【スペイン語】関係代名詞「前置詞+el que」を攻略!文と文をつなぐ「説明」のテクニック

スペイン語の文法
記事内に広告が含まれています。
どちらかというとラテンアメリカのスペイン語です。初級者による記録のため誤解があるかもしれません。ご理解くださいませ。

スペイン語で会話をしていると、「私が昨日食べたタコス」や「彼が働いている会社」のように、名詞に対して詳しい情報を付け足したい場面が多々あります。

このときに不可欠なのが関係代名詞です。

関係代名詞は、2つの文章を1つにつなぐ「接着剤」のような役割を果たします。これらを使いこなすことで、単調な短文の羅列から卒業し、ネイティブのような流暢で情報量の多い会話ができるようになります。

この記事では、最も基本的な「que」の使い方から、多くの学習者が苦手とする「前置詞 + el que」の構造、そして会話で欠かせない「lo que」まで、具体的な例文とともに解説します。

スポンサーリンク

基本のおさらい:関係代名詞 que の使い方

もっとも頻繁に使われる関係代名詞が que です。先行詞(説明したい名詞)が「人」であっても「物」であっても使えるため、非常に汎用性が高い言葉です。

以下の2つの文をつなげるケースで考えてみましょう。

  • 彼女は一匹のメスの犬を飼っています。(Ella tiene una perrita.)
  • その犬はミスキィという名前です。(La perrita se llama Misky.)

この2つをつなげて「彼女はミスキィという名前のメスの犬を飼っています」とする場合、共通する「犬(perrita)」を接着点として que を置きます。

先行詞が「主語」になるパターン

説明文の中で、先行詞が主語の役割を果たすケースです。

Ella tiene una perrita que se llama Misky.
直訳:彼女はミスキィという名前のメスの犬を飼っています。
意訳:彼女はミスキィという名前の犬を飼っています。

ここでは que が「その犬は」という主語の役割を担い、後ろに動詞が続いています。

先行詞が「目的語」になるパターン

説明文の中で、先行詞が目的語(~を)の役割を果たすケースです。ラテンアメリカの日常会話によくある「タコス」の例で見てみましょう。

El taco que comí ayer estaba riquísimo.
直訳:私が昨日食べたタコスは、とても美味しかった。
意訳:昨日食べたタコスは最高に美味しかった。

この文では、「タコス(El taco)」に対して、「私が昨日食べた(comí ayer)」という説明がかかっています。

スポンサーリンク

【本題】「前置詞 + el que / la que」の仕組み

学習者がもっともつまずきやすいのが、前置詞(en, con, de, paraなど)を伴うパターンです。

スペイン語では、関係代名詞の前に前置詞が来る場合、単独の que ではなく、定冠詞(el / la / los / las) + que の形をとるのが一般的です。

  • 先行詞が男性単数なら:el que
  • 先行詞が女性単数なら:la que

なぜ前置詞が必要になるかは、後ろに続く動詞がカギを握っています。

動詞と前置詞のセット(依存文法)を意識する

「~について話す(hablar de)」や「~のために働く(trabajar para)」のように、特定の動詞は特定の前置詞とセットで使われます。関係代名詞を使う際も、この前置詞を前に持ってくる必要があります。

例1:trabajar para(~のために働く=勤務する)

「これが私が働いている会社です」と言いたい場合、元の文は「私はその会社のために働いている(Trabajo para la empresa)」となります。

この para を関係詞の前に出し、先行詞(la empresa)に合わせて la que を添えます。

Esta es la empresa para la que trabajo.
直訳:これが、私がそれのために働いている会社です。
意訳:これが私の勤務先の会社です。

例2:hablar de(~について話す)

「これが昨日私たちが話していたテーマです」の場合、元の文は「私たちはそのテーマについて話した(Hablamos del tema)」です。

Este es el tema del que hablamos ayer.
直訳:これが、私たちが昨日それについて話したテーマです。
意訳:これが、昨日話していたテーマだよ。

例3:casarse con(~と結婚する)

「彼女が、僕が結婚したいと思っている女性だ」の場合、元の文は「私は彼女と結婚したい(Quiero casarme con ella)」です。

Esa es la chica con la que quiero casarme.
直訳:あれは、僕が一緒に結婚したい女性だ。
意訳:あの子こそ、僕が結婚したい相手なんだ。

スポンサーリンク

「場所」の表現:Donde と en el que の使い分け

場所を表す名詞(公園、家、通りなど)を詳しく説明する場合、関係副詞の donde と、前置詞付き関係代名詞 en el que の2つの選択肢があります。

結論から言うと、日常会話では donde が圧倒的に使われますが、文章や少し硬い表現では en el que も好まれます。どちらも使えるようにしておきましょう。

例えば、「ここが私が走る公園です」という文を比較します。

Es el parque donde corro.
直訳:ここは私が走る公園です。
意訳:いつも走っている公園だよ。

Es el parque en el que corro.
直訳:ここは私がその中で走るところの公園です。
意訳:ここが私が走っている公園です。

どちらも意味は同じですが、en el que を使うことで「その公園の“中で”」という物理的な空間のニュアンスが論理的に示されます。

会話で必須!「こと・もの」を表す Lo que

先行詞が具体的な名詞(本や犬など)ではなく、「私が言っていること」や「君がしたいもの」といった抽象的な内容の場合、中性冠詞を使った lo que を使用します。

日常会話では、この lo que が非常に頻繁に登場します。

No entiendo lo que dices.
直訳:君が言っていることを私は理解しない。
意訳:君の言っていることがわからないよ。

Haz lo que quieras.
直訳:君が欲すること(望むこと)をやりなさい。
意訳:好きなようにしなよ。

※この quieras は接続法現在形です。「特定されていない事柄」を指すため接続法が使われます。

なお、「私が言いたいのは~ということです」のように、文頭に Lo que を置いて強調する使い方は「強調構文」と呼ばれます。単なる説明ではなく、自分の主張を強調したい場合に有効です。

文章を長くして話すためのトレーニング

関係代名詞を使いこなすには、頭の中で「2つの文を合成する」プロセスを瞬時に行う必要があります。慣れないうちは、書くこと(作文)から練習を始めましょう。

いきなり長い文を作ろうとせず、まずは短い事実を並べ、それを関係詞でつなぐパズルのような練習が効果的です。

  1. 私は写真を撮った。(Yo saqué una foto.)
  2. その写真には女の子が写っていた。(En la foto aparecía una chica.)
  3. その女の子に私は恋をした。(Me enamoré de la chica.)

これらをつなげていきます。

Yo saqué una foto en la que aparecía una chica de la que me enamoré.
直訳:私は、私が恋をした女の子が写っている写真を撮った。
意訳:好きになった女の子が写っている写真を撮りました。

このように、文末の名詞を次の文の先行詞としてつなげていく「しりとり」のような感覚を持つと、スペイン語の構造が理解しやすくなります。

まとめ

関係代名詞は、スペイン語の表現力を飛躍的に高めるツールです。

  • 基本は que を使う(主語・目的語)。
  • 動詞が前置詞を必要とする場合は、前置詞 + el que / la que の形にする。
  • 「場所」は手軽な donde か、正確な en el que で表現する。
  • 具体的な名詞がない「こと・もの」は lo que を使う。

まずは身近な名詞(自分の持ち物や友人)について、一言説明を加える練習から始めてみましょう。

タイトルとURLをコピーしました