スペイン語のhay(アイ)の意味は「~がある」存在を表す言葉

会話で使えるスペイン語

どちらかというとラテンアメリカのスペイン語です。日本語訳は直訳寄りです。文法や単語の意味を理解するため、自然な日本語とは異なる場合があります。初級者による記録のため誤解があるかもしれません。ご理解くださいませ。

スペイン語で「~がある」と言うときに hay(アイ)という単語を使うことができます。

ほかに「~がある」という意味になるスペイン語に動詞 estar がありますが、hay(アイ)は「人や物の存在を表す」ときに使ったりします。

hay(アイ)は動詞 haber の直説法現在形の3人称単数形の活用の形なんですが、haberは特殊な動詞で直説法現在形の3人称単数形の活用は ha と hay の2種類があります。

「~がある」という意味で使う場合は「hay」を使用するのがルールになっています。

hay(アイ)を使って「~がある」と言うときに注意することを紹介しています。

hayを使うときに注意すること2つ

hay を使って「~がある」と言うときに注意しておかないといけないことが2つあります。

hay には複数形がなく常に単数形の hay

冒頭で書きましたが、hay は動詞 haber の直説法現在形の3人称単数形の活用の形です。

haber の直説法現在形の活用

hehemos
hashabéis
ha
hay
han

このように動詞 haber の直説法現在形の3人称単数形には「ha」と「hay」があるのですが、「~がある」という意味のときは「hay」しか使用しません。

存在するものが複数であっても単数形の hay を使用します。それは存在するものが主語ではないからです。要するに「hay」を使った文章は主語が無い(非人称)ということになります。

Aquí hay una casa.
ここには1軒の家があります。

Aquí hay unas casas.
ここには数軒の家があります。

hay を使う文章では定冠詞(el, la, los, las)や所有形容詞(mi, tu, su…)を使わない

hay を使うときには名詞の前に不定冠詞(un, una, unos, unas)や mucho, poco, 数詞(uno, dos, tres…)などを置けますが、定冠詞や所有形容詞(私の、君のなど)は置けないというルールがあります。

hay を使う場合は「そのものが存在している」または、否定の場合は「存在していない」というだけの意味になります。

例えば、「道に車が一台ある」と言うときでもいろいろなニュアンスがあると思います。

①「道に(誰のものかもわからない)車が一台ある」
②「道に(自分の)車がある」
③「道に(今話していた)車がある」

車は車だけど「その車」と言える背景を持っている車には hay は使えないのです。

Hay un carro en la calle.
② Está mi carro en la calle.
③ Está el carro en la calle.

ほかの例)初めて来た町でどんなホテルがあるかもわかりません。

この場合はまずこの近くにホテルがあるのか?と存在を質問します。

¿Hay un hotel cerca de aquí?
ここの近くにホテルはありますか?

この文では un hotel と「1つのホテル」になっているのですが、もちろん複数形で聞いてもOKです

¿Hay unos hoteles cerca de aquí?
ここの近くにホテルはありますか?

hay を使った文で名詞が複数形の場合は不定冠詞(unos / unas)を省いても大丈夫です。

¿Hay hoteles cerca de aquí?
ここの近くにホテルはありますか?

一方、初めて来た町ですが、事前にその町にあるABホテルに予約しています。

この場合はすでにABホテルがこの街に存在していることを話し手は認識しています。

なので、ここで質問する場合は存在ではなく所在を質問することになります。

¿Está el hotel AB cerca de aquí?
ここの近くにABホテルはありますか?

「なんでもいいからこの近くにホテルがあるか?」とは全然意味合いが変わってきますよね。

そして、ABホテルが近くにあるかを聞く場合はABホテルが主語になります。

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