スペイン語の動詞 parecer の活用と意味・使い方を完全解説【~らしい/似ている】

アンティグアのアルコ・デ・サンタ・カタリーナを指差してこれはどう?と伺っている女性のイラスト 動詞の活用と意味
記事内に広告が含まれています。
どちらかというとラテンアメリカのスペイン語です。初級者による記録のため誤解があるかもしれません。ご理解くださいませ。

スペイン語の動詞 parecer は、「~のように見える」「~らしい」といった様子を表すだけでなく、「私は~だと思う」という自分の意見を述べるときにも頻繁に使われる非常に重要な動詞です。

この動詞を使いこなせると、事実を伝えるだけでなく、自分の感想や推測をニュアンス豊かに表現できるようになります。

この記事では、parecer の全活用パターンと、学習者がつまずきやすい「主観的な意見」と「客観的な推量」の使い分け、そして日常会話で役立つ決まり文句について詳しく解説します。

スポンサーリンク

スペイン語の動詞 parecer の活用

動詞 parecer は、直説法現在形の1人称単数(yo)のみ不規則変化で parezco となり、それ以外は規則変化をします。

不規則変化のポイント:
語尾が「母音 + -cer / -cir」で終わる動詞は、直説法現在形の1人称単数で c が zc に変化します(例:conocer → conozco, conducir → conduzco)。
この変化に伴い、接続法現在や命令法でも zc の形が現れます。

分詞(現在分詞・過去分詞)

現在分詞、過去分詞ともに規則変化です。

主語活用
現在分詞pareciendo
過去分詞parecido

直説法(現在・点過去・線過去・未来)

直説法現在形

1人称単数(yo)のみ parezco となり、その他は er動詞の規則活用です。

主語活用
yoparezco
tú vospareces / parecés
él / ella / ustedparece
nosotros / nosotrasparecemos
vosotros / vosotrasparecéis
ellos / ellas / ustedesparecen

直説法点過去形

すべて規則活用です。

主語活用
yoparecí
pareciste
él / ella / ustedpareció
nosotros / nosotrasparecimos
vosotros / vosotrasparecisteis
ellos / ellas / ustedesparecieron

直説法線過去形

すべて規則活用です。

主語活用
yoparecía
parecías
él / ella / ustedparecía
nosotros / nosotrasparecíamos
vosotros / vosotrasparecíais
ellos / ellas / ustedesparecían

直説法未来形

すべて規則活用です。

主語活用
yopareceré
parecerás
él / ella / ustedparecerá
nosotros / nosotraspareceremos
vosotros / vosotraspareceréis
ellos / ellas / ustedesparecerán

可能法(過去未来)

すべて規則活用です。

主語活用
yoparecería
parecerías
él / ella / ustedparecería
nosotros / nosotraspareceríamos
vosotros / vosotraspareceríais
ellos / ellas / ustedesparecerían

命令法(肯定・否定)

肯定命令では、tú、vos、vosotros でそれぞれ固有の活用をします。
否定命令および usted、nosotros、ustedes に対する肯定命令は、すべて接続法現在の活用と同じ(zcを含む形)になります。

主語肯定命令否定命令
pareceno parezcas
vosparecéno parezcas
ustedparezcano parezca
nosotrosparezcamosno parezcamos
vosotrosparecedno parezcáis
ustedesparezcanno parezcan

接続法(現在・過去)

接続法現在形

直説法現在形1人称単数の parezco を語幹とし、すべての活用に zc が現れます。

主語活用
yoparezca
tú vosparezcas
él / ella / ustedparezca
nosotros / nosotrasparezcamos
vosotros / vosotrasparezcáis
ellos / ellas / ustedesparezcan

接続法過去形(ra形)

直説法点過去形3人称複数 parecieron をベースにした規則変化です。

主語活用
yopareciera
parecieras
él / ella / ustedpareciera
nosotros / nosotraspareciéramos
vosotros / vosotrasparecierais
ellos / ellas / ustedesparecieran
スポンサーリンク

スペイン語の動詞 parecer の意味と使い方

parecer の意味は文脈によって「客観的な様子」を表す場合と、「主観的な意見」を表す場合に分かれます。それぞれの構文を詳しく見ていきましょう。

客観的に「~のように見える・らしい」

外見や状況を見て、客観的に「~のようだ」と推測や印象を述べる使い方です。
「Parece + 形容詞 / 名詞」や「Parece que + 直説法」の形をとります。

Esa telenovela parece interesante.
直訳:そのテレビ小説は面白く見える。
意訳:そのテレビドラマは面白そうだ。

Tu padre parece más joven.
直訳:君の父はより若く見える。
意訳:君のお父さんはもっと若く見えるね。

Parece que va a llover.
直訳:雨が降るように見える。
意訳:雨が降りそうだ。(空模様などを見て判断している)

主観的に「(私は)~だと思う」【最重要:Me parece que】

自分の意見や感想として「私は~だと思う」と述べるときは、間接目的格人称代名詞(me, te, le, nos, os, les)を伴う形を使います。

構文のロジック:
この使い方は gustar動詞と同じ構造です。文法的な主語は「私」ではなく「感想を述べる対象となる物事」です。
そのため、動詞は主語(物事)に合わせて3人称単数(parece)または複数(parecen)になります。

Me parece perfecto.
直訳:私にとって(それは)完璧に見える。
意訳:私はそれで完璧だと思います。

¿Qué te pareció Hokkaido?
直訳:君にとって北海道はどう映った?
意訳:北海道はどうでしたか?

¿Qué te parecen estos zapatos?
直訳:この靴は君にとってどう見える?
意訳:この靴、どう思う?
※主語が「靴(los zapatos)」と複数形なので、動詞も parecen と複数形になります。

肯定文と否定文での使い分け

自分の意見を述べるとき、肯定文では従属節に「直説法」を使い、否定文では「接続法」を使うのが原則です。

  • Me parece que + 直説法(~だと思う)
  • No me parece que + 接続法(~だとは思わない)

Me parece que es una buena idea.
直訳:私にはそれが良い考えに見える。
意訳:それは良い考えだと思います。

No me parece que sea verdad.
直訳:私にはそれが真実だとは見えない。
意訳:それが本当だとは思いません。

相手への提案・意見伺い【¿Qué te parece?】

相手の意見を聞いたり、何かを提案したりする際によく使われる決まり文句です。
「si + 直説法(現在形)」を加えると、「~するのはどう?」という具体的な提案になります。

¿Qué te parece si vamos al cine?
直訳:もし私たちが映画に行くとしたら、君にはどう見える?
意訳:映画を見に行くってのはどうかな?

¿Qué te parece comer sushi?
直訳:寿司を食べることは君にとってどう見える?
意訳:お寿司を食べるのはどう?
※動詞の原形(不定詞)を使って提案することも可能です。

文末に添える「~だよね?」の表現とチャット事情

文末に ¿te parece? と付け加えるだけで、「~でいいかな?」「~だよね?」と相手に同意や確認を求める表現になります。

Vamos al cine este fin de semana, ¿te parece?
直訳:今週末映画に行こう、君にはどう見える?
意訳:今週末映画に行こうよ、どうかな?

コラム:ネイティブのチャット事情(?マークの省略)

WhatsAppやMessengerなどのチャットでは、ネイティブスピーカーは疑問符(¿?)を省略することが多々あります。
特にこの te parece のような確認フレーズでは、以下のように書かれることがよくあります。

El viernes vamos a cenar, te parece.
意訳:金曜日に夜ご飯に行こうよ、いいかな?

一見すると疑問文に見えませんが、文脈的に相手の意向を尋ねているフレーズです。「質問されていないから返信しなくていい」とスルーしてしまわないよう、文末の te parece は疑問符がなくても「どう思う?」と聞かれていると判断しましょう。

「似ている」と表現する【再帰動詞 parecerse】

再帰代名詞(me, te, se…)を伴って parecerse という形にすると、「似ている」という意味になります。
「~に似ている」と言うときは、前置詞 a が必要です。

Te pareces mucho a tu madre.
直訳:君は君の母によく似ている。
意訳:お母さんにそっくりだね。

Tu mochila se parece a la mía.
直訳:君のバックパックは私のものに似ている。
意訳:君のリュック、私のに似てるね。

その他の頻出表現

ニュースや記事などでよく目にする表現です。

Al parecer, no hay nadie en casa.
直訳:見たところによると、家には誰もいない。
意訳:どうやら家には誰もいないようだ。

スポンサーリンク

まとめ

動詞 parecer は活用こそ比較的シンプルですが、使い方は多岐にわたります。

  • 活用:直説法現在形の「yo」のみ parezco(c → zc)と不規則変化。
  • 客観:Parece que…(~らしい、~のようだ)。
  • 主観:Me parece que…(私は~だと思う)。文法構造は gustar動詞と同じ。
  • 提案・確認:¿Qué te parece? や文末の ¿te parece? は会話の必須フレーズ。チャットでは疑問符が省略されることも。
  • 類似:Parecerse a…(~に似ている)。

特に「Me parece que(~だと思う)」は、日常会話で自分の意見を伝えるための基本ツールです。まずはこのフレーズから積極的に使ってみてください。

タイトルとURLをコピーしました