、スペイン語ではこの2つを明確に区別して使い分けます。この使い分けを理解していないと、会話で誤解を招く原因となります。

この記事では、conocer のすべての活用形(スペインおよびラテンアメリカ対応)と、saber との違い、そして学習者がつまずきやすい「人に対して使う場合のルール」や「過去形による意味の違い」について詳しく解説します。

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スペイン語の動詞 conocer の活用

conocer は er動詞 です。
活用の最大の特徴は、直説法現在形の1人称単数(yo)が -zco という形に不規則変化する点です。この変化は接続法現在や命令法にも引き継がれます。

分詞(現在分詞・過去分詞)

現在分詞、過去分詞ともに規則変化です。

種類活用
現在分詞conociendo
過去分詞conocido

直説法(現在・点過去・線過去・未来)

直説法現在形

1人称単数(yo)のみ conozco と不規則変化します。それ以外は通常の er動詞の活用と同じです。

主語活用
yoconozco
tú vosconoces / conocés
él / ella / ustedconoce
nosotros / nosotrasconocemos
vosotros / vosotrasconocéis
ellos / ellas / ustedesconocen

直説法点過去形

すべて規則活用です。「(初めて)会った」「知り合った」という意味でよく使われます。

主語活用
yoconocí
conociste
él / ella / ustedconoció
nosotros / nosotrasconocimos
vosotros / vosotrasconocisteis
ellos / ellas / ustedesconocieron

直説法線過去形

すべて規則活用です。「(以前から)知っていた」という状態を表す際によく使われます。

主語活用
yoconocía
conocías
él / ella / ustedconocía
nosotros / nosotrasconocíamos
vosotros / vosotrasconocíais
ellos / ellas / ustedesconocían

直説法未来形

すべて規則活用です。

主語活用
yoconoceré
conocerás
él / ella / ustedconocerá
nosotros / nosotrasconoceremos
vosotros / vosotrasconoceréis
ellos / ellas / ustedesconocerán

可能法(過去未来)

すべて規則活用です。

主語活用
yoconocería
conocerías
él / ella / ustedconocería
nosotros / nosotrasconoceríamos
vosotros / vosotrasconoceríais
ellos / ellas / ustedesconocerían

命令法(肯定・否定)

肯定命令の tú と vos、および vosotros 以外は、すべて接続法現在の活用と同じ形になります。
特に否定命令では、すべての主語で接続法現在形が使われます。

主語肯定命令否定命令
conoceno conozcas
vosconocéno conozcas
ustedconozcano conozca
nosotrosconozcamosno conozcamos
vosotrosconocedno conozcáis
ustedesconozcanno conozcan

接続法(現在・過去)

接続法現在形

直説法現在形の1人称単数(conozco)を語幹とし、すべての活用で zc が現れます。

主語活用
yoconozca
tú vosconozcas / conozcás
él / ella / ustedconozca
nosotros / nosotrasconozcamos
vosotros / vosotrasconozcáis
ellos / ellas / ustedesconozcan

接続法過去形(ra形)

直説法点過去の3人称複数(conocieron)を語幹とする規則活用です。

主語活用
yoconociera
conocieras
él / ella / ustedconociera
nosotros / nosotrasconociéramos
vosotros / vosotrasconocierais
ellos / ellas / ustedesconocieran
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スペイン語の動詞 conocer の意味と使い方

conocer の根本的な意味は「(体験や経験を通して)知っている」です。対象となるのは主に「場所」「物」「人」です。

(場所や物を)知っている・行ったことがある

場所に対して使う場合、単にその場所の名称を知っているだけでなく、「実際にそこに行ったことがある」「訪れた経験がある」という意味を含みます。

Conozco España.
直訳:私はスペインを知っている。
意訳:私はスペインに行ったことがある。

¿Conoces esta canción?
直訳:君はこの歌を知っているか?
意訳:この歌を聞いたことある?

(人と)知り合いである・面識がある

人に対して使う場合、「知り合いである」「面識がある」という意味になります。ここで最も重要な文法ルールがあります。

【重要】特定の人を目的語にする場合は、必ず前置詞 “a” を伴います。

Conozco a tu hermano.
直訳:私は君の兄を知っている。
意訳:君のお兄さんとは知り合いだよ。

Quiero conocer a alguien especial.
直訳:私は特別な誰かを知りたい。
意訳:素敵な人と出会いたい。

【過去形】知り合った(点過去)と 知っていた(線過去)

conocer は過去形の種類によって意味のニュアンスが大きく変わります。この使い分けは会話で非常に重要です。

  • 点過去(Conocí…):「(初めて)会った」「知り合った」という行為・イベントを表します。
  • 線過去(Conocía…):「(以前から)知っていた」という継続的な状態を表します。

La conocí en una fiesta.
直訳:私はパーティーで彼女を知った。
意訳:パーティーで彼女と出会った(初めて会った)。

Ya la conocía antes de la fiesta.
直訳:パーティーの前にすでに彼女を知っていた。
意訳:パーティーの前から彼女とは知り合いだった。

識別できる・わかる

特徴などから、それが誰であるか、何であるかを「識別できる」という意味でも使われます。

La he conocido por la voz.
直訳:私は声によって彼女を知った。
意訳:声で彼女だとわかった。

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Conocer と Saber の違い(使い分け)

「知っている」を辞書で引くと saber も出てきますが、これらは明確に使い分けられます。

動詞対象・ニュアンスキーワード
Conocer人、場所、物
「面識がある」「行ったことがある」「体験した」
体験・経験
Saber知識、情報、事実、技能(+不定詞)
「知識として持っている」「〜のやり方を知っている」
知識・情報

以下の例文で違いを確認しましょう。

No conozco este camino.
直訳:私はこの道を知らない。
意訳:この道は(通ったことがないから)知らない。

No sé el camino.
直訳:私はその道順を知らない。
意訳:行き方(情報)がわからない。

Sé quién es, pero no lo conozco.
直訳:彼が誰かは知識として知っているが、彼を知らない。
意訳:彼が誰かは知っているけれど、(直接会ったことはなく)面識はない。

Conocer を使った熟語・応用表現

Conocerse(お互いに知っている/自分を知る)

再帰代名詞を伴うことで、「お互いに知り合いである」または「自分自身を知る」という意味になります。

Ellos se conocen desde niños.
直訳:彼らはお互いを子供の頃から知っている。
意訳:彼らは幼馴染だ。

Conócete a ti mismo.
直訳:君自身を知れ。
意訳:汝自身を知れ。

Dar a conocer(知らせる・発表する)

直訳すると「知ることを与える」となり、何かを公表したり知らせたりする際に使われます。

La empresa dio a conocer el nuevo producto.
直訳:企業は新商品を知ることを与えた。
意訳:その企業は新商品を発表した。

まとめ

スペイン語の conocer は、単なる「知識」ではなく「体験」や「つながり」を表す動詞です。

  • 活用は直説法現在の “yo”(conozco)が不規則変化のキーポイント。
  • 人に対して使うときは必ず前置詞 “a” を忘れないこと。
  • 「初めて会った」と言いたいときは点過去、「元々知っていた」と言いたいときは線過去を使う。
  • 知識や情報の「知っている」は saber を使う。

まずは身近な人や行ったことのある場所について、”Conozco…” と文を作ってみることから始めてみてください。

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