スペイン語の点過去と線過去の使い分け

2018年10月18日

スペイン語の直接法過去形には点過去線過去がありますが、この点過去と線過去の違いをつかむのが難しいです。自分にとってはまだ把握していないし、これはもう永遠のテーマな気がします。

短い文章なら点過去と線過去を使い分けれるけど…長い文章になると途中から点過去?線過去?もしかして過去進行形?などなど考えてしまい訳が分からなくなってしまうのが私の現状です。このブログを読み返してみたら、点過去や線過去の記事ではあまり使い方を書いていなかった。たぶん今もそうだけど確証を持っていなかったんでしょうね。

なので、間違いがあるかもしれませんが「点過去と線過去の使い分け」について書いていきます。まずは点過去と線過去それぞれの基本的な用法から

直接法点過去の基本的な使い方

点過去は既に完了している事柄を情報として述べる時に使われます。

点過去の動詞の活用に関しては「直説法過去形(点過去)の動詞の規則活用」「直説法過去形(点過去)の動詞の不規則活用」をご覧ください。

過去の終了した行為や状態を表す

「買い物に出かけた。マリアに偶然に会った。彼女と二人で映画を見た。」という感じで過去に起こった事を述べていきます。

Fui de compras. Me encontré con María. una película con ella.

限定された時間を表す表現が使われている場合

点過去という言葉から短い時間で行われた過去に完了した行為と捉えがちですがそうではなく、例えば「彼は10年間マドリードに住んでいた」という場合は

El vivió diez años en Madrid.

となります。10年間という期間ですが点過去で言います。その他の限定された時の範囲を表すものは

  • todo el día「一日中」
  • toda la mañana「午前中ずっと」
  • en toda mi vida「生まれてからずっと」
  • durante dos meses「2か月間」

などです。

ただ、上記のような表現を使って線過去で表現したりしてるのを見たことあるんですよね。。。

直接法線過去の基本的な使い方

線過去の動詞の活用については「直説法過去形(線過去)の動詞の活用(規則・不規則)と使い方」をご覧ください。

線過去は過去の一時点における状況や過去の習慣などを表したり、現在の事柄を婉曲(ていねい)に言うときに使います。

行為や出来事が起こった時の状況

過去の一時点に何か出来事があって、そのときの状況や人や物などの様子を述べる場合。

「マリアは上映中に僕が寝ていたので腹を立てた。」
María se enfadó conmigo porque me dormía en el cine.

「私たちが映画館を出た時に雨が降っていた
Cuando salímos del cine, llovía.

過去の習慣

過去に継続していた行為や繰り返し行われていた行為などを表します。

「子供だったころ、あの公園で(よく)野球をしていた
Cuando era niño, jugaba al béisbol en aquel parque.

習慣の場合、線過去だと今はその行為が継続されていない可能性の方が高いです。今もその行為を継続しているなら現在形で言えるので。

「毎週、テレビスペイン語講座を見ていた
Yo veía el curso de español por televisión cada semana.
⇒現在も続いているなら「毎週、テレビスペイン語講座を見てる」
Yo veo el curso de español por televisión cada semana.

点過去と線過去の使い分け

簡単でしたが点過去と線過去の用法を書いたのですが、以下の文の違いってわかりますか?

El autobús pasó esta calle.
El autobús pasasba esta calle.

El autobús pasó の文は「バスはこの通りを通った」という事実を述べているだけですが、El autobús pasasba の場合は2つの意味合いを推測できます。

「(何かが起こった時)バスはこの通りを通っていた」または「(習慣的に)バスはこの通りを通っていた」です。習慣的にというのは例えば、バスが路線バスでこの通りがそのルートだったなどのことです。ただ、この文章だけでは判断できないので普通なら前後に関係する文が存在すると思います。

El autobús pasasba esta calle cuando sonó mi móvil.
「私の携帯がなったときバスはこの通りを通っていた

El autobús que vimos en el museo pasasba esta calle.
「私たちが博物館で見たバスはこの通りを通っていた

では次の文ではどうでしょうか?

Tuve una cita con María.
Tenía una cita con María.

両方「マリアと会う約束があった」と訳せると思うのですが、点過去Tuve の方はその約束が完了している、つまり「マリアと会った」ことを意味してます。一方、線過去Tenía では「会ったかどうかはわからない」となります。

参考書や文法書などではこんな感じの説明しかない

ここまで書いた事って一般的な参考書や文法書で書かれていることです。これらの書籍では例文も短文で長文を書くときの参考にはならなかったりします。基本的なことなのでソコをふまえて精進していけ!ってことなんだけど難しいです。

あと、これは中南米へ行って気が付いたことですが、点過去と線過去の使い分けの概念というか線引きが国によって違ったり、極端に言えば人で違ったりします。

なぜか?

線過去は主観で描写するので「話し手が線過去だと思ったら線過去なんだ」ということらしい。

大変です。

ペルーで3週間程度スペイン語を習った時に点過去と線過去の使い分けのアドバイスをもらいました。それが結構目からうろこなもので、たぶん過去にグアテマラで勉強していた時にも教えてもらっていたんだろうけど全然頭に入っていなかったんですね。

線過去は飾り、点過去が伝えたいこと

話の内容で重きを持つ動作を点過去で表し、その事実を描写・装飾する動作を線過去で表す。

特に子供のころなどの昔話をする際は描写や習慣が多くなるから線過去が多くなって、何か特別なことが起こったことを話すときに点過去で表して、その起こったことを描写するためまた線過去が多くなる。なんて言われました。

何かいい題材がないかと探したら、こういったものがありました。

El año pasado decidí hacer el Camino de Santiago en bici con unos amigos. Pedaleábamos todos los días desde que salía el sol hasta que anochecía. Mientras charlábamos animadamente, contemplábamos los magníficos paisajes.

Mientras descansábamos en una posada, conocimos a un pastor que nos acompañó durante el último tramo del viaje. Fue una experencia inolvidable. Estábamos todos tan contentos que comimos una mariscada para celebrar el fin de nuestra aventura.

https://espanol.lingolia.com/es/gramatica/tiempos-comparacion/imperfecto-indefinido

「去年、友達と一緒に自転車でサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路の旅をすることを決めた日の出から日没まで毎日自転車をこいでいた。お互い勇気づけあってる間も素晴らしい景色を眺めたりしていた
宿で休んでいる間に道中で私たちに付いてきた羊飼いと知り合った。忘れ難い経験だった。私たち全員がこの冒険の終わりを祝うのに食べたシーフード料理にとても満足して喜んでいた。」

引用先ではスペイン語ですが、点過去と線過去の使い方を説明しています。

一段落目は、自分がアドバイスをもらった展開のような内容で、「サンティアゴの道をチャリで行くことを決意した」が点過去で、以下はその間の繰り返しになった動作なので線過去。毎日自転車をこぐし、太陽は毎日日の出日の入りを繰り返します。道中互いに勇気づけあってた時には素晴らしい景色が目に入っていたんでしょうね。

conocerを「知る・体験する」って意味で本文だと「羊使いと知り合いになった」が妥当な意味だと思いますが、「羊飼いと知り合いになる」って一度きりの話だと思うので、そのロジックから点過去かなと。だからといってconocerを線過去で使わないという事ではありません。
El conocía los vinos.
「彼はワインに精通していた。」って使い方できると思うんです。

自分が気になったのは最後の文章でして、なぜ「Estuvimos contentos」と点過去を使わなかったのか?ということなんですよね。
Estábamos todos tan contentos que comimos una mariscada para celebrar el fin de nuestra aventura.
直訳ぽいなら上で書いた感じなのかもしれないけど「旅の終わりを祝うご褒美のシーフード料理を食べれたことに皆が喜び満足していた」って方が正しいのかな?

だったら、なんとなく理解できるんだよね。満足したことよりもシーフード料理をみんなで食べれたことの方に話の主があるんだと思うんだけど。

おそらく「Estuvimos contentos」を使うなら
Todos estuvimos muy contentos de comer una mariscada para celebrar el fin de nuestra aventura.
に、なるのかな?


最後ちょっと尻つぼみになってしまいましたが、文法書や参考書などには文章の内容から主たる動作とそれに従う動作に分けて、点過去なのか?線過去なのか?といったアプローチで書いてあるものって少ないと思うので、ご参考になればうれしいです。また、この感覚は過去進行形でestarを点過去にするか?線過去にするか?の判断材料にもなると思うんですよね。

間違いがあったらすみません。

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初級から中級までの文法はこれ1冊で十分勉強できます!

【参考】スペイン語の文法書「NHK出版 これならわかるスペイン語文法」がいい参考書だと思う