スペイン語のme gustaríaは婉曲表現「~してみたい、~したいのですが」

会話で使えるスペイン語

スペイン語のme gustaríaは婉曲表現「~してみたい、~したいのですが」

スペイン語の動詞 gustar の可能法(過去未来)の活用を利用した婉曲表現を紹介しています。

me gusta と現在形の場合の意味は「好きだ」ですが、可能法(過去未来)me gustaría では「~してみたい、~したいのですが」といった意味になります。

「~したい」は動詞 querer + 不定詞のかたちを最初に勉強すると思いますが、querer より me gustaría の方が直接的ではなくぼかした婉曲な表現になります。

Me gustaría + 不定詞で「(可能なら)してみたい、したいのですが…」

まず最初に、動詞 gustar の使った文は主語と目的語(好きな対象)が逆になる向き違いの表現になります。

gustar の使い方についてはこちらを参考にしてください。

参考me gusta の意味は「私は~が好き」でも直訳はちょっと違う

「~したい」とスペイン語で言う場合、最初に覚えるのが querer + 不定詞のかたちだと思います。

Quiero comer tarta de manzana.
キエロ コメール タルタ デ マンサナ
私はアップルパイを食べたい

querer の直説法現在形をつかった「~したい」の表現は時には願望というより意思になることもあります。

なので、近い将来にアップルパイを食べる確率は高い、食べに行くだろうと想像できます。

一方、me gustaría + 不定詞で表現すると「(できれば・可能なら)アップルパイを食べてみたい」ぐらいの意味になります。

Me gustaría comer tarta de manzana.
メ グスタリア コメール タルタ デ マンサナ
(可能なら)私はアップルパイを食べてみたい

これを言った本人は実際にアップルパイを食べれるかどうかわからない、むしろ、食べれないかなぁと思っていると想像できます。

話しを少し変えまして、会社の先輩に「おごってやるから好きなものを頼みな」と言われたときに気を使って「アップルパイ頼んでもいいですか?」など直接的じゃない表現を使うこともあると思います。

スペイン語でも相手との関係や尊敬の念などを含めて言い回しを変えます、そのひとつの表現が可能法(過去未来)を使った表現です。

例えの場面で Me gustaría comer tarta de manzana. と言ったときの訳が「アップルパイでお願いします」とか「アップルパイ頼んでもいいですか?」などとなっても間違いではないと思います。

ほかの例だと、窓口でバスのチケットを買うとき

Quiero comprar un boleto para Oaxaca.
キエロ コンプラール ウン ボレト パラ オアハカ
オアハカ行きのチケットを買いたい

Me gustaría comprar un boleto para Oaxaca.
メ グスタリア コンプラール ウン ボレト パラ オアハカ
オアハカ行きのチケットを買いたいのですが…

といった感じで丁寧な言い方になります。

チャスカ
querer + 不定詞 の「したい」で問題ないことも多いですが、人(信頼関係など)によっては強く・直接的に感じる人もいます。日本語にていねいな言葉遣いがあるようにスペイン語にあってもおかしくないですよね?

[st-point fontsize=”” fontweight=”bold” bordercolor=””]復習[/st-point]

me gustaría は「私は~してみたい」といった意味になりますが「君は、彼は、私たちは」となるときは gustar が変化するのではな間接目的格人称代名詞が変わります。

私は~してみたい me gustaría
メ グスタリア
君は~してみたい te gustaría
テ グスタリア
彼は~してみたい
(彼女、あなた)
le gustaría
レ グスタリア
私たちは~してみたい nos gustaría
ノス グスタリア
君たちは~してみたい os gustaría
オス グスタリア
彼らは~してみたい
(彼女ら、あなたたち)
les gustaría
レス グスタリア

3人称の場合は誰かを明確にするために le gustaría a usted「あなたは~してみたい」 le gustaría a Carlos「カルロスは~してみたい」ということも多いです。

なぜ me gusta「~が好き」が me gustaría になると「~してみたい」になるの?

この違いを理解するにはややこしいですが直訳で考える方がわかりやすいかもしれません。

Me gusta viajar.
メ グスタ ビアハール
直訳)旅行をすることは私に気に入られている

Me gustaría viajar.
メ グスタリア ビアハール
直訳)旅行をすることは私に気に入られる可能性がある

Me gustaría viajar. では「私は」旅行をしてないような意味にみえませんか?

旅行しないと「気に入るか・気に入らないか」なんてわからない、「では、機会があればしてみましょう」

こういった流れから「してみたい」といった意味になっていると思います。

[st-mybox title=”可能法という理由” fontawesome=”fa-file-text-o” color=”#727272″ bordercolor=”#f3f3f3″ bgcolor=”” borderwidth=”3″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” title_bordercolor=”#757575″ fontsize=”” myclass=”st-mybox-class st-title-under” margin=”25px 0 25px 0″]

このブログでは、直説法過去未来形と言われている時制を直説法とは別の法「可能法」として扱っています。

私としては、上記のような表現のほうが可能法(過去未来)には多く、「過去未来」という文字面が余計な混乱を招いていると考えています。

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Me gustaría reservar un boleto para Medellín.「メデジン行きの切符を予約したいのですが」の例文

チャスカ

Disculpe. Me gustaría comprar un boleto para Medellín.

カラベラ

¿Cuándo?

チャスカ

Mañana. ¿A qué hora parte?

カラベラ

Salen cada una hora entre las diez de la mañana y las siete de la tarde.

チャスカ

Entonces, las dos, por favor.

例文のスペイン語の意味や表現

Disculpe すみません
gustaría ~に気に入られる、~が好きにさせる
不定詞gustar 3人称単数・可能法(過去未来)
reservar 予約する
boleto 切符、チケット
para 行き
Medellín メデジン
コロンビア第2の都市(アンティオキア県の県都)
¿Cuándo? いつ
mañana 明日
¿A qué hora? 何時に?
parte 出発する、分ける
不定詞partir 3人称単数・現在形
muchos たくさん
salen 出る、出発する
不定詞salir 3人称複数・現在形
cada una hora 一時間ごと、毎時
entre ~の間
las diez 10時
de la mañana 午前
las siete 7時
de la tarde 午後
entonces それでは、その時
por favor お願いします

 

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