スペイン語の動詞 tapar の意味・活用表!taparse や cubrir との違い

動詞の活用と意味
記事内に広告が含まれています。
ラテンアメリカのスペイン語が中心です。現在、全記事のリライト作業をしています。ご理解くださいませ。(※アイキャッチ画像がない記事はリライト前の記事です)
スポンサーリンク

はじめに

スペイン語の動詞 tapar は、基本的には「蓋(ふた)をする」「塞(ふさ)ぐ」という意味を持ちます。初級学習者が最初に覚えるのは「鍋に蓋をする」といった日常動作ですが、実はこの単語、ラテンアメリカの日常会話ではそれ以上に切実な場面で頻出します。

グアテマラのアンティグアに滞在中に最初に覚えた tapar の実用的な表現が「詰まる」でした。ホームステイ先の古いトイレを詰まらせてしまった際、「故障した(está roto)」などと曖昧な表現を使おうとしていましたが、ホストファミリーは一言 “El baño se tapó”(トイレが詰まった) と言いました。この時、tapar が「物理的な流れを塞ぐ」という非常に強いイメージを持つ単語であることを痛感しました。

この記事では、単なる辞書的な意味に留まらず、こうしたラテンアメリカのリアルな日常で使われる tapar の活用と使い方を詳しく見ていきましょう。

スポンサーリンク

tapar の活用表(直説法・可能法・命令法・接続法)

tapar はすべて -ar 動詞の規則変化です。活用そのものは規則的ですので、少しずつ定着させていきましょう。

分詞

名称活用
現在分詞tapando
過去分詞tapado

直説法

現在形

主語活用
yotapo
tú(vos)tú: tapas
vos: tapás
él / ella / ustedtapa
nosotros / nosotrastapamos
vosotros / vosotrastapáis
ellos / ellas / ustedestapan

点過去形

主語活用
yotapé
tapaste
él / ella / ustedtapó
nosotros / nosotrastapamos
vosotros / vosotrastapasteis
ellos / ellas / ustedestaparon

線過去形

主語活用
yotapaba
tapabas
él / ella / ustedtapaba
nosotros / nosotrastapábamos
vosotros / vosotrastapabais
ellos / ellas / ustedestapaban

未来形

主語活用
yotaparé
taparás
él / ella / ustedtapará
nosotros / nosotrastaparemos
vosotros / vosotrastaparéis
ellos / ellas / ustedestaparán

可能法(過去未来)

主語活用
yotaparía
taparías
él / ella / ustedtaparía
nosotros / nosotrastaparíamos
vosotros / vosotrastaparíais
ellos / ellas / ustedestaparían

命令法

肯定命令

主語活用
tú(vos)tú: tapa
vos: tapá
él / ella / ustedtape
nosotros / nosotrastapemos
vosotros / vosotrastapad
ellos / ellas / ustedestapen

否定命令

主語活用
tú(vos)tú: no tapes
vos: no tapés
él / ella / ustedno tape
nosotros / nosotrasno tapemos
vosotros / vosotrasno tapéis
ellos / ellas / ustedesno tapen

接続法

現在形

主語活用
yotape
tú(vos)tú: tapes
vos: tapés
él / ella / ustedtape
nosotros / nosotrastapemos
vosotros / vosotrastapéis
ellos / ellas / ustedestapen

過去形(ra形)

主語活用
yotapara
taparas
él / ella / ustedtapara
nosotros / nosotrastapáramos
vosotros / vosotrastaparais
ellos / ellas / ustedestaparan
スポンサーリンク

tapar のコアイメージ(学習のヒント)

tapar を直感的に理解するための核となるイメージは、穴や隙間をピタッと塞いで、中身を遮断する というものです。

ヨシオ
ヨシオ

この「塞ぐ」という感覚さえ掴んでおけば、鍋の蓋から交通渋滞、トイレの詰まりまで、すべて同じ動作の延長線上にあることがわかるよ。

チキータ
チキータ

確かに、どれも「流れや視界を止める」感じがしますね。でも、日本語訳にすると「蓋をする」だったり「詰まる」だったり、違う言葉になるのが難しいです。

ヨシオ
ヨシオ

その通り。コアイメージはあくまで正しいニュアンスを掴むための「手がかり」や「道しるべ」なんだ。これ一つですべて日本語訳できるわけではないから、文脈に応じた使い分けを例文で覚えていこう。

スポンサーリンク

tapar の基本的な意味と使い方(例文)

① 容器にふたをする・栓をする

最も基本的で日常的な使い方です。中身がこぼれないように、あるいは熱を逃がさないように「塞ぐ」動作です。

¿Puedes tapar la olla? El agua ya está hirviendo.
直訳:その鍋を塞ぐことができますか?水はすでに沸騰しています。
意訳:鍋に蓋をしてくれる?もうお湯が沸いているよ。

Siempre tapo la botella de vino para que no se arruine.
直訳:それが台無しにならないように、私はいつもワインのボトルを塞ぎます。
意訳:ワインが劣化しないように、いつもボトルの栓を閉めている。

② 物理的に覆う・包む

何かを上から被せて見えないようにしたり、保護したりする際に使われます。

Una nube tapa el sol.
直訳:一つの雲が太陽を覆う。
意訳:雲が太陽を覆い隠している。

La madre ha tapado a su hija dormida con una manta.
直訳:母親は眠っている娘を毛布で覆った。
意訳:母親は寝ている娘に毛布をかけてあげた。

③ 【重要】道をふさぐ・交通渋滞を起こす(ラテンアメリカ用法)

グアテマラをはじめとするラテンアメリカでは、事故やデモ、あるいは単なる過密状態で道が動かないことを tapar で表現する傾向があります。スペインでは atasco(渋滞)などが一般的ですが、ラテンアメリカのニュースや日常会話ではこの動詞がよく使われます。

El tráfico está tapado por el accidente.
直訳:事故によって交通が塞がれている。
意訳:事故のせいで道が完全に塞がっている(渋滞している)。

No vayas por esa calle, está tapada.
直訳:その通りを行かないでください、それは塞がれています。
意訳:その道は通らない方がいいよ、通行止め(または大渋滞)だから。

④ 事実や真実を覆い隠す

物理的なものだけでなく、比喩的に「不都合なことを覆う」場合にも使われます。

Ellos tapan la verdad.
直訳:彼らは真実を覆う。
意訳:彼らは真実を覆い隠している。

スポンサーリンク

再帰動詞 taparse の意味と使い方

主語自身に動作が及ぶ「再帰形」になると、自身の体の一部や、あるいは自動詞的に「詰まる」という意味が強まります。

① 自分の体の一部(目や耳)を塞ぐ

Se tapó la cara con las manos.
直訳:彼は自分の顔を両手で塞いだ。
意訳:彼は手で顔を覆った。

② 【重要】管(鼻、パイプ、トイレ)が詰まる

ラテンアメリカで生活するなら覚えておきたい表現です。「塞がってしまった状態」を指します。

El baño se tapó otra vez. Necesitamos llamar a un plomero.
直訳:トイレが再び自分自身を塞いだ。私たちは配管工を呼ぶ必要がある。
意訳:トイレがまた詰まった。水道屋を呼ばないと。

Se me tapa la nariz porque estoy resfriado.
直訳:私が風邪を引いているので、私において鼻が自分自身を塞ぐ。
意訳:風邪を引いているので、鼻が詰まる。

スポンサーリンク

tapar を使った実用的な慣用句・イディオム

Tapar el sol con un dedo

直訳すると「指一つで太陽を覆う」ですが、転じて「明白な事実や大きな問題を、不十分な手段でごまかそうとする(到底無理なことをする)」という意味で使われます。

No puedes tapar el sol con un dedo. Todos saben la verdad.
直訳:あなたは指一つで太陽を覆うことはできない。皆が真実を知っている。
意訳:指で太陽は隠せない(=ごまかしは効かないよ)。みんな真実を知っているんだから。

タパス(tapas)の語源

スペイン料理の定番「タパス」も、実はこの tapar が語源の一つであると言われています。かつてアンダルシアの居酒屋などで、飲み物にハエや埃が入るのを防ぐために、グラスの上にパンやハムを「蓋(tapa)」として乗せて出したのが始まりとされています。まさに「蓋をする」という動作が文化になった例です。

スポンサーリンク

tapar と cubrir の違い(ニュアンスの使い分け)

どちらも日本語では「覆う」と訳されることがありますが、スペイン語圏での一般的な語感としては論理的な違いがあります。

  • tapar: 「穴や隙間を塞ぐこと」「中身を遮断すること」に重点があります。
    • 例:瓶に栓をする、欠点を隠す、道を塞ぐ
  • cubrir: 「表面全体をまんべんなく覆うこと」「保護すること」に重点があります。
    • 例:雪が山を覆う、保険が費用をカバーする

「毛布をかける」場合、寒さを防ぐために体を覆うなら cubrir も使われますが、顔まで隠して遮断するなら tapar がより自然に響く場合があります。

スポンサーリンク

まとめ

スペイン語の動詞 tapar は、単なる「蓋をする」以上の広がりを持つ重要な単語です。

  • 基本イメージは「穴や隙間をピタッと塞ぐ」。
  • ラテンアメリカでは「渋滞」や「(トイレなどの)詰まり」によく使われる。
  • 再帰動詞 taparse は、自身の鼻詰まりやトイレの詰まりに使う。
  • 類義語 cubrir は「表面全体を覆う」イメージで使い分ける。

特にラテンアメリカを旅したり生活したりする予定がある方は、”Se tapó”(詰まった)という表現を、いざという時の知識として覚えておきましょう。

当ブログで扱っている動詞(アルファベット)

現在、459個のスペイン語動詞について意味と活用を解説しています。目的の単語を探しやすいよう、頭文字のアルファベットでタグ付けを行っています。

A B C D E F
G H I J K L
M N O P Q R
S T U V W X
Y Z

小樽在住。2008年にスペイン語ゼロで中南米の旅へ。グアテマラ・アンティグアの語学学校「アタバル」で2008〜2017年の間に何度も訪れ、計14ヶ月スペイン語を学習しました。当ブログは自身の忘備録として2016年に開設。その後10年近く放置していましたが、2025年よりAIを相棒に過去の記録をより正確な知識へと全面リライト中。現地で四苦八苦している独学者のヒントになれば嬉しいです。▶詳しいプロフィールはこちら

ヨシオをフォローする
おすすめのスペイン語の文法書

入門書では足りないと感じる文法上のポイントなどを「NHK出版 これならわかるスペイン語文法 入門から上級まで」では説明してくれています。私が持っているスペイン語の本の中では一番使っています。

本「これならわかるスペイン語文法 入門から上級まで」の表紙

スポンサーリンク
動詞の活用と意味
シェアする
ヨシオをフォローする
タイトルとURLをコピーしました