【スペイン語】tanto que / tan que の使い方完全ガイド!性数変化と接続法のルールも解説

tanto que, tan queの使い方 スペイン語の文法
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どちらかというとラテンアメリカのスペイン語です。初級者による記録のため誤解があるかもしれません。ご理解くださいませ。

スペイン語で「あまりに〜なので、その結果…だ」と程度や結果を表す際に使われるのが、tanto quetan que の構文です。

日常会話でも頻繁に登場しますが、「いつ tanto を使い、いつ tan を使うのか?」「性数変化はどうなるのか?」といった点で混乱しやすい文法事項でもあります。

この記事では、文法的なルールに基づいた使い分けと、ラテンアメリカで実際に使われている自然な例文を用いて解説します。

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tanto que / tan que とは?

この構文は、前半で「程度(あまりに〜)」を示し、後半の que 以下で「結果(なので…だ)」を導く構造になっています。

  • 前半:原因・理由の程度(とても〜 / たくさんの〜)
  • 後半(que以降):その結果どうなったか

日本語では「あまりに〜なので、〇〇だ」と訳されます。使い分けの鍵は、tanto や tan の後ろに続く言葉の品詞にあります。

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文法ルール1:tan + 形容詞・副詞 + que

後ろに「形容詞」または「副詞」が来る場合は、短縮形の tan を使用します。
この場合、tan は副詞として機能するため、性数変化はせず常に tan のままです。

形容詞の例

「高い」「面白い」「広い」などの形容詞を修飾するパターンです。

Aquél carro es tan caro que no puedo comprarlo.
直訳:あの車はあまりに高いので、私はそれを買うことができない。
意訳:あの車は高すぎて買えません。

Esta novela es tan interesante que te la presto.
直訳:この小説はあまりに面白いので、君に貸すよ。
意訳:この小説はすごく面白いから君に貸すよ。

副詞の例

「早く」「近く」などの副詞を修飾するパターンです。

Hoy me he levantado tan temprano que me ha dado tiempo a hacerlo solo.
直訳:今日はあまりに早く起きたので、一人でそれをする時間があった。
意訳:今日はとても早く起きたので、一人でやる時間が十分ありました。

ラテンアメリカ、特に都市部では以下のような表現もよく使われます。

¡El tráfico está tan pesado que no voy a llegar a tiempo!
直訳:交通量があまりに重いので、時間通りに着かないだろう。
意訳:渋滞がひどすぎて、時間に間に合いそうにないよ!

文法ルール2:tanto + 名詞 + que

後ろに「名詞」が来る場合、tanto を使用します。
ここでの tanto は形容詞としての働きをするため、後ろの名詞の「性」と「数」に合わせて変化します。

これが学習者が最も間違えやすいポイントですので、以下の表で確認してください。

性・数
男性・単数tantotanto dinero, tanto tiempo
女性・単数tantatanta gente, tanta hambre
男性・複数tantostantos problemas, tantos años
女性・複数tantastantas cosas, tantas personas

Tengo tanto dinero que te invitaré a algo.
直訳:私はあまりに多くのお金を持っているので、君に何かおごるよ。
意訳:持ち合わせがたくさんあるから、何かおごるよ。

Tenía tantos problemas que no sabía qué hacer.
直訳:私はあまりに多くの問題を抱えていたので、何をすべきかわからなかった。
意訳:問題を抱えすぎていて、どうしていいかわからなかった。

Había tanta gente que no pude entrar.
直訳:あまりに多くの人々がいたので、入ることができなかった。
意訳:人が多すぎて入れなかったよ。

また、口語的な誇張表現としてこのような言い回しもあります。

Tengo tanta hambre que me podría comer una vaca entera.
直訳:あまりに空腹なので、牛を一頭まるごと食べられるだろう。
意訳:お腹が空きすぎて、牛一頭まるごと食べられそうだよ。

文法ルール3:動詞 + tanto + que

「たくさん働いた」「すごく寂しい」のように、動詞自体を修飾する場合です。
この場合の tanto は副詞として機能するため、性数変化はせず常に tanto となります。

語順は「動詞 + tanto + que …」となります。

He trabajado tanto que quiero descansar.
直訳:私はあまりにたくさん働いたので、休憩したい。
意訳:働きすぎたから休憩したいな。

Te extraño tanto que me duele el corazón.
直訳:私は君をあまりに強く恋しく思うので、心が痛む。
意訳:君がいなくて寂しすぎて、胸が張り裂けそうだ。

要注意!「比較級 (tan … como)」との違い

形が似ているため混同しやすいのが、同等比較の tan … como です。
意味が全く異なるため、区別して覚える必要があります。

  • tan … que …:程度と結果(あまりに〜なので…だ)
  • tan … como …:比較(…と同じくらい〜だ)

Es tan alto como su padre.
直訳:彼は父親と同じくらい背が高い。
(これは比較です。結果を表しているわけではありません)

「que なのか como なのか」で文の意味が決まるため、文脈だけでなく接続詞に注目しましょう。

形が似ている同等比較(〜と同じくらい)の詳しい使い方については、以下の記事で解説しています。あわせて読むことで、混乱しやすい2つの構文を完璧に整理できます。

【応用】否定文で接続法を使う理由

否定文(No … tan/tanto … que)になると、que 以下の動詞は接続法(Subjuntivo)になるのが一般的です。

なぜ接続法を使うのでしょうか? それは論理的に考えると明確です。
否定文にすることで、「〜という結果になるほど、それほど〜ではない」という意味になります。つまり、que 以下で述べられている結果は「実際には起きていない(事実として成立していない)」からです。

事実として確定していない事象には、直説法ではなく接続法を使うのがスペイン語のルールです。

No es tan caro que no pueda comprarlo.
直訳:私がそれを買うことができない(接続法)ほど、それほど高くはない。
意訳:私に買えないほど高くはないよ。

No hace tanto frío que necesites abrigo.
直訳:君がコートを必要とする(接続法)ほど、それほど寒くはない。
意訳:コートが必要なほど寒くはないよ。

このように、「その結果には至らない」というニュアンスを含むため、接続法が選択されます。

まとめ

tanto と tan の使い分けは、直後にくる単語の品詞で見極めます。

  • tan + 形容詞/副詞 + que(変化なし)
  • tanto/a/os/as + 名詞 + que(性数変化あり)
  • 動詞 + tanto + que(変化なし)

「あまりに〜なので」という表現は、ポジティブな感想からネガティブな不満まで、感情の度合いを伝えるのに非常に便利な構文です。
まずは身近な形容詞を使って、ご自身の状況を表現する練習から始めてみてください。

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