スペイン語 suceder の意味と全活用:pasar・ocurrir との違い

動詞の活用と意味
記事内に広告が含まれています。
ラテンアメリカのスペイン語が中心です。現在、全記事のリライト作業をしています。ご理解くださいませ。(※アイキャッチ画像がない記事はリライト前の記事です)
スポンサーリンク

はじめに

スペイン語の動詞 suceder は「起こる」「引き継ぐ」という意味を持つ er 動詞の規則変化です。文法的な扱いはシンプルですが、日常会話で「起こる」と言いたい場合、むやみに suceder を使うと不自然になることがあります。

グアテマラのアンティグアにに滞在していた際、私はホストファミリーに対して何気ない出来事でも「¿Qué sucedió?(何が起きたの?)」と連発していました。すると、「ニュースキャスターみたいで硬すぎるから、普段は “¿Qué pasó?” にしなさい」と笑いながら指摘されました。

日常会話において「起こる」は pasar が使われる傾向が強く、suceder はフォーマルな響きを持つことを覚えておいてください。

スポンサーリンク

suceder のすべての活用表

suceder の活用はすべて er 動詞の規則変化です。辞書代わりとして活用表をまとめました。※中南米の一部地域で使われる vos(ボセオ)の活用は、この表でのみ紹介します。

分詞(現在分詞・過去分詞)

種類
現在分詞sucediendo
過去分詞sucedido

直説法

現在形

主語活用
yosucedo
tú(vos)tú: sucedes
vos: sucedés
él / ella / ustedsucede
nosotros / nosotrassucedemos
vosotros / vosotrassucedéis
ellos / ellas / ustedessuceden

点過去形

主語活用
yosucedí
sucediste
él / ella / ustedsucedió
nosotros / nosotrassucedimos
vosotros / vosotrassucedisteis
ellos / ellas / ustedessucedieron

線過去形

主語活用
yosucedía
sucedías
él / ella / ustedsucedía
nosotros / nosotrassucedíamos
vosotros / vosotrassucedíais
ellos / ellas / ustedessucedían

未来形

主語活用
yosucederé
sucederás
él / ella / ustedsucederá
nosotros / nosotrassucederemos
vosotros / vosotrassucederéis
ellos / ellas / ustedessucederán

可能法(過去未来)

主語活用
yosucedería
sucederías
él / ella / ustedsucedería
nosotros / nosotrassucederíamos
vosotros / vosotrassucederíais
ellos / ellas / ustedessucederían

命令法

肯定命令

主語活用
tú(vos)tú: sucede
vos: sucedé
él / ella / ustedsuceda
nosotros / nosotrassucedamos
vosotros / vosotrassuceded
ellos / ellas / ustedessucedan

否定命令

主語活用
tú(vos)tú: no sucedas
vos: no sucedás
él / ella / ustedno suceda
nosotros / nosotrasno sucedamos
vosotros / vosotrasno sucedáis
ellos / ellas / ustedesno sucedan

接続法

現在形

主語活用
yosuceda
tú(vos)tú: sucedas
vos: sucedás
él / ella / ustedsuceda
nosotros / nosotrassucedamos
vosotros / vosotrassucedáis
ellos / ellas / ustedessucedan

過去形(ra形)

主語活用
yosucediera
sucedieras
él / ella / ustedsucediera
nosotros / nosotrassucediéramos
vosotros / vosotrassucedierais
ellos / ellas / ustedessucedieran
スポンサーリンク

suceder のコアイメージ(下から入り込む)

suceder の語源は、ラテン語の「sub(下に)」と「cedere(行く・譲る)」が組み合わさったものです。ここから、下からやってきて、その場に取って代わるというコアイメージが生まれます。

見えないところ(下)から事態が浮上してくる様子から「起こる・発生する」となり、前の人がいた場所(下・後釜)に入り込む様子から「引き継ぐ」という意味に展開します。

チキータ
チキータ

なるほど!「下から取って代わる」というイメージを持てば、「引き継ぐ」と「起こる」という一見バラバラな意味も繋がるのね。このイメージさえあれば完璧!

ヨシオ
ヨシオ

ちょっと待って。このイメージだけで常に直訳できるわけではありません。あくまで文脈に応じた使い分けを覚えるための補助線として活用してくださいね。

スポンサーリンク

suceder の基本的な意味と使い方

1. 起こる、発生する

一般的な意味の一つです。「起こる」という意味で使う場合、主語は「人」ではなく「出来事」や「事態」になるため、主に3人称(sucede, sucedió など)で使われます。

No sé exactamente qué sucedió anoche.
直訳:昨夜、正確に何が起きたのか私は知らない。
意訳:昨夜、正確に何があったのか分からない。

¿Qué te sucede? Te veo muy pálido.
直訳:君に何が起きているの?君がとても青白く見える。
意訳:どうしたの?すごく顔色が悪いよ。

2. (地位や役職を)引き継ぐ

人の跡を継ぐ、役職を引き継ぐという意味です。ただし、この表現は非常にフォーマルであり、主にビジネス、歴史、公的な文脈で使用されます。

日常会話で「仕事を引き継ぐ」と言う場合は tomar el lugar de や reemplazar などが好まれます。

El príncipe sucederá al rey en el trono.
直訳:その王子は玉座において王を引き継ぐだろう。
意訳:王子が王の王位を継承する。

Sucedí a mi padre en la dirección de la empresa.
直訳:私は会社の経営において父を引き継いだ。
意訳:私は父の跡を継いで会社を経営した。

スポンサーリンク

suceder を使った熟語・慣用句

Suceda lo que suceda(何が起きようとも)

接続法現在形を用いた定型表現です。直訳すると「起こることが起きようとも」となり、強い決意や譲歩を表します。

Suceda lo que suceda, siempre estaré a tu lado.
直訳:何が起ころうとも、私は常に君のそばにいるだろう。
意訳:何があっても、ずっと君のそばにいるよ。

チキータ
チキータ

「Suceda lo que suceda」と「Pase lo que pase」って、意味は「何が起きようとも」で同じみたいだけど、使い方に違いはあるの?

ヨシオ
ヨシオ

意味も文法構造も全く同じですが、フォーマルさが違います。結論から言うと、日常会話では「Pase lo que pase」を使うのが自然です。

チキータ
チキータ

じゃあ、友達や家族に「何があっても行くよ!」って言うときは「Pase lo que pase」でいいんだね。

ヨシオ
ヨシオ

その通りです。「Pase lo que pase」はカジュアルな会話から一般的なビジネスまで幅広く使えます。逆に「Suceda lo que suceda」は、かなり硬くてドラマチックな響きになります。

チキータ
チキータ

なるほど。「Suceda lo que suceda」を普段使いすると、ちょっと大げさに聞こえちゃうってことね。

ヨシオ
ヨシオ

ええ。政治家の演説やニュース、小説のセリフのような重々しいニュアンスが出ます。会話では「Pase lo que pase」に統一しておけば間違いありません。

Sucede que ~(たまたま~である、~という事態が生じる)

予想外の事実や、状況を説明する際の切り出しとして使われます。

Sucedió que ella estaba fuera.
直訳:彼女が外にいたという事態が発生した。
意訳:たまたま彼女は外出していた。

スポンサーリンク

類義語「pasar」「ocurrir」との使い分け・ニュアンス

「起こる」を意味する3つの動詞は、フォーマル度と使用場面によって使い分けられる傾向があります。

動詞ニュアンスと特徴
pasar【カジュアル・日常的】日常会話で頻繁に使われる。「どうしたの?」「何があったの?」と気軽に尋ねる際に使用。
ocurrir【中立・客観的】pasarより少し硬いが、日常会話でも書き言葉でも広く使われる。
suceder【フォーマル・深刻】ニュース報道や公的な文書などで使われる傾向がある。重い響きを持つ。

同じ「どうしたの?(何が起きたの?)」という質問でも、以下のように印象が変わります。

  • ¿Qué pasó?(何があったの? / どうしたの?):日常的な軽いトラブルや変化に対して。
  • ¿Qué ocurrió?(何が起きたの?):事実関係を客観的に尋ねるニュアンス。
  • ¿Qué sucedió?(何事が発生したのですか?):事故や事件など、重大な事態を問いただすニュアンス。
スポンサーリンク

まとめ

スペイン語の suceder は、すべての時制において規則変化をする er 動詞です。「起こる」「引き継ぐ」という2つの主要な意味は、「下からやってきて取って代わる」というコアイメージで繋がっています。

ただし、日常のコミュニケーションにおいて「起こる」を表現する際は、まずはカジュアルな pasar を使うのが無難です。suceder はニュースや公式な場で見聞きするフォーマルな単語として、文脈に合わせて適切に使い分けてください。

当ブログで扱っている動詞(アルファベット)

現在、455個のスペイン語動詞について意味と活用を解説しています。目的の単語を探しやすいよう、頭文字のアルファベットでタグ付けを行っています。

A B C D E F
G H I J K L
M N O P Q R
S T U V W X
Y Z

小樽在住。2008年にスペイン語ゼロで中南米の旅へ。グアテマラ・アンティグアの語学学校「アタバル」で2008〜2017年の間に何度も訪れ、計14ヶ月スペイン語を学習しました。当ブログは自身の忘備録として2016年に開設。その後10年近く放置していましたが、2025年よりAIを相棒に過去の記録をより正確な知識へと全面リライト中。現地で四苦八苦している独学者のヒントになれば嬉しいです。▶詳しいプロフィールはこちら

ヨシオをフォローする
おすすめのスペイン語の文法書

入門書では足りないと感じる文法上のポイントなどを「NHK出版 これならわかるスペイン語文法 入門から上級まで」では説明してくれています。私が持っているスペイン語の本の中では一番使っています。

本「これならわかるスペイン語文法 入門から上級まで」の表紙

スポンサーリンク
動詞の活用と意味
シェアする
ヨシオをフォローする
タイトルとURLをコピーしました