Tener + 過去分詞

2018年5月20日

動詞Tenerと過去分詞の組み合わせの形をスペインのスペイン語だったか、ラテンアメリカのスペイン語だったか、記憶が定かではないのですがちょいちょい聞いたり見かけたりしていて、その時は前後の文だったりで感覚として理解していたのですが、きちんと調べたりしていなかったので、言われれば分かるけど「この形を使って自分が話せるのかといえば話せない」状態を打破するために調べたことを書いていきます。

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辞書ではあまり説明されていない

まずは辞書で調べると、筆者が持っている辞書はCASIO Ex-word 電子辞書 XD-A7500 スペイン語モデルポケットプログレッシブ 西和・和西辞典

Tener + 過去分詞(直接目的語と性数一致)、完了・状態・結果・反復:~してある
Tener + 他動詞の過去分詞、動作の結果を表して:~してある

双方ともに「~してある」という意味になっている。
これって完了形じゃない?そしたら、なぜ haber + 過去分詞を使わないのだろうか?ってな疑問を持つ、その疑問をずーっと持っててほったらかしにしていたんだけど。しかも、筆者の経験上「tener + 過去分詞」の組み合わせを聞く割にはこのことを説明しているものが少ない気がしていて(日本語でという意味です)。。。

例えば、自分が今記憶に残っている Tener + 過去分詞の組み合わせだと tengo preparado.「準備OK」とか「ご飯作っておいたよ」などの意味になるけど、なぜに estoy listo とか he preparado って言わないんだろう?ってなことです。

日本語でも言い回しの違いとかあるんで、これに限らずスペイン語にはそういったものが多くあるんだろうなぁと感じていましたが、文法として説明できるものがあるとは知りませんでした。

Perífrasis(ペリフラシス)

迂言形式、迂言法。動詞と動詞(不定詞・現在分詞・過去分詞)の組み合わせで表現すること。
進行形(estar + 現在分詞)・完了形(haber + 過去分詞)や ir + a + 不定詞や poder + 不定詞なんかもこの「Perífrasis」になるみたい。

別にPerífrasisは「回りくどい表現」として名詞などでも取り扱われるみたい。el país del sol naciente=日いずる国=日本(Jaón)みたいな。

「tener + 過去分詞」の使い方

Perífrasisという観点から「tener + 過去分詞」が存在することはわかったけど、さて、ここからが本題で「tener + 過去分詞」の使い方ですが、調べると前提として

過去分詞は目的語の性数と一致させること(話者の性は関係ない)

Tengo reservada una habitación.「部屋ひとつを予約してあります。」
Tengo reservadas las habitaciones.「(それらの)部屋を予約してあります。」
Tengo reservado un asiento.「席ひとつを予約してあります。」
Tengo reservados los asientos.「(それらの)席を予約してあります。」

さらに調べるとこんなPDFに出会いました。

京都産業大学の下田准教授による論文「スペイン語の構文<tener + 過去分詞>の再検討」

https://ci.nii.ac.jp/els/contentscinii_20180220194255.pdf?id=ART0010309999

とても興味深く、スペイン語専攻の大学生とかはこんなことを勉強できるのか、と高卒のおっさんは羨ましく思ったりしてます。

この論文にも「haber + 過去分詞」の完了形との違いが書かれていた。

He escrito veinte folios.「私はレポートを20枚書きました。」
Tengo escritos veinte folios.「私はレポートを20枚書いてあります。」

He escrito と Tengo escrito の違いは「継続性」らしい。
He escritoは「はい!20枚書いたので終わり!」、一方Tengo escritoは「(現時点で)20枚書き終えているよ」ってことなのかな?または、「(いろいろあったけど)20枚書いたよ」みたいなかんじかな?

No había acabado la carrera.「私は大学を卒業していなかった。」
No tenía acabada la carrera.「私は大学を卒業していないままだった。」

tener+過去分詞の方が「大学を卒業していない状態」が続いていたというニュアンスがあるらしい。

Te lo he dicho mil veces.「何度も君にそれを言った。」
¡Te lo tengo dicho!「君にはそれを言ってあるでしょ!」

感嘆符が入っている以上に「話者の特別な関与」が感じれるらしい。
この場合は「継続」というよりは「繰り返してきた動作」になるかな?

自分なりの解釈

使い方を間違っているかもしれないけど、中南米行ってた時にBookingで宿を予約して、その宿に着いたときに
Tengo reservada una habitación por Booking, mi nombre es….
なんて言っていた。
He reservadoとは決して言わなかったし、何も考えないで言っていたけど、今考えると、予約が完了したのはすでに一日以上前の過去になる。だからといって点過去や過去完了を持ち出すこともなく。

ちょっと話は変わるけどestar+過去分詞を考えてみると
Las casas están pintadas muchos colores.「色んな色に塗られている家々」
これもすでに色は塗られていて、pintarの動作は完了している。

以上のことから、全部が当てはまらないだろうけど、完了した動詞(過去分詞)の状態を継続して現在まで持ち続けてる(tener)のがTener+過去分詞で表現しやすいのかなぁって考えますが、どうなんでしょうか?

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