スペイン語の動詞 besar の活用と意味!ラテンアメリカ流挨拶のマナーも解説

動詞の活用と意味
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ラテンアメリカのスペイン語が中心です。現在、全記事のリライト作業をしています。ご理解くださいませ。(※アイキャッチ画像がない記事はリライト前の記事です)
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はじめに

スペイン語の動詞 besar は「キスする」という意味を持つ、基本的な ar 動詞の一つです。諸時制において規則変化をするため、初心者にとっても覚えやすい動詞ですが、日常会話で使用する際には文化的な背景やニュアンスの違いに留意する必要があります。

私自身、初めてグアテマラを訪れた際、共通の趣味の場で出会った現地の女性に挨拶をする機会がありました。その際、相手が自身の名前を言いながらスッと頬を出してきたのですが、当時の私はスペイン語圏の「besito(軽いキス)」という挨拶文化そのものを全く知らなかったため、その場でどう対応してよいか分からず硬直してしまい、非常に気まずい空気を作ってしまった苦い経験があります。

単に「キスする」という辞書的な日本語訳を覚えるだけでは、こうした現地でのリアルなコミュニケーションの現場で戸惑ってしまいます。この記事では、現代のラテンアメリカで実際に使われている活用や実用的な意味だけでなく、知っておくべき挨拶文化のリアルな現場感覚まで詳しく解説します。

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動詞 besar の活用一覧

分詞(現在分詞・過去分詞)

項目
現在分詞besando
過去分詞besado

直説法

現在形

主語活用
yobeso
tú(vos)tú: besas
vos: besás
él / ella / ustedbesa
nosotros / nosotrasbesamos
vosotros / vosotrasbesáis
ellos / ellas / ustedesbesan

点過去形

主語活用
yobesé
besaste
él / ella / ustedbesó
nosotros / nosotrasbesamos
vosotros / vosotrasbesasteis
ellos / ellas / ustedesbesaron

線過去形

主語活用
yobesaba
besabas
él / ella / ustedbesaba
nosotros / nosotrasbesábamos
vosotros / vosotrasbesabais
ellos / ellas / ustedesbesaban

未来形

主語活用
yobesaré
besarás
él / ella / ustedbesará
nosotros / nosotrasbesaremos
vosotros / vosotrasbesaréis
ellos / ellas / ustedesbesarán

可能法(過去未来)

主語活用
yobesaría
besarías
él / ella / ustedbesaría
nosotros / nosotrasbesaríamos
vosotros / vosotrasbesaríais
ellos / ellas / ustedesbesarían

命令法

肯定命令

主語活用
tú(vos)tú: besa
vos: besá
él / ella / ustedbese
nosotros / nosotrasbesemos
vosotros / vosotrasbesad
ellos / ellas / ustedesbesen

否定命令

主語活用
tú(vos)tú: no beses
vos: no besés
él / ella / ustedno bese
nosotros / nosotrasno besemos
vosotros / vosotrasno beséis
ellos / ellas / ustedesno besen

接続法

現在形

主語活用
yobese
tú(vos)tú: beses
vos: besés
él / ella / ustedbese
nosotros / nosotrasbesemos
vosotros / vosotrasbeséis
ellos / ellas / ustedesbesen

過去形(ra形)

主語活用
yobesara
besaras
él / ella / ustedbesara
nosotros / nosotrasbesáramos
vosotros / vosotrasbesarais
ellos / ellas / ustedesbesaran
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動詞 besar のコアイメージ(学習のヒント)

動詞 besar のコアイメージは、(愛情や親愛の情を込めて)唇や頬をそっと触れ合わせるです。恋愛感情としてのキスだけでなく、親が子供に注ぐ愛、家族や友人同士の挨拶、感謝や敬意を表現する動作など、日常的なスケールにおける「親愛の接触」というイメージでつながっています。

チキータ
チキータ

辞書を見ると「キスする」のほかに「接触する」とか「ぶつかる」という意味も載っていました!車が電柱にぶつかったときも besar を使っていいんですか?

ヨシオ
ヨシオ

現代の日常の物理的な事故(衝突)には一般的に使いません。車や体がぶつかったと言いたいときは chocar や pegarse を使うのが自然です。ただし、文学や詩の世界では「波が静かに岸辺に触れる(滑り込む)」ような、自然現象が何かに優しく触れる表現として今日でも好んで使われることがあります。日常会話の事故と詩的表現は区別して捉え、基本は「親愛の接触」を道しるべにすると分かりやすいですよ。

チキータ
チキータ

なるほど、日常の衝突には使わないけれど、詩的な表現としては生きているんですね。言葉のニュアンスを覚える手がかりにします!

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besar の基本的な意味と使い方:~にキスする

動詞 besar の最も基本となる使い方は、特定の人や部位にキスをする動作です。

特定の「人」を直接目的語にする場合は、スペイン語の文法規則に従って、動詞の後ろに前置詞 a を置きます。主語の2人称単数には、tú を使用した例文を紹介します。

Ella besó a su hijo en la frente antes de que se durmiera.
直訳:彼女は彼が眠る前に、彼女の息子を額においてキスした。
意訳:彼女は息子が眠る前に額にキスをした。

¿Por qué no besas a tu novio?
直訳:なぜあなたはあなたの彼氏をキスしないのですか?
意訳:なぜ彼氏にキスをしないの?

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再帰動詞(besarse)での意味の変化:互いにキスする・挨拶を交わす

動詞 besar に再帰代名詞が結合して besarse という再帰動詞(相互表現)になると、「お互いにキスをする」または「(頬を合わせて)挨拶を交わす」という意味になります。ラテンアメリカの日常生活では、この「挨拶としての役割」で頻繁に使用されます。

Mis tíos se besan cada vez que se saludan.
直訳:私の叔父たち(叔父と叔母)はお互いに挨拶をするたびに、お互いをキスする。
意訳:私の叔父と叔母は挨拶するたびに互いにキスをします。

Ellas se besaron en la mejilla al verse en el restaurante.
直訳:彼女たちはレストランでお互いを見るときに、頬においてお互いをキスした。
意訳:彼女たちはレストランで会ったとき、頬にキス(挨拶)を交わした。

【グアテマラのリアル】ラテンアメリカとスペインで違う「チークキス」の回数

ラテンアメリカやスペインの多くの地域では、親しい間柄や、特定のシチュエーションで紹介された相手と「チークキス(挨拶としてのキス)」を交わす文化が見られます。しかし、その回数やマナーには地域差や個人差が存在します。

  • スペイン: 一般的に、右頬、左頬の順に「合計2回」音を立てて頬を合わせる傾向があります。
  • グアテマラ(およびラテンアメリカの多くの国): 基本的に右頬同士を合わせる「1回のみ」が主流です。(※地域や状況によって慣習が異なることがあります)

導入でも触れた私の失敗談ですが、当時の私は「挨拶で頬を合わせる」という besito の習慣自体を知らなかったため、女性から名前を名乗りつつ頬を差し出されたときに、完全にフリーズしてしまいました。

ラテンアメリカ、特にグアテマラのような地域では、このように女性から自然に右頬を出して挨拶を求められるシチュエーションが日常的にあります。この文化をあらかじめ知識として持っておくだけで、初対面の場でも落ち着いて「右頬を1回合わせる(あるいは軽く触れ合わせる)」という現地流のリアルで再現性の高いマナーを実践できるようになります。

ただし、相手との関係性や地域、シチュエーションによっても細かい慣習は異なるため、絶対的なルールと思い込まずに周囲の様子を観察することも大切です。なお、基本的には「女性同士」または「男女間」で行われ、男性同士の挨拶は握手や軽い抱擁(abrazo)が一般的です。

チキータ
チキータ

男性同士ではチークキスはしないんですか?

ヨシオ
ヨシオ

グアテマラを含むラテンアメリカの多くの地域では、男性同士の挨拶で頬を合わせることは基本的にありません。男性同士は握手、親しい間柄なら肩を叩き合うような軽い抱擁が一般的です。男性にチークキスをしようとすると驚かれるケースがあるため注意してください。

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besar を使った熟語・慣用句

現代の日常会話でも使われる、besar を含んだ慣用表現を紹介します。

besar el suelo(直訳:地面にキスする)

歩いているときや走っているときに、派手に前方に転んで地面につっぷしてしまう様子を表す比喩的な表現です。

Ayer me tropecé con una piedra y besé el suelo.
直訳:昨日私は一本の石につまずき、そして私は地面をキスした。
意訳:昨日、石につまずいて派手に転んじゃったんだ。

Ten cuidado con las escaleras, no vayas a besar el suelo.
直訳:階段たちに注意を持ちなさい、地面をキスしに行くことがないように。
意訳:階段に気をつけて、派手に転ばないようにね。

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まとめ

スペイン語の動詞 besar は、規則変化をする ar 動詞です。最後に重要なポイントをおさらいしましょう。

  • 活用は規則変化であり、辞書的な役割としてvosの活用や vosotros の表記も網羅されています。
  • コアイメージは「親愛の接触」であり、日常会話の物理的な衝突(事故など)には chocar などを用いますが、詩的表現としては現在も使用されることがあります。
  • 再帰動詞 besarse は日常の挨拶として頻出します。
  • 挨拶のチークキスの回数はスペインが2回であるのに対し、グアテマラをはじめとするラテンアメリカの多くの国では「右頬の1回のみ」が主流ですが、地域や個人差もあるため柔軟に見極めるのがスマートです。

文法知識の正確性をベースに持ちつつ、こうした地域ごとの文化の違いを緩やかに理解しておくことで、現地の人々と円滑に通じるコミュニケーションが可能になります。

当ブログで扱っている動詞(アルファベット分類)

現在、467個のスペイン語動詞について意味と活用を解説しています。目的の単語を探しやすいよう、頭文字のアルファベットでタグ付けを行っています。

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小樽在住。2008年にスペイン語ゼロで中南米の旅へ。グアテマラ・アンティグアの語学学校「アタバル」で2008〜2017年の間に何度も訪れ、計14ヶ月スペイン語を学習しました。当ブログは自身の忘備録として2016年に開設。その後10年近く放置していましたが、2025年よりAIを相棒に過去の記録をより正確な知識へと全面リライト中。現地で四苦八苦している独学者のヒントになれば嬉しいです。▶詳しいプロフィールはこちら

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