スペイン語の冠詞(定冠詞・不定冠詞・無冠詞)の基本的なこと

2018年5月30日

スペイン語の冠詞には定冠詞(el, la, los, las, lo)と不定冠詞(un, una, unos, unas)があります。そして、冠詞は名詞の前に置かれるのですが、スペイン語の場合、名詞に性と単数・複数があるのでその名詞の性・数に合わせた形が用いられます。

名詞の性・数に合わせるだけでも慣れてないと厄介ですが、それに加えて「無冠詞」という冠詞の付かないパターンもあるので混乱してしまいます。

ここでは定冠詞・不定冠詞・無冠詞について基本的なことを書いていきます。

冠詞について基本的なこと

スペイン語の冠詞は名詞の性・数に合わせるのですが、イレギュラーのものがあります。

冠詞が男性単数形(el, un)が使われる女性名詞があります。※複数形の時は女性複数形(las)の冠詞が使われます。

agua(水) el / un agua las aguas
áquila(鷲) el / un áquila las áquilas
área(地域) el / un área las áreas

などですが、語頭に「a」が付いた名詞すべてではないので注意してください。語頭の「a」または「ha」にアクセントが来るものが当てはまるようです。「賛成、合格」という意味になる aprobación のアクセントは「o」ですので、la / una aprobación になります。

冠詞が男性形であっても女性名詞なので形容詞は女性形で使われます。
el agua fría

不定冠詞

単数 複数
男性 un unos
女性 una unas

初めて話題になった(聞き手が特定できない)物事を指すとき

Voy al cine con una amiga.
「ある女友達と映画を見に行きます。」

など

定冠詞

単数 複数
男性 el los
女性 la las
中性 lo

中性の定冠詞「lo」についてはこちらで詳しく書いているので興味ある方はご覧ください。

すでに話題に出てきた物事を指すとき

¿Ya has leído el libro que te presté?
「貸した本読んだ?」

聞き手と話し手がすでに認識している物事を指すとき

¿Dónde está la llave del carro?
「車のカギはどこ?」
Está encima de la mesa.
「テーブルの上にあるよ」

など

無冠詞

基本的に無冠詞は不定冠詞の用法が該当するとき、要するに「聞き手が特定できない物事」を指すときに出てきます。なので、「聞き手が特定できる物事」つまり定冠詞を使う状況では無冠詞になることはありません

可算名詞と不可算名詞

不定冠詞と無冠詞を使い分けるにあたって重要になってくるのが「可算名詞と不可算名詞」です。

正直「なんじゃこりゃ?」なんですが

可算名詞は、英語など数を文法カテゴリーとして持つ言語の名詞のうち、1つ、2つと数えられるものを指す名詞のことをいう。 それに対して、物質や一部の抽象概念のように直接的に数えられない(量的な多寡でのみ表現可能な)ものを指す名詞は不可算名詞である。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%AF%E7%AE%97%E5%90%8D%E8%A9%9E

Wikiではこう書いております。わかりません。

テレビだったかネットで見たか忘れましたが、英語学習の新定番!スタディサプリ ENGLISHのCMで「本は切ったら使えないけど、紙は切っても使える。だから不可算名詞」みたいに言っていて

まさにコレです。

パンも無冠詞で言ったりするんだけど、パンはどこをとっても「パン」(パンとして喰える)だから不可算名詞ってことなんだろう。なんとなく冠詞使っていたので、英語の文法だけどバチッときました。

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不定冠詞と無冠詞の使い分け

不定冠詞と無冠詞の使い分けはあくまでも聞き手が特定できない事柄について話すときになります。

不可算名詞は無冠詞

聞き手が特定できない事柄の中で不可算名詞の場合は無冠詞になります。※聞き手が特定できる事柄での不可算名詞にはきちんと定冠詞が付きますので注意してください。

Tengo dinero.
「お金を持っています」

Ah, vas al mercado, …oye, ya que sales, compra aceite y harina también.
「あぁ、市場行くんだ、ちょっと、出かけるんだったら、油と小麦粉も買ってきて」

可算名詞では不定冠詞と無冠詞を両方使える

単数形

Tengo carro.
Tengo un carro.
※carroは1台2台と数えれるので可算名詞になります。

どちらの言い方も大丈夫です。

Tengo carro.「車を持っている」とその言葉のままで、「車」という乗り物を持っている、それだけでなので形容詞などで装飾することができません。

一方、Tengo un carro. は「車を一台持っている」となります。聞き手は話し手が車を持っていることを知らないので、話し手はそれを紹介するべく具体的に言及していけます。

Tengo un carro que compré hace tres años.
「3年前に買った車を一台持っている」
Tengo un carro muy rápido.
「とても速い車を一台持っている」
などと具体的に言えます。

肯定文の Tengo carro. よりは no tengo carro.「車持ってない」と否定の例文の方が分かりやすいかもしれないですね。持っていないならそれ以上「車」について言及することもないので具体化する必要がないので冠詞がいらない。と考えれるのかなぁと思いました。

または疑問文で

¿Tienes teléfono móvil?
「携帯持ってる?」

質問者は相手が携帯電話を持っているかどうかも知らないので、具体的なことが聞けないので無冠詞になると考えれると思います。

複数形

考え方は単数形と同じですが、「複数存在していることには言及している」ということです。

Tengo carros.「車を複数台持ってる」
Tengo unos carros.「車を数台持ってる」

¿Qué llevas en la mochila?
「リュックには何を入れてるの?」
Regalos.
「プレゼントだよ」
Son unos regalos para unos niños del orfanato.
「孤児院の子供たちへのプレゼントだよ」

Les he traído a los niños unos regalos.
「子供たちにいくつかのプレゼントを持ってきたよ」


書いていくうちに不定冠詞と無冠詞についての内容が多くなってしまいましたけど、どちらかというと無冠詞の状況を全然把握できていなかったので個人的にはよかったです。

あと、可算名詞と不可算名詞はその存在すら知らなかったので知れたことと、これに関しては英語と大した変わらないんだなぁと知れたこと。英語は全然覚える気がないですけどね。

ちょっと偏ってるかもしれないですが、ご参考になればうれしいです。