スペイン語で「疲れた」はどう言う?動詞estarを使った体調・気分の表現一覧

スペイン語の体調や気分の表現 会話で使えるスペイン語
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どちらかというとラテンアメリカのスペイン語です。初級者による記録のため誤解があるかもしれません。ご理解くださいませ。

「¿Cómo estás?」
スペイン語圏で生活していると、友人だけでなくお店の店員さんからも毎日のように聞かれる挨拶です。

いつも「Bien(元気です)」と答えてしまいがちですが、実際には「今日はすごく疲れている」「実はちょっと落ち込んでいる」と伝えたい日もあるはずです。

この記事では、スペイン語で「疲れた」などの体調や、「うれしい」「悲しい」といった気分を伝えるための基本的な表現をご紹介します。特にラテンアメリカでの会話で自然に使える表現を中心にまとめました。

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体調や気分は「動詞 estar + 形容詞」で表す

一時的な体調や気分を表現するときは、「(~の状態に)いる、ある」という意味の動詞 estar を使います。

基本の形は以下の通りです。

動詞 estar + 体調や気分を表す形容詞(または過去分詞)

動詞 estar の活用(直説法現在)

まずは主語に合わせて動詞を変化(活用)させます。

私(Yo)estoy
君(Tú)/ 君(Vos)estás
彼(Él)
彼女(Ella)
あなた(Usted)
está
私たち(Nosotros/Nosotras)estamos
君たち(Vosotros/Vosotras)
※主にスペインで使用
estáis
彼ら(Ellos)
彼女ら(Ellas)
あなた方(Ustedes)
están

※ラテンアメリカ(アルゼンチン、コロンビア、中米など)で親しい相手に使われる「Vos(君)」の活用は、この場合「Tú」と同じ estás になります。
※「Vosotros(君たち)」は主にスペインで使われます。ラテンアメリカでは親しい間柄でも複数形には「Ustedes」を使います。

動詞 estar のより詳しい活用や意味については、以下の記事も参考にしてください。
スペイン語の動詞 estar「いる、ある」の活用と意味【例文あり】

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「疲れた」「悲しい」の例文と性数一致

スペイン語の形容詞は、主語の性別によって語尾が変化します。これを「性数一致」と呼びます。

  • 主語が男性の場合:そのまま(例:cansado
  • 主語が女性の場合:語尾の o を a に変える(例:cansada

「私は疲れている」の表現

「疲れ」を表す言葉は cansado です。主語が「私(Yo)」なので、estar は estoy になります。

男性が言う場合:

Yo estoy cansado.
直訳:私は「疲れた状態」にいる。
意訳:私は疲れています。

女性が言う場合:

Yo estoy cansada.
直訳:私は「疲れた状態」にいる。
意訳:私は疲れています。

「私は悲しんでいる」の表現

「悲しい」は triste(トゥリステ)です。
語尾が「o」で終わらない形容詞(-e や子音で終わるもの)は、男女で変化しません。

Yo estoy triste.
直訳:私は「悲しい状態」にいる。
意訳:私は悲しんでいます。

「彼女は満足している」の表現

「満足した」は contento です。
主語が「彼女(Ella)」なので、estar は está になり、形容詞は女性形の contenta になります。

Ella está contenta.
直訳:彼女は「満足した状態」にいる。
意訳:彼女は満足しています。

【保存版】体調や気分を表す形容詞一覧

日常会話でよく使う表現をまとめました。自分が言いたい内容に合わせて、語尾の ( ) 内を入れ替えて使ってみてください。

ポジティブな気分・状態

(体調が)よいbien
陽気な、うれしいalegre
幸せfeliz
満足した、うれしいcontento (ta)
満足した、満腹なsatisfecho (cha)
落ち着いたtranquilo (la)
興奮している
※ワクワクする等の良い意味
entusiasmado (da)
感動しているemocionado (da)
熱中しているapasionado (da)

ネガティブな気分・状態

(体調が)悪いmal
疲れたcansado (da)
疲れ果てた
※cansadoより消耗している時
agotado (da)
退屈であるaburrido (da)
怒っている
※ラテンアメリカで一般的
enojado (da)
怒っている
※主にスペインで使用
enfadado (da)
落ち込んだdeprimido (da)
心配しているpreocupado (da)
怖がっているasustado (da)

※「怒っている」という表現は、スペインでは「enfadado」がよく使われますが、ラテンアメリカ(メキシコやコロンビアなど)では「enojado」を使うのが一般的です。

その他の状態

忙しいocupado (da)
びっくりしているsorprendido (da)

「元気?」と聞かれた時の返事は常に「Bien」でいいの?

スペイン語圏では、挨拶として「¿Cómo estás?(元気?)」と聞かれる頻度が非常に高いです。

あまり親しくない相手や、すれ違いざまの挨拶であれば、「Bien, gracias.(元気だよ、ありがとう)」と答えるのが無難なマナーです。

しかし、相手が友人であったり、本当に話を聞いてほしい時は、正直に答えても問題ありません。

ただ、いきなり

Estoy mal.
直訳:私は「悪い状態」にいる。
意訳:調子が悪いです。

とだけ答えると、相手は「どうしたの?」「何があったの?」と非常に心配し、質問攻めにあう可能性があります。スペイン語圏の人々は情に厚い人が多いため、親身になってアドバイスをくれることが多いからです。

もし、込み入った説明をするのが難しい場合や、そこまで深刻ではない場合は、以下のように答えるのがおすすめです。

Estoy un poco cansado, pero bien.
直訳:私は少し「疲れた状態」にいるが、良い。
意訳:ちょっと疲れているけど、元気だよ。

このように「pero(でも)」を使ってポジティブな言葉で締めくくると、相手に余計な心配をかけずに、自分の今の状態を伝えることができます。

まとめ

今回は、動詞 estar を使って、今の体調や気分を伝える表現をご紹介しました。

  • 体調や気分は「estar + 形容詞」で表す。
  • 主語の性別に合わせて形容詞の語尾を変える(性数一致)。
  • ラテンアメリカとスペインで使われる単語が違う場合がある(enojado / enfadadoなど)。

自分の気持ちを言葉にできると、現地の人とのコミュニケーションがより深まります。まずは「疲れた」「嬉しい」といった身近な感情から使ってみてください。

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