スペイン語の過去分詞の活用(規則・不規則)と基本的な用法4つ

スペイン語の文法

どちらかというとラテンアメリカのスペイン語です。日本語訳は直訳寄りです。文法や単語の意味を理解するため、自然な日本語とは異なる場合があります。初級者による記録のため誤解があるかもしれません。ご理解くださいませ。

スペイン語の過去分詞の活用と「完了形で使う」など過去分詞の基本的な使い方を書いています。

スペイン語の過去分詞の活用には規則変化と不規則変化があります。

本記事では不規則変化をする過去分詞も一部あわせて紹介しています。

スペイン語の過去分詞の基本的な用法は以下の4つです。

  • 完了形の文章をつくる時に用いる
  • 形容詞として使うことができる
  • 動詞の後に続く場合は動作の結果の状態などを表す
  • 受動態「~される」の文章を表す時に用いる

それぞれの用法は例文を使って紹介しています。

スペイン語の過去分詞の規則変化活用と不規則変化活用

スペイン語の過去分詞にの活用には規則変化と不規則変化があります。

不規則変化の過去分詞の一部には語幹母音変化も含まれているものもあります。

過去分詞の規則変化の活用

スペイン語の過去分詞の規則変化は ar 動詞は語尾が ado、er・ir 動詞は語尾が ido に変化します。

タイプ語尾の変化
ar動詞-ado
er動詞-ido
ir動詞
asar
[ar 動詞]
asado
querer
[er 動詞]
querido
salir
[ir 動詞]
salido

規則変化なんだけど、アクセント記号が付く過去分詞

caer
落ちる
caído
creer
信じる
creído
leer
読む
leído
oír
聞く
oído
traer
持って来る
traído
reír
笑う
reído

過去分詞の不規則変化:語尾が to(一部、語幹母音変化)

abrir
開ける
abierto
cubrir
覆う
cubierto
escribir
書く
escrito
morir
死ぬ
muerto
descubrir
発見する
descubierto
describir
描写する
descrito
poner
置く
puesto
romper
壊す
roto
ver
見る
visto
volver
戻る
vuelto
devolver
返す
devuelto

過去分詞の不規則変化:語尾が cho(一部、語幹母音変化)

decir
言う
dicho
hacer
~する
hecho
satisfacer
満足させる
satisfecho

過去分詞の不規則変化:語尾が so

imprimir
プリントする
impreso

スペイン語の過去分詞の基本的な4つの用法

冒頭にも書きましたが、スペイン語の過去分詞の基本的な用法4つを例文と併せて紹介しています。

完了形の用法以外では過去分詞は主語や装飾する名詞の性・数にあわせるので注意してください。

完了形の文章をつくる時に用いる

haber + 過去分詞

動詞 haber と 過去分詞で完了形になります。

haber の活用によって現在完了形、過去完了形などに変わります。

Hoy lo he pasado muy bien.
今日、私は楽しく過ごした

Todavía no he comido carne de alpaca.
私はまだアルパカの肉を食べたことがない

Cuando ellos llegaron al aeropuerto, el avión ya había aterrizado.
彼らが空港に着いたときにはすでに飛行機は着陸していた

現在完了形の使い方についてはこちらの記事に書いていますので参考にしてください。

スペイン語の現在完了形(haber + 過去分詞)の使い方

形容詞として使うことができる

Un hombre malhumorado.
不機嫌な一人の男。

Una niña malcriada.
反抗的な一人の少女。

La mayoría de casas construidas en Japón eran de madera.
日本で建てられた家の大半は木造だった

過去分詞を形容詞の扱いで使用する際にはそれにかかる名詞の性・数にあわせます。

男性単数-ado
-ido
男性複数-ados
-idos
女性単数-ada
-ida
女性複数-adas
-idas

動詞の後に続く場合は動作の結果の状態などを表します

動詞(estar や tener など)によっては完了形と同じような表現になります。

Las casas están pintadas de mucho colores.
家がいろんな色で塗られています。

Tengo escritos veinte folios.
私はレポートを20枚書いてあります。

Aquellos niños van tomados de la mano.
あの子たちは手をつないで行きます。

過去分詞は主語の性・数にあわせます。

受動態「~される」の文章を表す時に用いる

ser + 過去分詞 + por

動詞 ser と過去分詞の組合せで「~される」といった受け身の表現ができます。

また、「~によって、~から」といった働き掛けをする人やモノなどは前置詞 por を用いて表します

Ellos destruyen estos edificios.
彼らはこれらの建物を解体します。

↓ ser + 過去分詞の受け身(受動態)の文に

Estos edificios son destruidos por ellos.
これらの建物は彼らによって解体されます。

過去分詞は主語の性・数にあわせます。

La carta es escrita por el abogado.
この書類は弁護士によって書かれます

Un hombre ha sido atropellado por un carro.
男性が車にひかれた

スペイン語の過去分詞の形を2つ持つ動詞があります

過去分詞の用法に「完了形で使う」「形容詞のような働き」といった2つの役割があることを書きました。

過去分詞によっては「完了形で使用する過去分詞」「形容詞のような働きをする過去分詞」と2つある動詞もあります。

  • 「完了形」で使用する際は規則変化の過去分詞
  • 「形容詞のような働き」で使用する際は不規則変化の過去分詞

といった一応の規則性はあります。

以下で紹介する2種類の過去分詞のうち「形容詞のような働き」の欄で記載している過去分詞は辞書によっては形容詞として扱われているものがあるそうです。しかし、私がグアテマラでスペイン語を学んだときには「2つの過去分詞がある動詞」として覚えたので、このような紹介のしかたになっています。

動詞過去分詞
完了形形容詞のような働き
freír
揚げる
freídofrito
atender
応対する
atendidoatento
corregir
修正する
corregidocorrecto
fijar
固定させる
fijadofijo
soltar
離す
soltadosuelto
juntar
集める
juntadojunto
expresar
表現する
expresadoexpreso
suspender
つるす、中止する
suspendidosuspenso
sustituir
取り替える
sustituidosustituto
extender
広げる
extendidoextenso
despertar
目を覚ます
despertadodespierto
elegir
選ぶ
elegidoelecto

まとめ

スペイン語の過去分詞には規則変化と不規則変化があります。

不規則変化の過去分詞の多くは語幹母音変化と語尾が不規則変化をします。

しかし、語尾の不規則変化は3種類だけのパターンです。

過去分詞の基本的な4つ用法は以下のとおり。

  • 完了形の文章をつくる時に用いる
  • 形容詞として使うことができる
  • 動詞の後に続く場合は動作の結果の状態などを表す
  • 受動態「~される」の文章を表す時に用いる

動詞によっては完了形のときに使う過去分詞と形容詞のような働きとして使う過去分詞が違うことあるので注意してください。

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