スペイン語で「同じ・似ている・違う」を表す表現まとめ

「同じ・似ている・違う」の表現 スペイン語の文法
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どちらかというとラテンアメリカのスペイン語です。初級者による記録のため誤解があるかもしれません。ご理解くださいませ。

スペイン語で会話をしていると、「それ、私と同じ意見です!」「日本とメキシコはどこが違いますか?」といった比較の話題になることは日常茶飯事です。

しかし、日本語の「同じ」という言葉には、実は2つの異なる意味が含まれていることをご存知でしょうか。ここを区別せずに単語を選ぶと、ネイティブスピーカーには不自然に聞こえてしまうことがあります。

この記事では、初級・中級学習者が迷いやすい「同一(mismo)」と「同等(igual)」の使い分けから、文法的に重要な「同等比較(tan … como)」のルール、そして「類似・相違」の表現までを体系的に解説します。

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「同じ・同一」を表す表現 (Identidad)

ここでは、「世界に一つしかない、まさにそのもの」である「同一性」を表す表現を紹介します。

Mismo que(~と同一の)

形容詞 mismo は、定冠詞(el, la, los, las)を伴って、「前述したものそのもの」「同一の個体」であることを強調する際に使われます。

Marco es de la misma opinión que Susana.
直訳:マルコはスサナと同一の意見の持ち主だ。
意訳:マルコはスサナと同じ意見です。

Tengo la misma edad que Juanito.
直訳:私はフアニートと同一の年齢を持っている。
意訳:私はフアニートと同い年です。

Lo mismo(同じこと・同じもの)

性や数が特定できない抽象的な事柄や、「同じもの」と代名詞的に指す場合は、中性定冠詞 lo を伴った lo mismo を使用します。

Eso sería lo mismo que abandonarlo.
直訳:それは彼を見捨てることと同一のことになるだろう。
意訳:それでは彼を見捨てたも同然だ。

¿Toma algo? – Sí, lo mismo que usted.
直訳:何か飲みますか? – はい、あなたと同一のものを。
意訳:何か召し上がりますか?ええ、あなたと同じものを。

Idéntico a(~と瓜二つの・全く同じ)

mismo よりもさらに「一致している」度合いが強く、細部まで全く同じである(瓜二つである)ことを表します。

El niño ha salido idéntico al padre.
直訳:その男の子は父親と瓜二つに育った。
意訳:その子は父親そっくりになった。

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「同等・等価」を表す単語表現 (Igualdad)

次に、モノ自体は別々であっても、「質・量・価値・レベル」が同じであることを表す表現です。

Igual que / Igual a(~と同等の・同じような)

igual は「性質が等しい」ことを表します。文法的には、副詞的に使われる igual que と、形容詞的に使われる igual a がありますが、日常会話では以下のように使われます。

Tengo un suéter igual que el tuyo.
直訳:私は君のが持っているのと同等のセーターを持っている。
意訳:僕は君のと同じ(デザインや種類の)セーターを持っているよ。

Juan siempre trabaja mucho, igual que su padre.
直訳:フアンはいつもよく働く、彼の父親と同様に。
意訳:フアンは父親と同じように、いつもよく働く。

Equivaler a / Equivalente a(~に相当する・等価の)

価値や金額、単位などが等しいことを表す、やや硬い表現です。両替や単位変換の場面で役立ちます。

Un dólar equivale a veinte pesos mexicanos.
直訳:1ドルはメキシコの20ペソに相当する。
意訳:1ドルは20メキシコペソです。

Pagué una cantidad de yenes equivalente a mil soles.
直訳:私は1,000ソルに相当する円の額を支払った。
意訳:私は1,000ソル相当の日本円を支払った。

Igualar a(~と等しくする・追いつく)

動詞として「同点に追いつく」「対等になる」という意味を持ちます。スポーツの実況などでよく耳にする表現です。

Tenemos que igualar los gastos a los ingresos.
直訳:我々は支出を収入と同等にしなければならない。
意訳:収支を合わせなければならない。

Colombia logró igualar a Brasil en el último minuto.
直訳:コロンビアは最後の1分でブラジルと同等になることを達成した。
意訳:コロンビアは終了間際にブラジルに追いついた(同点にした)。

[コラム] MismoとIgualの決定的違い

学習者が最も混乱するのが、el mismo(同一)と igual(同等)の違いです。ペンを例にして考えてみましょう。

  • Uso el mismo bolígrafo que tú.
    (君と「同一の」ペンを使っている)
    1本のペンを二人で貸し借りして共有している状態。
  • Uso un bolígrafo igual que el tuyo.
    (君のと「同等の」ペンを使っている)
    → 君が持っているのと同じメーカー・同じ型番の別のペンを私も持っている状態。

このように、物理的に「モノが一つ(同一)」なのか、「モノは別だが質が同じ(同等)」なのかで使い分けます。

「同等比較」の文法構文 (Comparativo de igualdad)

「AはBと同じくらい~だ」と比較する際の文法ルールです。ここでは概要を紹介します。

基本的には tan(to) … como という形を使います。

  • tan + 形容詞 + como:性質の比較
  • tanto + 名詞 + como:数量の比較

Vi un cocodrilo tan largo como un carro en Miami.
直訳:私はマイアミで、車と同じくらい長いワニを見た。
意訳:マイアミで車と同じくらい巨大なワニを見ました。

María habla tanto como Carmen.
直訳:マリアはカルメンと同じくらい(量を)話す。
意訳:マリアはカルメンと同じくらいお喋りだ。

tan と tanto の使い分けや、より詳しい例文については、以下の専用記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。

「似ている・類似」を表す表現 (Similitud)

「同じ」ではないけれど「似ている」と言いたい場合の表現です。

Parecerse a(~に似ている)

最も一般的な「似ている」の表現です。再帰動詞 parecerse を使います。前置詞 a を忘れないようにしましょう。

Miranda se parece mucho a su mamá.
直訳:ミランダは彼女の母親にとても似ている。
意訳:ミランダはお母さんによく似ている。

Te pareces mucho a tu abuelo cuando tenía tu edad.
直訳:君は彼が君の年齢だった時の祖父にとても似ている。
意訳:君はおじいちゃんが君の年だった頃にそっくりだね。

Asemejarse a(~に類似している)

parecerse よりも少し硬い、書き言葉的な表現です。

José se asemeja mucho al padre en lo físico.
直訳:ホセは身体的な点において父親にとても類似している。
意訳:ホセは体つきが父親そっくりだ。

Semejante a / Parecido a(~に似た)

形容詞として名詞を修飾したり、補語として使われます。

Allí se venden sombreros muy parecidos al tuyo.
直訳:あそこでは君のものととても似た帽子が売られている。
意訳:あそこで君のによく似た帽子を売っているよ。

Celebraremos fiestas semejantes a las del año pasado.
直訳:私たちは昨年と同様のパーティーを祝うだろう。
意訳:去年と同じようなパーティーを開こう。

「違う・異なる」を表す表現 (Diferencia)

最後に、相違を表す表現です。

Diferente de / Distinto de(~と違う・異なる)

「~と違う」と言う場合、規範文法では前置詞 de を使いますが、特にラテンアメリカの口語では a が使われることもよくあります。

En Guatemala, el español suena un poco diferente al de México.
直訳:グアテマラにおいて、スペイン語はメキシコのそれとは少し異なって聞こえる。
意訳:グアテマラのスペイン語は、メキシコのとは少し違った響きがあります。

Mi opinión es diferente de la suya.
直訳:私の意見はあなたのものとは異なる。
意訳:私の意見はあなたとは違います。

Esta pulsera es distinta de la que te regalé.
直訳:このブレスレットは私が君に贈ったものとは区別される(別物だ)。
意訳:このブレスレットは僕が君にプレゼントしたものとは違うよ。

Diferenciarse de(~と異なる特徴を持つ)

動詞として「~と違っている」「~と区別される」という意味を表します。

Miranda siempre quiere diferenciarse de las demás.
直訳:ミランダはいつも他の女性たちと異なっていたがる。
意訳:ミランダはいつも他の子たちと違っていたがる(個性を出したがる)。

Diferir de … en …(~と…の点で異なる)

具体的な相違点を指摘する場合に使います。

Miranda difiere de María en todo.
直訳:ミランダはすべてにおいてマリアと異なる。
意訳:ミランダはマリアとは似ても似つかない。

Otro(別の・他の)

シンプルに「別のもの」と言いたい場合に使います。不定冠詞 un は付かないことに注意してください(× un otro libro とは言いません)。

Voy a comprar otro libro.
直訳:私は他の本を買うつもりだ。
意訳:別の本を買おう。

【応用】比例比較「~すればするほど…」

最後に、2つの事柄が比例して変化することを表す構文を紹介します。「~であればあるほど、ますます…だ」という表現です。

Cuanto más … (tanto) más …

後半の tanto は省略されることが多いです。

Cuanto más gana Juan, (tanto) más gasta.
直訳:フアンは多く稼げば稼ぐだけ、それだけ多く浪費する。
意訳:フアンは稼げば稼ぐほど使ってしまう。

Cuanto más libros leía Juan, más le interesaba la vida.
直訳:フアンは本を読めば読むほど、人生が彼に興味を起こさせた。
意訳:フアンは本を読めば読むほど、人生に興味が湧いてきた。

まとめ

スペイン語の「同じ・似ている・違う」の表現は、単語の選び方一つで「個体が同じなのか」「性質が同じなのか」といったニュアンスが変わります。

  • Mismo:同一(まさにそれ)
  • Igual:同等(レベルや質が同じ)
  • Tan … como:同等比較(~と同じくらい)
  • Parecerse:類似(似ている)

特に tan … como の同等比較は、会話の中で頻繁に登場します。まずは身近なものを比べて、文を作ってみることから始めてみてください。

なお、形がよく似ている構文に「tanto … que(とても~なので…だ)」がありますが、これは比較ではなく「結果」を表す構文であり、文法的な性質が異なります。これについては、以下の記事で詳しく解説しています。

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