スペイン語の「~できる」saber と poder の違い

会話で使えるスペイン語

どちらかというとラテンアメリカのスペイン語です。日本語訳は直訳寄りです。文法や単語の意味を理解するため、自然な日本語とは異なる場合があります。初級者による記録のため誤解があるかもしれません。ご理解くださいませ。

スペイン語で「~することができる」という場合、まず思いつく・覚えるのが動詞 poder を使った表現だと思います。

そして、スペイン語を勉強していくと動詞 saber でも「~することができる」と言えることがわかってきます。

poder と saber どちらも不定詞との組み合わせで「~することができる」となりますが、ニュアンス・使う状況は違います。

本記事では poder と saber の違いを紹介しています。

saber の「~できる」は身につけた技術や知識

動詞 saber の直説法現在形の活用を紹介します。

yo

(vos)
sabes
(sabés)
él, ella, ustedsabe
nosotros
nosotras
sabemos
vosotros
vosotras
sabéis
ellos, ellas
ustedes
saben

動詞 saber のほかの活用な基本的な意味はこちらを参考にしてください。

動詞 saber「(知識や情報として)知っている」の活用と意味【例文あり】

saber + 不定詞で「~することができる」といった意味になります。

動詞 saber には(知識として)知っている・わかっているといった意味がありますので、「~する知識がある、~する仕方がわかっている」と解釈するとわかりやすいと思います。

学習や訓練によって習得した技術や知識に基づいた「することができる」といった意味が含まれます。

Yo nadar.
私は泳ぐことができる

Ella sabe tocar la guitarra.
彼女はギターを弾くことができる

¿Sabes bailar tango?
タンゴを踊れる?

泳ぐこと、ギターを弾くこと、踊ること、これらは練習などをして身につけたもの(技術)です。

saber + 名詞でも「~できる」って訳すことができるものもあります

Sabe castellano.
彼はスペイン語ができる(知っている)

poder の「~できる」は可能かどうか

一方、poder を使った「~することができる」はその状況下で可能かどうかの意味になります。

No puedo tocar la guitarra.
私はギターを弾くことができない

Puedes hacerlo.
君はそれができる

Ya no puedo más.
もうこれ以上はできない

¿Puedes hablar castellano?
君はスペイン語を話すことができますか?

動詞poderを使用した「~できる」の表現

saber と poder の「~できる」の違い

saber は学習や訓練などで身につけた知識や技術による「できる」

poder はその状況下で可能かどうかの「できる」

例えると「私はギターを弾くことができるけど、今日は手をけがしていて弾くことができない」といった文で使い分けることができます。

Yo tocar la guitarra pero hoy no puedo, porque mi mano está herida.
私はギターを弾けるけど今日はできない(弾くことができない)、なぜなら私の手は怪我をしている

と、ここまで書いてきたわけですが、無理に使い分けをする必要もそれほどないと思います。

saber を使って言える「~することができる」は poder に置換えても上の例文のような特殊な状況じゃない限り通じますし使えます。

でも、poder を使って言っている「~することができる」は saber に置換えれないものが結構あります。

¿Me puedes pasar el mate?
マテ茶を私に渡してくれる?(私に渡すことができますか?)

このような内容は saber を普通使いません。

もし saber を使って言ったら、子ども扱いしているように感じちゃうのですかね?バカにされている感じがしないでもないです。

Puede hablar japonés.
彼は日本語を話せます

Sabe hablar japonés.
彼は日本語を話せます

この2つの文はさほど意味が変わらないと思います。

poder の「できる」でも「話すことができるということは勉強して身につけた」と解釈・暗黙の了解みたいなものができるからです。

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